今邑彩 著
『
双頭の蛇』『
蛇神』との三部作。
結構好みが分かれるかもしれない。
というのもすごく壮大に独自の理論が展開するから。
壮大過ぎて結局おさまりきれないくらいである。
というわけで三部作となり、最終的に『暗黒祭』に続くわけですね。
古事記を下敷きにし、独特の雰囲気がつくられているのは好み。
はじまりは猟奇的殺人。
犯人と目されるのは3人の女性だ。
果たして誰が殺したのか、なぜ四肢切断、心臓を取り出しゴムボールを入れるという
不可解なことが行われたのか。
そこにはどんな目的があったのか。
思わせぶりな展開についつられてしまう。
物足りなさは感じるもののホラーで伝奇的な雰囲気はいい。