息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

翼ある蛇

2012-01-10 10:05:10 | 著者名 あ行
今邑彩 著

双頭の蛇』『蛇神』との三部作。

結構好みが分かれるかもしれない。
というのもすごく壮大に独自の理論が展開するから。
壮大過ぎて結局おさまりきれないくらいである。

というわけで三部作となり、最終的に『暗黒祭』に続くわけですね。

古事記を下敷きにし、独特の雰囲気がつくられているのは好み。

はじまりは猟奇的殺人。
犯人と目されるのは3人の女性だ。
果たして誰が殺したのか、なぜ四肢切断、心臓を取り出しゴムボールを入れるという
不可解なことが行われたのか。
そこにはどんな目的があったのか。

思わせぶりな展開についつられてしまう。

物足りなさは感じるもののホラーで伝奇的な雰囲気はいい。