JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ひょっとして次は THE GENTLE WAR / TRICHTOMY

2011-04-27 21:57:11 | 聞いてますCDいいと思う


まるで知らない人のアルバムが次から次にショップにならぶし、ピアノ・トリオ・ブームなのでリイシューもあり、選ぶことはかなり難しい。
最近では、出きるかなりジャケをながめて、古い録音のもの、再販はパス、店頭のうたい文句も中途半端のものはパス、確実にイメージを伝えるものを選んでいます。

このアルバムは謳い文句にe.s.tの名前があったので、久しぶりにまるで知らないけど拾いました。(このごろ知っている人のアルバムだけで、他にはなかなか手が廻りません。)
購入してからかなり時間も経ちましたが、聴くうちに段々と良さがはっきりしてきました。
イギリスnaim jazzからTrichotomyというグループ名で2010年に出た2作目だそうです。
1作目が2007年に“Variations”そしてそれ以前には出身の地オーストララリアでMISINTERPROTATOというグループ名で“In is In”(2005年)“Now for the Free”(2003年)をリリースしているようで、グループの年季としてもしっかりしているようです。
ピアニストがSean Foranという人で、年はわかりませんが、2006年あたりから奨学金をもらったり賞やフェスへの参加がおおくなっている所をみると20代後半なのでしょうか。
1曲目落ち着いたピアノの出だしのすぐ後にベースが強いリズムを入れるとシャープなピアノのメロディがもどってくるという、とても掴みがキッチリした演奏で、グループとしての纏まりかなりしっかりしています。
2曲目、結構壮大な展開をする演奏で、それがきちんと弾いていてしっかりしたストラクチャーがあるのです。
3曲目は逆に内省的なところから始まって発展させる曲。
どの曲もあきさせない展開で、ひき出しの多いピアニストです。
6曲目はドラムスから始まって、ベースの音もバランスも良く、町マリが完成しているように思います。
7曲目E.S.T的で、もちろんこれは充分意識しているだろうけれど良い。攻撃性も上手く表現していて今風な展開です。

このグループ調べれば似た感じとして書かれていたのがE.S.T、トルド・グスタフセン、トマシュ・スタンコ、他のレビューでは、ジョン・テーラーやボボ・ステンソンの名前が挙がっています。
こうみるとECM色に感じるかもしれませんがもっと自由、トリオのインプロビゼーション、3人の駆け引きで緊張した音楽と作っていくスタイルです。
ビヨルン・スヴェンソンが生存していた時代からトリオのコンセプトを追っていたChat NoirやTingvall Trio、Format a troisが一番近い感じです。
かれらと最初に出会ったときの驚きはその後ずっと彼らを追っかけて居ることで続いています。
このグループ、ひょっとしてそれにつづいていくかも知れませんね。


THE GENTLE WAR / TRICHTOMY

Sean foran piano
Jhhn Paker percussion
Pat Marchisella acoustic bass

1. Chase
2. Wrestle
3. Blues For The Space
4. The Gentle War
5. Cute
6. Sync
7. Shut Up
8. Not According To Plan

コメント (2)
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