Tihtsn hsmasyanが登場したときにはかなりの衝撃で、それまでのJAZZの気分を一掃するような若々しい力が凛としていました。
2作目はちょっとおとなしい気はしましたが、それでもすばらしいということで、新作を待っていました。
すでにblogのお仲間が記事にしていて、試聴をした私としてはちょっと躊躇するところがある、アルバムでありました。
何を躊躇したかというと、プログレッシブなロック調は一向に構わないのですが、女性vocalの感じ不安でした。
blogで意見を聞くと、ちょっとmonakaさんには向いていないという意見も頂きました。でもこの人のサウンズ、これを聞いておかないと次につながりません。
感じることで大切な点は、前2作がフランスのnoctrneからアルバムに対し今度のアルバムはレーベルを変え、カルフォルニアの録音だという事でしょうか。
そこの違いがはっきり出たのこのアルバム、驚いたやらのそこをどう思うかが評価につながる感じです。
デビュー作以来、これで3つ目になりますが、3っを並べて聞くといいと思います。
今度のアルバムが今までとは少し違う、もしくは表現方法が違う(このように言ったほうが良い)ので、そこら辺がこのアルバムへの評価になるでしょう。
アルメリアのフォークを女性vocalではじまありますが、その後のピアノ、タッチが光り、フレーズが光る、ハマサンのピアノの凄さはイメージが変っても健在なのです。復帰のBen Wendelのソプラノが結構良いのです。
2曲目、かなりエレクトロニカルに音をいじって、クレジットみるまで、エレキギターが入っていると勘違いしていましたが、そのサウンドを最後まで続けるロックリズムを強調したサウンド。
続けてのサウンドに乗った3曲目だと思います、エッセンスはエレキギターだと思います。ところがここではもっとねじれるほどが良いと思うのですがそちらのサウンドには行きません。
プイログシッブ調のギターはあくまでサウンドみたいに思ってしまいます。
4曲目になって民謡調の曲になりますが、ここら辺をどう評価するのでしょうか。これまでのフランス録音からカルフォルニアの録音に変わって、逆にハマサンの地域仲間が集まったようで、作ろうとする地方色が強くなった気がします。
これがJAZZとしてこれから普遍を感じさせるかというと疑問に思います。そこらへんをどうして行くか、ナウに聞いているから、これからが楽しみです。
5曲目ドラムスの変調リズム始まる曲がかなりカッコ良い、このアルバムのお薦めでしょう、リズムに洗われる楽しさがあります。
ところがこれ以後の曲は意外と似たようで、ちょっとつらいのではと思ってしまいます。
6曲目フォーク調なvocalからあじまり7曲目も同じテンポでソプラノが吹けば同じです。プログレギター音を入れてもたいして面白いとは思いません。
8曲目、9曲目が同タイトルの曲になります。
作っているサウンド、決してつまらなくない、そこでピアノの存在もしますようにしていると思います。
しかし、フランスで録音していた当時の民族臭の強さに比べ、こちらはそれを強く表現しようとしながら、雰囲気はフュージョンみたいになっていないでしょうか。
振り返って同じことを言いますが、前2作のフランス録音と今度のアメリカ録音の大きな湿度さがありように感じます。
それではtigran Hamasanの魅力が削られるかというと、このようなグループを率いて演奏しているのがわかりながら、たとえば11曲目、女性のvocalのバックを弾きますが、その音で魅力は十分伝わるのでないでしょうか。
このようなところをききながら、新しいものにチャレンジする若者の応援は決してやめません。
11曲目、サウンドの作り方、これが次に続くとは思いませんが(予想)まあカッコいいじゃありませんか。
そして12曲目のアルメリア民謡のコーラスも次に続くと思えません。
ということでhamuasyanの応援は途中でやめないことにして聞いたアルバムでありましたが、終わりまで聞いて、次は大きく変わる気がします。
皆さん楽しみですね。
redhail / tigran hamasyan
TIGRAN HAMASYAN(p,el-p,synth)
ARENI AGBABIAN(voice)
NATE WOOD(ds)
BEN WENDEL(ss,ts,bassoon,melodica)
SAM MINAIE(b)
1. SHOGHER JAN
2. RED HAIL
3. THE GLASS-HEARTED QUEEN
4. LOVE SONG
5. FALLING
6. SIBYLLA
7. CORRUPT
8. PART 1:SERPENTINE
9. PART 2:MONEYPULATED
10. CHINAR ES
11. THE AWAKENING OPF MHER
12. AMRAN GISHER