花山の思い 19番札所その1「狩人、某」
![](/images/clear.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/68/c2/96f1427e94778db2f9bc539c7e58bf80_s.jpg)
日本人だれもが、楽しみで獣や魚を獲っているわけでなく、大自然からの恩恵を十二分に感じながら、それでも自分たちも食べていかなければならないことを、自然にやっていた時代のことである。
九州の地に、某(なにがし)という狩人がいた。
腕のいい狩人だった。
ある時彼は、大きな鹿を見つけて、見事に射止めた。
しかし、近寄って見ると、その鹿が大きく見えたのは身重のためだとわかった。
彼を見つめる、息絶えなんとする母鹿が大きな眼は、
「なぜ……?」
「どうして……?」
そう語っていた。
彼はいたたまれぬ気持ちになった。
鹿の革をはぎ、鹿肉をさばきながら、彼は泣いた。
肉を商売人に引き渡して、なにがしかの金をもらうと、彼はそのお金をもって、鹿革をなめしてもらった。
そのなめし革をもって、向かった先は、近くのお寺だった。
……ということで今回はここまで。
続きはまた次回であります。
※ ※ ※ ※
朝から尾長鳥が、よく鳴いている東京は江戸川の密蔵院周辺。
ちょっと警戒した鳴き方のように聞こえます。
そういえば、5年ほど前「朝からオナガがよく鳴いてますね」と言ったら、聞いた人が妙な顔をしたことがあった。
「オナラがよく鳴く」と聞こえたようだった。
鼻濁音(鼻にかかったほうのガ)の「が」は、はっきり言わないと、「ら」に聞こえるということである。
さあ、今日も口元、緊張させてハキハキ、いきましょう!
![](/images/clear.gif)
![](/images/clear.gif)