
ハクエイ・キムは独立して、ユニバーサルの呪縛から解放されたのか、いろんなところで顔を見る。自分のトリオの次にジャズ・スポット「キャンディー」でのトリオ演奏、そして鈴木チンサンところのグループでのアルバムがある。
これはまあスルーかなと思ったけれど、8月には会うことになるから、これも持っていこうと買った。
1曲目2管クインテットの感じで始まって、ハクエイのピアノがかなりアブストラクトなフレーズをひいたあとにこんどファンキーなみねのてなーがテーマをひきつぐというこの曲おもしろい。
2曲目はチンさん」のアルコではじまり、ピアノをバックに中村恵介のフリューゲルホーンと峰のバラッド、中村さんのフレージングが良い。このアルバムで一番驚いたのは中村さんのペット、最期の”HINJUKU”などでも素晴らしいソロをとっている。
チンさんの前のグループGeneration Gapではハクエイがピアノ、中村がフロントをつとめていたけれど、そこに峰という重鎮とドラムスの本田珠也という切れのある人をいれてのグループとなって、バンド名が表すよくブレンドされたグループになった。
最初峰のサックスが少し年取ったかなともおもったけれど、3曲目のソロなど渋いと言い換えておこう。
4曲目、ハクエイの曲は変拍子のハクエイらしい曲、普段はフロント・ラインなしだから、こちらとしては結構面白い。
5曲目もメンバーのバランスがかなりいい、ハクエイがピアノを弾けばはくえいが、チンサンのベースソロも、ペットもテナーもそれぞれに存在感をみせる、もちろん珠ちゃんは常にだ。
7曲目で珠ちゃんのドラムスのそろがあって、よかった。
8曲目はハクエイのピアノとチンさんとのデュオで”MONA LISA”もちろんハクエイの自分のところでは絶対ないパターン、いろんなところに顔ださないとね。このグループでのハクエイの位置づけがかなり重要だと解る選曲。
9曲目低重心からグイグイとおしてくるかっこ良い曲。ちょっとこのグループも人気が出ていいかも。
ハクエイ君忙しくなって結構です。
EXPECTATION / THE BLEND
峰厚介(sax)
中村恵介(tp)
ハクエイ・キム(p)
本田珠也(ds)
鈴木良雄 (bass)
1. MIXED DONUTS
2. EXPECTATION
3. BACKSTAGE
4. FISH MARKET
5. RUN RUN RUMBA
6. CHIN SAN
7. BURNING POINT
8. MONA LISA
9. SHINJUKU
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