保健福祉の現場から

感じるままに

抗微生物薬適正使用と薬不足

2023年11月21日 | Weblog
R5.11.17「「抗微生物薬適正使用の手引き第三版」の周知について」(https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2023/231120_3.pdf)が発出されている。医療保険部会(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28708.html)のR5.9.7資料3「こどもにとってより良い医療の在り方等」(https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001143707.pdf)p4「こどもにとってより良い医療を実現するための方策案」の一つに「小児抗菌薬の適正な使用」が打ち出されている。しかし、感染症発生動向調査週報速報データ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr.html)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/data.html)の「定点把握疾患(週報告)」や「学校等欠席者・感染症情報システム」(https://www.gakkohoken.jp/system_information/)では、「溶連菌感染症」(https://www.mizuho-m.co.jp/information/oyakudachi/strep/strep.html)(https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/group-a/)の流行もみられる地域が少なくない。R5.10.19RecordChina「中国で子どもを中心にマイコプラズマ肺炎が急増―香港メディア」(https://www.recordchina.co.jp/newsinfo?id=922377)、R5.10.20ChinaCom「中国でマイコプラズマ肺炎多発 北京では来月にピーク」(https://japanese.china.com/news/latest/20002147/20231020/25802975.html)も少々気になる。R5.11.20東洋経済「「待ち時間が長い」薬不足がもたらす薬局での支障 薬剤師が解説「今こそ薬に頼らない感染対策を」」(https://toyokeizai.net/articles/-/715679)の「なかでも去痰薬のムコダイン(一般名カルボシステイン、以下同)、咳止めのメジコン(デキストロメトルファン)、気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療薬のオノン (プランルカスト)、抗菌薬のオーグメンチン(クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物)などは、特に不足しています」は各地でみられているようである。厚労省「後発医薬品等の供給不安への対応について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kouhatu-iyaku/index_00004.html)で、R5.9.15「経口抗菌薬の在庫逼迫に伴う協力依頼」(https://www.mhlw.go.jp/content/001147153.pdf)、R5.9.29「鎮咳薬(咳止め)・去痰薬の在庫逼迫に伴う協力依頼」(https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2023/231002_1.pdf)、R5.9.29「医療用解熱鎮痛薬等の安定供給に関する相談窓口について」(https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2023/231002_2.pdf)が発出され、そして、R5.11.2「抗インフルエンザウイルス薬等の安定供給について」(https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2023/231108_3.pdf)に続き、R5.11.8「オセルタミビルリン酸塩ドライシロップの在庫逼迫に伴う協力依頼」(https://saiyaku.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/11/231109_gyo273.pdf)が発出されている。厚労省「医療用解熱鎮痛薬等の供給相談窓口(医療用解熱鎮痛薬等110番)について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29794.html)では10月10日(火)から去痰薬を追加して、医療機関や薬局に加え、地域の医師会や薬剤師会単位でも、対象(解熱鎮痛薬、鎮咳薬、トラネキサム酸、去痰薬)の医薬品不足について、地域の団体でとりまとめた相談についても受け付けている(antei-kyokyu@mhlw.go.jpあて)が、抗インフルエンザウイルス薬や抗生剤は追加されるであろうか。抗微生物薬適正使用を呼びかけるだけでなく、まずは薬剤確保を図りたい。R5.11.10女性自身「インフル大流行のなか「せき止め」が在庫不足に…解消は来春以降か」(https://jisin.jp/life/health/2259367/)やR5.11.16朝日「薬不足「もはや異常事態」 国の甘い対策続けば「解消までに何年も」」(https://www.asahi.com/articles/ASRCC6RY9RCBUPQJ00R.html)をみるとかなり厳しい感じかもしれない。
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