友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

衆議院の解散

2009年07月21日 21時29分54秒 | Weblog
 衆議院が解散した。4年任期なのだから、4年間勤めてもおかしくはないわけだけれど、この4年の間に、小泉さんから安倍さん、福田さん、そして麻生さんへと首相が交代した。選挙の洗礼を受けたのは小泉さんだけだ。それも「郵政民営化に賛成か反対か」に集約された選挙だった。今度の選挙では、政権交代が実現するかに注目されている。自民党政権に終止符を打てないようなら、いったい有権者は何を考えているのかということになる。

 昨日は友人がかかわっている『フォトジャーナリズム写真展in名古屋』を見ようと、国際センターへ出かけた。この日は名古屋港での花火大会が行なわれるとあって、電車は浴衣姿の若い女性が多かった。浴衣でなくても、はちきれそうな若い肌を露出させた短パンツ姿が目立った。名古屋駅前では、男女ともに浴衣姿の粋なカップルがいた。男性は大正時代に流行ったようなメッシュの帽子をかぶり、女性の方はリボンで髪を結んでいた。見ているだけでうらやましくなるふたりだった。

 地下街は買い物客や喫茶をする人たちでにぎわっていた。それに以前の地下街と様相が一変し、エステとかマッサージの店がある。国際センターに入ると若い機動隊員がひとり、長い警棒を持って巡回していた。機動隊を見るのは久しぶりだ。ここはそんなヤバイ所なのかと思った。4階の展示室へエレベーターで上がる。『DAYSJAPAN』に掲載された写真が、カメラマンの写真と説明書きとともに展示されている。ケニアで国家警察が家を訪ねてきた瞬間だろうか、子どもが「撃たないで!」と声を上げているような写真など、世界各国の悲惨な現実を目の前に見ていく。

 着飾って花火大会へ出かける若い人々。一方で、死の恐怖に震えている人々や生活苦、飢餓、環境汚染などの現実をどう考えていけばよいのだろう。人間はどうしてこんなにも愚かなのか。でも嘆くよりも、花火に大会へ出かける人々にも、こうした世界の悲惨な現実を見てもらう機会を作っていくことだろうと思う。

 ニュースを見ていたら、あんなにもめていた自民党の議員総会が、たいした議論もないままに終わっていた。「地方選挙の総括」を求めていた人たちはまったくダンマリだった。その後の代議士会では、反麻生の急先鋒だった中川秀直氏は麻生首相の演説を褒め、握手を求める茶番劇まで行った。午後6時からの麻生首相の記者会見では、記者もまた情けない存在だなとの印象を受けた。全く麻生首相のためのセレモニーだった。アメリカでもイギリスでもかなり手厳しい質問が記者から発せられるのに、全く当たり障りのない質問しかできない。

 『DAYSJAPAN』の記者たちは何時殺されるかわからないところで、報道することに文字通り命を賭けている。首相の記者会見に出席した記者たちは背広を着てネクタイを締め、かなりの人数がいたのにわずかな記者が馬鹿馬鹿しいような質問を行なっただけだ。あんなことで自分のオリジナルな記事が書けるのだろうかと疑問に思う。

 ところが私は何だか、だれちゃっている。どうでもいいやと投げてしまっている。活力がなくなってきている。ダメだな。
コメント
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