花山の思い 27番 書写山(しょしゃざん)

西国33観音霊場の27番のお寺は、
書写山(しょしゃざん)円教寺(えんきょうじ)

 俗に早口言葉と言われるものは、調声(ちょうせい)というのだそうで、早口で言うことがすごいのではなく、はっきり言えることが目標なのだそうです。
アナウンサーや役者の人たちが、毎日きっちりやるのがこの調声。

その「さ行」の中に出てくるのが、「上方僧書写山、社僧の総名代、今日の奏者は書写じゃぞ、書写じゃぞ」といをナンブツ。

この中の「書写山」が、今回のお寺。

 花山法皇が奉納した御詠歌は、
はるばると 登れば書写の 山おろし 松の響きも み法(のり) なるらん

いまではロープウェイで、4分ほどでスーッと上まで行けますが、歩いたらもう大変。「はるばると」の句がうなずけます。

「やまおろし」は漢字で書くと「山颪」。山の頂上から吹きおろす風のこと。
 その風が細い松の葉を抜ける時の音は、まったく、えも言われぬ不思議な音。
 ほんとうに観音さまの説法のように聞こえます。

 ここはまた、紅葉の名所。まだお参りしていない関西の方々は是非どうぞ。
住所 兵庫県姫路市書写2968です。

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 今週は一度も夕飯を家で食べていません。今日もどうなるか、わかりません。
これから地元の小学校10校合同のPTA研修会の講師。100名ちょっとの方々の参加だそうです。
単純計算で、一校につき10名の参加ですから、PTAの役員さんたちは大変です。
せめて、「ああ来てよかった」と思っていただける60分にしたいと思います。
親が陽気に、余裕をもって、まっとうに暮らしていれば、子供はちゃんと育つ……これが私の持論でございまして、だから今日の話も、親である私たちがどう明るく生きていくかというメッセージになります。

もうすぐ檀家さんのお嫁さんが会場まで送ってくれます。お寺を出てから会場につくまでに、見るもの、聞くものに私は何を感じるのでしょう。まずそれを話の冒頭でお話できればと思うんです。
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