小野不由美 著
『屍鬼』があまりにおもしろかったので、もっと読みたいと思って探した作品。
しかし、残念ながらちょっと物足りなかった。
作家・葛木志保が失踪した。パートナーの式部剛は彼女の過去を探り、
“夜叉島”にわたる。ここは独自の神道を守る黒祠の島だった。
黒祠とは、明治政府の政策により統一された神道からはずれ、
弾圧されながらも受け継がれた宗教をいう。
孤島の中起こる連続殺人。因習にとらわれた島民の冷たい視線。
何とか解決へと導き、志保の失踪の謎を解こうとする主人公。
迷信と油断していると現実のものであったり、何気ない場面に秘密が
隠されていたり、小野不由美の力量がいかんなく発揮されている。
しかし、どうも登場人物がごちゃつきすぎていたり、謎や秘密の
内容があっさりしすぎていたりと、のめりこむにはあと一歩。
まあ、屍鬼があまりの大作なので、要求ばかりが高くなっているのかも。
あちらは5巻なのにこれは1巻におさめられているのだし。
決しておもしろくないわけではない。
『屍鬼』があまりにおもしろかったので、もっと読みたいと思って探した作品。
しかし、残念ながらちょっと物足りなかった。
作家・葛木志保が失踪した。パートナーの式部剛は彼女の過去を探り、
“夜叉島”にわたる。ここは独自の神道を守る黒祠の島だった。
黒祠とは、明治政府の政策により統一された神道からはずれ、
弾圧されながらも受け継がれた宗教をいう。
孤島の中起こる連続殺人。因習にとらわれた島民の冷たい視線。
何とか解決へと導き、志保の失踪の謎を解こうとする主人公。
迷信と油断していると現実のものであったり、何気ない場面に秘密が
隠されていたり、小野不由美の力量がいかんなく発揮されている。
しかし、どうも登場人物がごちゃつきすぎていたり、謎や秘密の
内容があっさりしすぎていたりと、のめりこむにはあと一歩。
まあ、屍鬼があまりの大作なので、要求ばかりが高くなっているのかも。
あちらは5巻なのにこれは1巻におさめられているのだし。
決しておもしろくないわけではない。