新しく家族になったお嬢さんにはお姉さんがいて、その方は大学ではゼミの先輩、同じ職業に同期で入って二人を引き合わせたキューピットなのです。セレモニー前にお会いしようと、昔住んでいた町のおすし屋さんでご両親も来ていただいて会いました。
息子は急務でこれなくなりましたが、駅でばったりお嬢さんに会って、一緒に歩いているこが娘だなんて、楽しく過ごして帰ってまいりました。
ほろ酔い気分は、このまま見知らぬバーのカウンターに座ってひとり物思いに浸りたい、この気持ちそんなに大きな声ではいえないのです。
そんな気分で聞き出したのがこのアルバム、ブエノスアイレスの夜、下町のタンゴ・バーをめっぐって録音されたというアルバムです。
オルゴールの音から始まって、バーの話し声、食器の音、そしてアナウス、演奏は飛び切りうまいわけではありません。でも通して聞くと自分が今どこにいるのか、わからなくなるような、そして今の気持ちだけが浮き立つような感じです。
たまたまきた街で、一人あてもなく入った酒場、きっと毎日のように弾いているだろうアコーディオン弾きを気にいった。そうすると初めての街ブエノスアイレスがはにかみながら、こちらにちかづいてきた。
いつ来たのか、いつ去るのかなど聞かれることもなく、明日あえるのであれば、また明日こい、また同じように熱くなるから、そして熱くなるのはお前の内側なんだ。
そういわれているように、音楽はいつも私の内側を照らすのです。
Tango Vivo! / NOCHES DE BUENOS AIRES
タンガータ・レア
ハビエル・ゴンサーレス・トリオ
カルロス・ガリ・イ・エル・クアルテート・デル・ケランディ
1997年2月8日~14日 ブエノスアイレス Rec
1) エル・イレシスティブレ
(2) シルバンド
(3) エル・アマネセール(夜明け)
(4) エル・チョクロ
(5) ベンタニータ・デ・アラバル
(6) アンクラオ・エン・パリス
(7) チキリン・デ・バチン
(8) クレオ・エン・ラ・ヘンテ
(9) トレス・エスキーナス
(10) コム・イル・フェ
(11) デレーチョ・ビエホ
(12) レクエルドス・デ・ボエミア
(13) エル・ディア・ケ・メ・キエラス(想いの届く日)
(14) ナランホ・エン・フロール
(15) エル・チョクロ
(16) トダ・ミ・ビーダ
(17) エル・ビエホ・バルス
(18) コモ・ドス・エストラニョス
(19) シルバンド