友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

短歌教室のおさらい

2009年07月03日 19時22分29秒 | Weblog
 今日は月2回ある短歌教室の日である。毎回、4首提出することになっている。生徒は12人から13人で、以前よりも増えたそうだ。全員が女性でそのほとんどの方が私よりも年上である。もう何年というよりも何十年と短歌に取り組んでいる人が多いようだ。その先輩の女性たちに「あなたの歌は優しくてロマンチックね」と言われるけれど、自分では意識して作ってみようとしているわけではないので、その批評がわからない。

 ここに薔薇をテーマにした4首と紫陽花をテーマにした4首を掲載してみる。中学からの友だちが横書きの短歌は詠みにくいと書いていたので、縦書きにはできないが、区切って詠んで欲しいところに空きを入れてみた。

 1)薔薇一輪 手にして踊るカルメンは 恋求め恋に生き愛に死せり

 2)白い薔薇ばかり集めた庭に立ち 君は黄色いドレスで微笑む

 3)香り立つ深紅の薔薇はあなた似て 今を盛りに咲き誇るなり

 4)初恋は中学2年の誕生日 赤い薔薇持ち家訪ねたる日

 5)紫陽花を移り気花と言ふなれど 色の変化を楽しめばよし

 6)紫陽花はあなたのような変わりもの ひたすら愛でて見守るばかり

 7)梅雨の日に深き森にて出会いたり 青き小さな紫陽花の群れ

 8)梅雨空に紫陽花見つけ さらにまたデンデンムシはいないかと捜す

 短歌教室では、生徒が提出した4首の中からそれぞれが好きな歌を選ぶ。先生も含めて12人から13人が好きな歌を選ぶのだからバラけることが多いのに、どういうわけか私の歌はいつも1首に集中する。花や旅行での見聞を題材にしていたら、先輩が「生活に密着した歌でもいいのよ」とおっしゃる。花とか旅行とかばかりでは種が尽きるという指摘なのか、それともそんなきれいな歌ばかり作っていてはダメよという忠告なのか、素直に受け入れて生活の中の歌も4首作ってみた。

 9)誰も来ず誰にも会わず日暮れるを 待つだけの日々多くなりける

10)今日もまた電話ひとつなく静かなり テレビもつけずひとり食する

11)静けさに堪らずテレビつけたるに 画面は見ずに新聞を読む

12)ひとり飲むコーヒーは苦し 君が住む空を眺めてため息を吐く

 短歌はどんな風に作ればよいのかを学びたくて教室に通うことにしたのだけれど、まだ今日も含めて7回では本当のところよくわからない。いい歌を作ろうなどとは思わないけれど、歌のルールは知らないとできないので、それを学びたいのだが、どうやらたくさん作る以外にないらしい。私は俵万智さんのような口語の歌が作りたいのだが、先生は文語に直されるので今は従うしかない。

 さて、あなたはこの12首の中でどれが好きですか?
コメント (1)
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