JAZZ最中

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珍盤にはなる   stunt / Fabrizio Bosso Antonello Salis

2009-05-10 21:16:28 | 聞いたけどCDどちらでも


Fabrizio Bossoほどの歌心と技量があると、デュオのアルバムが作られるのはうなずけるし、それが面白いと思うのです。
過去に記事にしたものも良いとおもいます。
Paolo Di Sabaatinoと共演した「Italian Songs」やブラジルのギタリストIrio de Paulaとのデュオがありました。
今回は相手がAntonello Salisなので、これはどうかかなり不安ではありましたが、bosso相手であるからと軽く買ってしまいました。
しかしこれが、ある意味想像通り、もしくはやっぱりそうかのアルバムになってしまいました。
1曲目、ピアノを叩く音から始まりそれに対しての朗々と吹くボッソのトランペットは良いとおもいます。かなり自由闊達なピアノメロディであってもそれなりに良さがあります。
2曲目、“Bidy And Soul”もかなりかって気ままにの感じですが、これはピアニストとの関係でしょう。
ここではエレキのトランペットが入ってきて驚きます。
4曲目、ミュートを使った曲はなかなか素晴らしい、このアルバムで一番良いと思う、ミュートをとった後もトランペットが歌心充分でボッソを堪能できます。
5曲目がシンセ音をしたペットの響きで、これは今までのボッソ考えると驚くサウンドになります。
こんなこともするんだという驚き、やっているサウンドはいまいち解らないところがあります。
その後がキャラバン、これもかなりピアノがグシャとすると電子音変換も入りかなり変ってきます。
このような変則の中で吹いてもBossoの愛唱曲なのでしょう、8曲目“Georjia On My Nind"など思い切りのいいフレーズです。
ここら辺までが我慢の限界で、やはりAntonello Salisさんはいつも通りというか、ピアノだけなら我慢できるのに、声をあげだします。
その笑い声は作ったような声で、9曲目あたりから冗談みたいに聞こえてしまいます。
Salisさんはアコーディオンを弾き出すと、うなり声(Vocal)を入れ始めて、ついにここに来て我慢を超えました。
Bossoがこれから電気のペットをどれくらい使うかしれませんが、冗談みたいに吹くのはSalisさんに対しての敬意としか思えません。
13曲目などは完全に冗談音楽です。
それが14曲目”ベサメ・ムーチョ”につながりこれはそれで盛り上がるのですが、アルバムの雰囲気としては補いきれません。
Bossoがエレキを吹いたり、冗談みたいに演ったりというのはなんとも珍しいアルバムになるかも知れません。
私的には何度も聞きたいアルバムではありません。

stunt / Fabrizio Bosso Antonello Salis

Fabrizio Bosso  
Antonello Salis

1 Caduta Libera
2 Body & Soul
3 Moschito’s Chase
4 Roma non fa la stupida stasera
5 Tibet
6 Caravan
7 Stregati
8 Georgia on my Mind
9 Solo un incubo
10 Mack the knife
11 Before Sunday
12 Domenica e sempre domenica
13 Burst Blues
14 Besame Mucho



コメント
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