miyabuの雑記帳

ボケ老人の無責任なお話

舟ぞこに鳴りて過ぎしは枯真菰(軽部烏頭子)

2017-12-25 | Weblog
昭和40年代木曽川河口には葦原があちこちにあり、葦原の小エビやゴカイを狙ってハゼが集まり、ハゼを狙ってセイゴやマダカが集まるといった具合で、葦原の近辺ではよく魚が釣れました。あれはまだ長男が11歳、次男が8歳の年末、お節料理のハゼ釣りをしようと、折り畳み式ボートを車に積み込み、二人の息子と木曽川河口へ出かけました。

12月にしては風もなく温かい天気だったので、安心してボートに乗り込み、中州にある葦原に乗り出しました。子供たちの仕掛けを作り終え、自分の仕掛けを作り始めたころ、手漕ぎボートの小さなアンカーが流され始めました、妙な風が吹き始めたのです、危険を感じ直ぐに引き返しの準備をしたのですが、小さな2本の櫂では手に負えませんでした。幸運にも2キロほど流されたどり着いたのが海洋埋め立て工事の護岸堤防でした。俳句の季語集を見ていて、主題の句に出合い思い出した一話です。

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