大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

世倶杯半決賽 AC米蘭 1-0 浦和紅寶石

2007-12-14 07:49:57 | サッカー全般
1-0というスコアはある意味善戦、惜敗でもあり、別の意味では両者の力の差を物語る結果でもあった。といっても、浦和がセリエAの下位チームがミランと対戦するように、ラインを深い位置に構え、相手にボールポゼッションをほぼ渡してでもゴールをなかなか割らせないようにした時点でおぼろげながら見えてきた展開だったと言える。確かにミランの強さを目当てに現場やテレビの前に陣取っていた人たちに言わせれば退屈だったかもしれない。ミランがなかなか攻め崩せないことに対する苛立ちもあれば、ミランが格上とはいえ、ああした戦術しか取りようがなかった浦和って退屈極まりないチームやな、とミラン目当てで見ていた人たちには映ったかもしれない。

実は、世界中からもしかしたらその程度の認識で片付けられるかもしれないと思うからこそ、1他サポとしても、今回の浦和の敗戦に対して悔しさを覚えてしまう。別にこれだけが日本のサッカーではないんだ、と。

確かに局面でのボール廻しの速さ、局面における個々の強さという点では差があっただろう。失点するまで浦和がこうした引いて守る作戦であることは予想できた。となると、試合を動かすにはミランが如何にして引いた相手を崩すかだ、と興味はそこに絞られた。まず、前から当たってボールを奪い、速攻を仕掛けてシュートまで持っていく。次にドリブルで突っかけてファウルを貰い、セットプレーで点を取ろうとするのだが、浦和のDF陣はCKではいつも通りに対処するし、FKも一度ピルロのシュートが枠を捉えた以外には全て外してばかり。

すると後半から縦に素早くボールを入れ、浦和DF陣に対応する時間を与えずにシュートへ持っていく。オフサイドではない抜け出しによるセードルフのシュートは相馬が辛うじて対応していたため大事には到らなかったものの、この日の相馬は上がることすらできずひたすら守備の対応に追われていた。だが、インザーギが準備しているのを見て、これは2トップで前のターゲットを増やすのかと思っていたらジラルディーノとの交代。ミランが交代で攻撃的布陣には変えてこない。どうやって点を取るのかと思っていたら、あっさりと答えを出してしまった。それは、攻撃以上に相手を罠にはめてしまう「凍りついた湖」というもの。おそるおそる足を踏み入れてみて、あ、これなら滑れるやん、と思ってスケート靴を持ち出して滑り出すと実は氷が厚くなくて、バリンと割れてドボンと沈んでしまうみたいな展開・・・と言っても判りにくいと思われるので説明しますw

徐々に後半浦和が攻め上がった闘莉王のダイレクトパスに呼応した永井が真ん中にクロスを入れてから、少しボールを持てるようになり、その流れの中でワシントンもシュートを放つがジダにキャッチされる(これはお見事)。

だが、その浦和の流れだった時間帯こそ、裏を返せば点を取られやすい危険な時間帯でもあったかもしれない。失点の場面も本来はもっと早いリスタートを防ぐべく誰かがボールの前に寄せてプレーを遅らせるべきだったんやけどなあ・・・確かにその後カカが坪井をサイドに寄せてクロスを上げ、空いた中央のスペースにセードルフが走りこんでズドンという展開は3バック攻略のお手本だったんですがね。でも、浦和に傾きかけた流れの中でやられたからこそ悔やまれる失点でした。相手が「押してもダメなら引いて見る」みたいな方法で点を取ったからなおさら・・・

ただ、その後の浦和のベンチの無策には一言言っておきたいとは思う。3人の交代枠を使い切ってはいない。闘莉王の負傷の交代の時に、山田を入れて彼は久しぶりの出場の割にはよかったけども、彼が右サイドで先発することは無理だったのか?あと、3人目の交代で強いて挙げるとしたら小野の名前が浮かんでくる。

確かに前の試合でミスしてしまったから使いづらかったとは思うが、人間であれば誰しもミスはあるもので、ミスをがあっても次に少なくとも1度は伸二にチャンスを与えて欲しかったとは思うんですね。端から見ていると追加点を取られるのが怖くておっかなびっくりという状態のように見えたんですが。もちろん攻めようとはしたとは思うし、そう思っていても思うようにさせなかったミランが巧いといってはそれまでなんだけども・・・

とにかく、この悔しさを晴らすには日曜の3位決定戦でサヘルに勝って、第三世界全体に対して日本のクラブの強さを見せて欲しいとは思う。


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