友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

人生は楽あれば苦もある

2009年07月11日 22時54分17秒 | Weblog
 「人生、楽ありゃ苦もあるさ」などと、水戸黄門の主題歌をテレビで見たこともない孫娘がよく歌っていたが、今日は文字通りそんな日であった。長女は娘を産んだけれど、やはり高齢出産のためなのか、大腿骨に異常があり、ずっと片足を引きずるような歩き方だった。生まれた赤ちゃんは小さかったけれど未熟児ではなく、生まれた翌日は体重がグンと減ったものの、今では2600gにまでなった。

 さて、今日はいよいよ退院の運びで、午後3時に退院予定だった。ところが長女は退院に備えて入った浴室で転んで、激痛に襲われてしまった。子どもを生んだ市民病院には整形外科がないため、もっと大きな病院に行くことになった。けれども、市民病院は救急車で搬送することは出来ないと言う。そこでベッド付のタクシーを呼んで運ぶことになった。そのタクシーでの移送中も痛さに耐えられずに泣き叫んでいたというから、想像を絶する痛さなのだろう。我慢強く、決して弱音を吐くような子ではないのに、そんなに泣き叫ばなくては限界を超えられなかったのだろう。

 特別な病気がなければ、時間を経ていけばいつかは回復できるようだけれど、絶対に健康な元の身体に戻れるとは医者も断言できない様子だった。それは仕方がないことだと思う。誰も好んで病気や不幸になりたいとは思わないけれど、幸せになるべき人が不幸せになることは往々にある。そんな馬鹿なと思うけれど、もしこの世に神様がいて全てを支配しているとしたなら、神様は人が考えられる以上のことをされるのだから、神様が考えた末のことだと私たちは受け取らざるを得ないだろう。

 その時、ふと友だちのブログを思い出した。明日は東京都議会議員の選挙の投票日である。マスコミの調査では、民主の躍進と自民の凋落が確実のように言われている。幸せの向こうに不幸があるように、本当に民主党の飛躍が実現されるのだろうか。いや、長女の事件のように幸せになるべきなのに転んでしまうということは何だろうか。そんなことを思った。多くの友だちが自民党の大敗と民主党の大勝利に期待しているけれど、都議選では仮に民主党が躍進したとしても、果たして衆議院選挙で政権交代は実現されるのだろうか。もっと言えば、政権交代が実現されれば、それで全てがうまくいくように思われているけれど、たとえ民主党が政権を取ったとしてそれで国民が望むような政治が実現されるのだろうか。

 かつて小泉純一郎さんが自民党総裁選挙に立候補し、「自民党をぶっ壊してでも改革を行なう」と言った時、多くの人が歓声をあげて小泉さんを支持した。それでどうなったのか。自民党は延命させられ、国民の血税をより多くの吸い取っただけであった。民主党政権が生まれればそれでよいわけではない。民主党政権が国民のためにどれだけ一生懸命で働くか、政府と主権者である国民との距離を埋めていく施策をいかに作り出していくのか、真価が問われている。

 長女は今頃どうしているのだろう。運命に逆らえない自分を思い、悔し涙を流していたけれど、自分の限界を知ることは大事なことだと思う。だからこそ人に優しくなれるし、人に愛される自分にならなくてはと思うのではないだろうか。
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