息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

双頭の蛇

2011-06-25 15:09:47 | 著者名 あ行
今邑彩 著

行方不明の元恋人を探して、編集者・蛍子が向かったのは
7年に一度大祭が行われる山村だった。

いけにえを必要とする奇祭。
伝統としがらみに絡め取られている村人。
秘密に取りつかれ、守ることにのみ力を注ぐ神職の一家。

日本神話を下敷きに、独自の視点で描き出したホラーは、
特有の世界観が面白く、読ませる。

ただ、これって連作の3作目。
『蛇神』『翼ある蛇』はそれと知らず読んでいたが、確かに登場人物かぶりまくり。
シリーズというよりは続き物なのだ。

つまり、ここではなにひとつ解決しない!
次の『暗黒祭』を読まなければいけないのだ。

……先に言って。っていうか、明確にナンバー付けるとかして。
まとめて買うから。
そんなこんなで、まだ結末を知らない私。
それなのに紹介してしまってごめんなさい。

著者は歴史や神話に造詣が深く、よく学び研究している方なのだと思う。
その知識を踏まえてのオリジナルな世界観であるから、結構トンデモ系でも
説得力がある。
そういう納得させられる系に弱い私としては、かなり好きな本なのだ。

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