談・2002.10.14
農閑期
男は冬は剪定、女は袋貼り。
剪定くずを拾う
牛は藁ばあ、芋を混ぜる、芋つるの葉、大根の葉、糠、コメの磨ぎ汁、
喉を詰まらせんように気を付け、かわいがりょうた。
(糞は?)人間の方がずっとええ。
人間のでも、田舎よりも町の方がよう効く。
母・戦争中に一回芋つるの葉を出せいいわれて、出したことがある。
この前テレビで村おこしで佃煮にして食べるのをしょうた。
造船場所
(平の漁船の新造はどこで造っていたか?)
みな金浦の造船じゃ。
うちの達磨船もそうじゃ。
国道二号線の労務宿舎
(用之江の旧・隔離病棟が国道二号線の工事の作業員宿舎となった。
茂平から小学校への通学は、その宿舎とは30~40m離れてはいたが、生まれて初めて見るよそ者だった)
PTAでも心配した。
子供には個人行動のないように。
通行するときは親も注意するように、という取り決めをしとった。
銅山の井戸
(水尻の裏側に、おいしいと言われる共同井戸があった)
あれは銅山の人が昔掘った。
銅山の人はだれでも飲んでもええ井戸じゃった。
個人の井戸はどこの家も皆、塩辛かったんで、「飲む」水を汲みにいきょいうた。
食器洗い
(母)
昔の人は灰がええようた。
洗剤はなかった。
油もんは卵や灰をつけてみがきょうた。
ぴかぴかになりょうた。
油もん以外は水か湯で落としょうた。
よごれがひどいのは「いしのこ」を使ようた。
よく落ちるが、使うと傷むものもあるので気をつきょうた。
どこにも「いしのこ」を買ぉとった。
コメを搗くにもいしのこを使ようた。
鍋には炭、消し炭を使ようた。堅炭でも。