大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

09中超第19輪 河南建業 2-0 重慶力帆

2009-08-30 06:26:25 | 中国サッカー
木曜日に見た試合のエントリをやっと書きます。まあ、昨日ガンバが勝った後にこういうのを書くってすんごくKYなんやけども(今日帰ってから録画でガンバの試合は見ますけどもね)・・・

この試合全体を見た限りでは河南って実に手堅いサッカーで勝ち点を伸ばし、来年のACL圏内に入ってきているという印象を受けた。彼らのサッカーの基幹はフラットな4-4-2システム。とはいえ、プレミアのようにセントラルMFがどんどん飛び出してというスタイルでもない。まず縦に早く入れて外国人の2トップを走らせ(実際最初の得点もFWオリザデベへのスルーパス)、それがままならない時にSHがサイドに開くんだけども、ここでは一貫してSBが上がる気配がない。基本的にサイド攻撃はSH1枚の主戦場であって、そこからの個人能力で打開することを目指す。まあ、こういうやり方は基本的に中超の中で相手より個人能力で上回っているから成り立っているのだろう。もう少し厚みのある攻撃をと期待していた当方としては残念だけれども、確かにこういうやり方の方が、前線で奪われてもカウンターでやられる心配は殆どないのだが・・・

その対戦相手の重慶なんだけども、監督は往年のトータルフットボールの名手で下中国代表監督のアリー・ハーンが務めているのだが、彼のやりたいサッカーを消化するにはコマが不足している感じが否めない。前半は4-4-1-1が基本形で、攻撃時には、SBが片方上がり、守備時には中盤から一枚降りてきて5バックを形成する形で弱小チームながらの工夫をこらしていたけども、前半さらにCKから同じくオリザデベに頭で合わせられて2失点。こうなると前半からアイウトンを投入して挽回を図るんだけども、全く運動量がない。もっともやせてもかれても元ブンデスの得点王だけに、味方がゴール前に迫っている最中にスと引いてボールが来たらフリーになれるようなポジショニングはしていたんだけども・・・結局そういう形でも相手には読まれていたわけで、マッチアップしていた韓国人のCB宋泰林には完全に抑えられていた。

後半重慶は4-3-1-2にシフトして反撃を試みるものの、トップ下に居たヤツがこれまたトラップがヘッタクソなのよ、これが。いやあ、あんな大きなミスする選手って日本ではJFLでもあんまり居ないんでないかい?地域リーグにだってついこの間までJ1でプレーしていた柿本とか根本とか居るわけだけど、あの重慶のトップ下のヤツよりはうまいっしょw まあ、このシステムによって、河南はより右サイドバックの11番(元々FW登録)の選手がサイドチェンジによって、相手中盤の空いたスペースに攻めあがってはクロスを出せるようになったし、何よりも前がかりになった分だけカウンターのリスクは負っていたし、事実河南のブラジル人がネットとかいう選手(ちなみにこの人にもレアンドロという名前が入ってます)でなければ試合はもっと早くに決まっていたかもしれない。

結局試合は予定調和的に河南が2-0で危なげなく勝利。このチームがACLに出た時の予想だけども、彼らのアウェーで日本のクラブが対戦する場合にはシステム上ボックス型のガンバや鹿島に対してはサイドで数的有利を作り、2トップに対してはこの試合で見せていたように高いラインで裏のスペースを消すやり方を取ってくる。となると、4-2-3-1なんかで中盤を厚くするやり方の方が良かったりするかもしれない。

ただ、彼らがACLで戦うにあたって考えないといけないのは、国内とは違ったやり方。すなわち、リバプールみたいに国内で4-4-2の王様サッカーをやりながらCLでは堅守速攻のスタイルを見せるとか、相手の守備陣を破るためにどこかでリスクを冒してSBやセントラルMFが攻め上がる賭博性なんだろうとは思うんだけど、それをこのチームがどこまで意識しているかな・・・ここ数年中国勢がACLで勝ち抜けていないのは、アウェーでの戦い方というのがないまま内弁慶状態が続いているからなんだけども。

ちなみにスタジアムなんだけども、航海体育場は鄭州市内の中心部から少し離れた郊外の開発区に位置している。市内のホテルからならタクシーで大体20-30元。もっとも、夕方は仕事帰りのラッシュアワーだから、タクシーの運ちゃんってあまり行きたがらないわけよ。大体この時間帯だとふっかけてくるヤツも居るから注意は必要。帰りは、大通りのところまで出てそこでタクシーを拾うしかない。地元の人たちは車か、遠いところからは団体用のバスが出ていて、そうやって遠距離通勤しているサポもいる。ちなみにこの試合では入場者数が1万5千人。ACLになればもっと動員客が増えるだろう(そうやって観客数が多く見込めるからAFCって中国市場を重視して中国の4枠を維持しているのだろうか?)。

スタジアムは国立にスタンド全体を屋根で覆った感じだから雨の日でも屋根が覆っている中段あたりに居れば問題ない。スタグルメは正直期待はできないが、大通りからスタジアムに向かう途中で軽食が売っていたりするんで、今回はそれを適当につまんでいました。

あと、サッカーと関係はないですが、黄河遊覧区と少林寺にはそれぞれ半日かけて行ってきましたよ。少林寺は思ってるのと違って広い!そして禅のお寺であるということを改めて認識させられた。ただ、中国の禅宗って日本のそれとは全然違うし、日本みたいに一般人に開かれているわけではなさそうなんだな・・・だから中国語のチャンゾンよりは日本語のゼンの方が国際的には有名なのだろう、というか中国で伝統的な宗派って殆ど消滅しているという話やけどもねw

2 コメント

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広州も ()
2009-08-30 14:10:27
ACL圏内の4位まで上がってきました♪
あそこのスタジアムは2部の時代からぎっしりつまってるので、
迫力ありますよ。

杭州緑城が民国さんと逆で、Jリーグの視察と
勉強に来てたみたいです(笑)
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Unknown (民国98年)
2009-08-31 06:26:25
>鬼さん

一応ACL圏内というのが広州と天津ぐらいまでですかね。上海はもうひとつで、カーさんの首元もスースーしてきましたしね・・・

杭州がJの視察ですか・・・何を学んだんでしょうね?もうちょっと座席をキレイにしろとか、交通アクセスを考えてくれとかいう声も拾ったほうがいいかとw
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