大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

大佐解任

2009-07-14 19:31:19 | サッカー全般
ここへ来て柏と大分の監督解任のニュースが飛び込んできた。柏の方は京都戦に勝ったタイミングでやるかあ、とは思うけども、交替は規定路線だったんだろうな。それなら4試合で2勝とかいうノルマを課さずに解任して、後任監督が決まるまで代行を立てるというやり方もあったんだけども・・・これでパクどんとかはどうなるんでしょう?日曜の試合は井原が指揮を執るけど、正式な後任はネルシーニョねえ・・・

柏以上に気になるのは大分の大佐ことシャムスカ監督の解任。

気になるのは新しい監督とブラジル人選手らとのコミュニケーションの問題。新たにドイツ語の通訳を呼ばないといけなくなるんだけどもね・・・個人的にはピッチ上での通訳が増える事態というのは避けた方が良かったとは思う。実際広島だって外国人選手の顔ぶれを見れば納得はできる・・・あ、ウェズレイはミーシャと何語で話してたんだろうね?

フェルは大佐の下でノビノビとやらせたかったという思いはある。パスサッカーというか走るサッカーへの変換を目指すなら、球離れの悪い彼は構想から外れるかもしれないし、家長だって運動量の少なさを考えると、走るサッカーへの適応は厳しいかもしれない。

戦術は3バックというよりは4バックへの変換というのはありうる。SBの人材難というのはあるけども、、誰かを持って来てでも4バックを維持するというのが今の趨勢だろう。もっともガンバだってこの点に関しては山本が全然人材を揃える努力はしていないんだけども・・・

大佐に関しては確かに同情すべき点はあった。補強を要請してもフロントが補強に動けない。やっとフェルが決まったと思ったら補強選手がプレーする前に解任という流れになってしまったわけだから。ただ、これだけ勝てなかったら監督の責任というのが問われるのがこの世界だろう。

柏がブラジル人監督を選択したのは興味深いけども、ブラジル人監督で成功しようと思えばチーム内にブラジルサッカーの文法を理解する能力というのが問われることになるとは思う。これは実に難しいことだ。

例えば、トレーニングキャンプの始動一つとっても、大佐にしてもセレッソのクルピにしても他のチームよりは遅い。他のチームならフィジカルトレの終盤の追い込みに入って来ている時期にやっと来日して始動する。ただ、これはここからフィジカルを鍛えるという意味ではなく、ブラジル人にとってキャンプとはボールを使ってサッカーのプレーするカンを取り戻し、チーム内での連携を高めるための期間にすぎないわけで、フィジカルというのはその前にまで作り上げておいて当たり前という前提があるような気がしてならない。ブラジル人監督はあまり試合において細かいことは指示しないけれども、それは逆にブラジル人ならわかりきったことだという前提があるからで、そうした前提を理解していない日本人にはブラジル人監督を頂くにはまだまだ子供ではあるんだけどもね。

だからまあ、こうした日本とブラジルの間のサッカーにおける認識・文化のギャップというのを解消するには2つの方法があって、一つはトルシエみたいに口やかましくディテールにまで指示を出す指導者に替える。もう一つはあくまでも日本人がブラジル人の理解度にまで達するまで放任する(これはジーコのとったやり方)。

だからまあ、大分に関しては大佐を通じてブラジウなテイストを取り入れたつもりであっても、フィジカルの仕上げ方とか(パンパシがあるのなら選手たちが自主的に体を早く作っておくという前提)、攻撃における阿吽の呼吸(攻撃は具体的な指示がなくても数人の選手のひらめきと即興性で相手を崩す)といったものをまだまだ消化できていなかったのかもしれない・・・その意味で一つの懸念は、フェルがプレーする前から、自信のプレースタイルを一番よく理解してくれる人に去られてしまったことである。

大分の溝畑社長は頭の中ではインタビューでも広島を持ち上げていたところから、降格しても監督を続投させてスタイルを継続し、今度は攻撃的なスタイルでJ1の舞台に戻りたいと考えているのだろうか?その際選手をどれだけ残せるかがカギになるだろうけども。

一方の柏の場合、ブラジル人監督でもネルシーニョは結構戦術については指示を出してくるらしいけども、あくまでも選手がついていければという条件がつくけど、そっちの方が面白いかもしれない。

あ、両チームの監督解任が吉と出るか凶と出るかは今度対戦するウチにかかっているらしいよw

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