しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

茂平水落の畑

2016年06月16日 | 父の話

茂平と国繁の間に水落の段々畑が広がっていた。
その畑は細い道をへいどら(ヘードラ)を天秤棒で担ぎながら登った。
集荷時(芋や除虫菊)は海辺に下り、農船で運搬して家に持って帰っていた。

母の話・2002.9.15

水尻の東側の海辺
満潮の時も、通れる道がついとった。

歩いて急の(上り)の道じゃった。毎日行きょうた。

麦や芋や薄荷を植えとった。
三反あった。

おひちに茶碗や箸や茶をいれて・・、大荷物じゃった。みな持っていきょうた。

かんちゃん、ゆきのりさん、やっさん、やとう、
こうきちゃん方、中や、端や、あきらさん方、にいや、道を通って。(細いが)にぎやかな道じゃった。

船に積んで、港に揚げて、車(タイヤ付きの大八車)に乗せて、そうやってもって帰りょうた。

薩摩芋でもええのが出きょうたから売りょうた。年末には芋と米を少し売って金(カネ)にしょうた。
そうでもせんとカネが入るもんはなかった。
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茂平ことば

2016年06月16日 | 父の話
談(父・母)・2005.2.5

えんだ・・(濡れ縁)雑穀を仮置き、物置。
ひてぃ正月(旧2月1日)・・・仕事をいちんち休む。新正月・旧正月・ひてい正月、3度の正月があった。
おとでぇ・・・兄弟・姉妹
おとんぼ・・・男の末っ子
おんたあ・・・牛の雄。母、こってぇ。
めんこ・・・牛の雌
がんつう・・・海のは言わず、池・川のカニ
ぎーす・・こうろぎ
ぎょうせん・・水飴。売りにきょうた、おやつ。
きりば・・まな板
くちなお・・へび。
しゃかお・・へび。ながい方
さんどいも・・じゃがいも、馬鈴薯
こうぼう芋・・同上
きんか芋・・同上
じーき芋・・里芋
親芋・・同上
キツネ寿司・こんこん寿司・・稲荷寿司
ずく・・ふざける
せど・・家の裏っかわ
たてる・・戸をしめる
つぼき・・畑にツボキをこしらえて、そこへ人糞をもっていってはねうつす。ええかげんしたら腐るんじゃ。
でんぱち・・竹の皮の笠。孟宗の竹の皮は金になりょうた。(竹の皮は)履物にもしょうた。
どんごろす・・除虫菊を入れたり、芋を入れたりして(畑から)戻りょうた。カマスとおなじじゃ。
カマス・・莚を縫うたもの。カマスもドンゴロスもミシロ(莚)も皆いらんようになった。干しつきょうたけど、干す場所も変えつきょうた。多いお時は日にさんべんくらい。
ヤニとニヤ・・おんなじ。
のえ・・・畑。
はちまん・・女のしっかりもの、口のたつ人、おてんば。
はっとーばり・・とおせんぼ。
ひーご・・燕の子
ヒヤ・・離れ座敷。長屋の畳部屋。
門べえ・門部屋・・門に寝るところがついている。
ねべや・寝部屋・・小作人が寝る部屋。
ぼーち・・よそに出るとき、赤ちゃん語。
やーと・やいとう・・
やっこめ・焼き米・・おやつにつくりょうた。生でも、湯にかけても食べれる。ササゲを混てもしょうた。
とび・・お返し
ちょーず・せんち・・便所、トイレ
へえとう・・乞食
こっていだこ・・(茂平の)地名。茂平の旧家。
小迫・・茂平の旧家。子がなかったので多くの土地を売った。
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ちょうちん切り(大根の提灯切り)

2016年06月16日 | 暮らし
母の話・2005.2.5

大根切りのいっしゅじゃ。
いっぽん丸ごと切る。
切り干しのことじゃ。

はんぶんはまっすぐに切る。
こんどは斜めに切る。
伸びるんか確かめながら切る。
上手に切らにゃ。

焚いたらおいしいんじゃ。
春先にゃ魚・・サワラやこと・・・といっしょに焚きゃおいしいんじゃ。
大根じゃいちばんおいしいんじゃ。

今頃はひどうするもんがおるめぇ。
賀山(母の実家)にゃああればっかりしょうた。

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