花山の思い29番と名月赤城山・・

29番松尾寺(まつおでら)

 いったいどのくらい昔からこの場所は聖域とされ、観音さまがまつられて、人々が祈りを捧げてきたことだろう。この松尾寺はそういうとろだ。

 そんな思いで歌ったかどうかはさだかではありませんが、京都舞鶴にある松尾寺の御詠歌は……

  その昔(かみ)は 幾世経ぬらん 頼りをば 千歳もここに 松の尾の寺

 こういう場所は日本にたくさんあるでしょうね。都市化の開発の波やそこに住んだり、働いたりしている人たちの悪しき心がけのために、聖域が俗化してしまったところもたくさんあるでしょう。

 そっとしておきたい場所……。静かにしておきたい場所……。

 秋の夜長の“我が家”はそんなところ、という印象があります。

  ○   ○    ○    ○    ○

 昨晩は100名の大宴会。立場上、上座に座って勧められるままにお酒をいただいていたのは20分ほど。あとは、首を伸ばして「つまらなそうにしている人はいねぇか?」と探し、お銚子をぶらさげてどっかとその前に座り、「今日はご無礼しました。まあ一杯」とやったら、気がついたら、返り討ち状態……とほほほ。

 そんで今朝は車で、群馬県伊香保から、榛名湖まで登り、紅葉をめでて、山の裾をぐるりと回って、国貞忠治終焉の地、大戸の関跡へ。

 そのまま榛名山を一周して、次は赤城山へ。1400メートルのところにある大沼のみやげ物屋で昼食をしたら、お店に「国貞忠治の家にはえていた欅で彫った忠治の像」の写真がありました。よく見ると、像の周囲には昔のグッズらしいものも写っています。
 
 お店の人に「この像の実物を見るにはどこへ行ったらいいですか?」と尋ねると「このすぐそばに旅館がありましてね、そこで国貞忠治の資料館をやっていたんですよ。でも20年くらい前に無くなってしまって、この像もその跡どこへ行ったのかはわかりません」

 ぐやじいぃ……。
 
 浪曲好きの私にとっては、まあ、いいドライブでした。12月には静岡と浜松での講習のついでに次郎長を訪ねる予定でゴザンス。

 ※写真は忠治の像の写真からおこしたと思える石のレリーフ。
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