大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

さいたまダービー、PKの場面に対する考察

2009-06-14 10:31:25 | サッカー全般
ナビスコの準々決勝の対戦相手がどこになるか注目していたので、昨日はさいたまダービーの中継を見ていたのだが、大宮の藤本が浦和の高原相手にPKを献上した場面は色々と考えられた。

冷静に考えれば主税は一枚貰っていた状態では、あそこはムリに高原に対して行く必要がなかったかもしれない。角度がない場所で、中にはDFが揃っていたということを考えると。まあ、本人にしてみれば手を挙げていたため決して押してはいないということをアピールしたかもしれないけども、バックチャージというのはファウルになりうるプレーではあるし、自分は問題ないと判断しても主審はファウルを取るし、更にはカードを出すかもしれないということを考えたらあそこで当たりに行ったことを当の本人が一番悔やんでいるのではないか。

ただ、それはあくまでも外から見ていた人間の岡目八目的な見方なのかもしれない。最近のTHE21でビジネスにおけるスピード判断術を特集していて、その中で将棋の羽生永世名人にインタビューしていたんだけど、その中でも、実践と控え室やテレビで見ているのとではプレッシャーや緊張感の違いから来るため、当事者と傍観者との考え方の相違というのを羽生さんだって認めている。静かな部屋で長時間思考する将棋の対局ですらこうなのだとしたら、ましてサッカーの場合90分間目まぐるしく状況が刻一刻と変化する中で瞬時にプレーを選択して動かないといけないのだから、判断ミスというのがどこかで起きてしかるべきなのかもしれない。だからまあ、主税だってあの場面高原にボールが出た時点で目の前にいる高原をなんとかしようと考えたのかな、と勝手に想像してみるのだけども。

ところで、このPKの場面のあとのドタバタがあって、主審は最初なぜか村山に対してイエローを出していたけど、村山が違う違うと、主税の方を指した為に、主税が2枚目のイエローで退場となった。まあ、バスケットでは、昔NBAの試合ででファウルトラブルに陥りそうなセンターの選手に代わって、「私がやりました」とダニー・エインジが身代わり申告した場面を見たことがあったけども(本来通りセンターの選手にファウルがかさむと時間帯に応じて下げざるを得なくなる)。さすがにこれと同じように「身代わり出頭」を申し出るほどのマリーシアは村山にはなかったかな(それ以前に主税がその時点で2枚目になることについて頭が廻っていなかっただろう)。

その意味では主税にしても村山にしても日本的な律儀さを持った、マジメな選手と言えるのかもしれない。あの場面では高原にしてやられたかな、という感じだったとは思う。別にここで高原を揶揄しようとするのではなく(確かにエリア内でよく倒れたりはするが)、彼は彼で日本の選手があまりやろうとせず、ブラジル人がもっとトライすべきだと言っているやり方-エリア内で倒れていればどこかで主審がPKを取ってくれる-というのをやってのけたということを褒めるべきかもしれないが(逆に言えばあの場面のリプレーを審判団が見たら次はとってくれないかもしれないけども)。

ただ、村山があの場面で訂正せずに試合がそのまま進んでいたら、それこそ大問題になっていたんだけどもね。本来退場すべき選手がそのままピッチにいたまま試合が進むなんてことになっていたわけだから。その意味では主審はもう少しで海外研修に行かされるところを救われたのだから、村山には感謝すべきかもしれない(誰ですか、その方がよかったなんて思っている人はw?)。つまり、村山の律儀さは大宮に数的不利はもたらしたものの、全体で見れば試合自体を更に混乱に陥れることを回避したとも言えるわけです(そのまま11人で続けられたら浦和側が黙っていなかっただろうし)。

ちなみにこの試合の主審はというと・・・そう、ガンバサポの皆さんがこの先ずっと忘れることのない、あの方です。

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