
1曲目ギターのリズムをいれて、ナイロン弦のメロディ、バックはしっかりしたロック系のリズム。これまでジャズ系ではフラメンコをうまく取り入れていましたが、フラメンコの人は独自性が強く、パコ・デルシアにしろJAZZとは競演するもののスラメンコそのものが基本でした。
このプレーヤーうまい具合にJAZZのソロとインプロ部分を取り入れている、まずは始まりです。
2曲目、やわらかいアルメリア・フルートの音が魅力的に入って、風の音もバックになり、とても民族的な、独自性を現すようなギターのフレーズ、とてもうまく曲を作っていると感じるのです。
3曲目、拍手も入ったこれはとても安定したフラメンコで、それじゃジャズの分野とは違うということになるのですが、そこがうまいアレンジ、ドラムスとかピアノが少し民族性を離れてこれがうまい具合に絡まるのです。
5曲目、ソプラノ・サックスのゾーネ・ミューザはフュージョンのようなメロディで、これにスパニシュのナイロン弦のが絡むのでうまいアレンジだと思います。
7曲目“Chapter 2”これは基本はスパニシュ・ギターのアルバムだから当たり前のスパに主の演奏ですが、買った意図もそこにあるのですから文句はありません。いや演奏は久しぶりにいいスパニシュのギターを聴いているという感じです。
こちらは勝手にJAZZ側として聴き始めたので、JAZZとして受ける、うまいアレンジをしていると感じるので、その間、これっていいクロスオーヴァーです。
9曲目の“Mama's Ruhmba”はいかにもアルメニアの曲みたいで、ヴァイオリンがはいった演奏。一曲おいて同じ曲をピアノに、ティグラン・ハマシャンが変わって演奏します。
ピアノ部分はさすが、気持ちの良いハマシャンのフレーズが流れます。うまい具合に流れていますがフェード・アウト出終わります。
バージョンを違えていますが基本に形態、リズムはおなじで、解らないではありませんが、どちらか1曲で良いかもしれません。
なかなかカッコ良い若者のスパニシュギターですが録音が2008年なので今の活躍が気になります。
ただナイロン弦のスパニシュを聴くと中を舞う蝶などを思い浮かべます。というかしばらく前に聞いたアルバムが今日に結びつきました。
今週は、ずっと横にいた友をあちら側に送りました。
弔いはお手伝いをしましたが、ひんしゅくをかうほど馬鹿ばなしの言い放題になってしまいました。
計り知れないほどの体の苦痛を我慢していたので、それからの開放と平安を願う気持ちがそうさせたと言い訳しておきます。
ただただ、思考程度が低いとオクサンたちには言われました。
友人が亡くなった早朝に、個人が好きだった黄色の蝶が、近くを舞って、友人が来たと思いその後すぐに訃報のメールをうけったそうです。
彼が一番親しかったとおもうので、撫ぜ僕にはと思いますが、鈍感な私は息子さんからの同じ訃報メールを昼まできがつかず、やり取りのメールが3通たまったのをみてこれはこれはなにかあったと気がつく低たらくでした。
弔いのすんだ翌朝、出社途中でなぜ私には黄色い蝶が舞わなかったのかなどと考えていたら、目の前を黄色いホンダが横切りました。納得しました。
あらためて合掌。
SHORT STORIES / Vahagn Turgutyan
Vahagn Turgutyan (guitar)
Carlitos del Puerto (bass)
Jimmy Branley (drums & percussion)
Luis Conte (percussion)
Tigran Hamasyan (piano & keys)
1 Finger Print
2 Fourth River
3 Horus Dance
4 Black Waltz
5 Promenade
6 Hostel
7 Chapter 2
8 Short Story
9
10 Sanlucar
11 Mama's Ruhmba Extended Mix