息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

赫眼(あかまなこ)

2012-01-28 10:17:09 | 著者名 ま行
三津田信三 著

小学生離れした美しい転校生・目童たかり。ある日学校を休んだ彼女の家に届け物をした主人公は
恐ろしいものを見てしまう。

見知らぬ場所へお使いにいく、夕暮れ時に一人で歩く、何者かに追われる、
振り切ったはずの何かがずっとついてくる……子どもの頃自然に感じていた
“怖い”“いやだ”を凝縮したような短編集。

実話怪談のような形をとった物語はリアル。
噂なのか伝聞なのか、それとも著者自身の体験なのか。
思わず考えてしまうような不気味さ怖さがある。

著者はこういうのは本当にうまいと思う。

しかし何?この既視感は、と思ったら、やってしまいました。
初出は「異形コレクション」が多いのだ。
実に6編。私ってバカ。
気づかず読んだものもあり。
ただ、2回や3回読んだからといって損しない程度には面白いです。