大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

日中戦を終えて~ハリルジャパンというか協会が意図している形の落とし穴とは?

2015-08-10 19:20:51 | サッカー全般
武漢まで東アジア選手権の中国戦に参戦してから1日が経った。台風もすっかり弱まって午後から晴れ間が戻ってきたんで市内を散策したりしていましたが、大通りでバスや車が一斉にエンジンストップして停車していた光景は凄かったですねw

試合の方はと言うと、3試合の中で一番気候が下がってた分だけ選手も比較的動けてたし、中盤で奪って縦に早く出す形は随所に見られた。その中の一つが、左サイドに入ったヨネのクロスからの武藤の同点ゴールなんだけども、あそこでヨネの推進力が生きたのが良かった。しかし、大輝が右で、ヨネが左なんていう布陣を試すなんてオッサンはガンバの試合全然見てへんやろw 第一宇佐美だってクラブとは全く違うポジションでやってるわけやし。

まあ、そういう縦に早い攻撃を意識するからこそ、永井や川又なんかは興梠よりは優先順位が上がるのかねえ…

今のチーム作りは、自分たちのサッカーを標榜し、アジアでは強かったけども本チャンのみならず世界の強豪国相手に勝てなかったという反省?から協会がロシアW杯本選から逆算したチーム作りをやっているというところなわけで、アギーレにしたのもそこだったということだろう。ただ、それはアジアとはやり方が違うので苦戦は想定内というわけ。

日本がかつてW杯で成功を収めたと言えるのは日韓W杯と、南アフリカ大会なんだけども、前者は予選がない状態で準備出来たこと。そして後者は、本番直前において岡ちゃんのマインドが変わったということ。

そうなるとね、もう一度開催国になるのはまだまだ先だし、一人の監督のマインド転換なんてそうあることではない、というのは誰でも解るw 予選と本選で戦い方を使い分けれればというのが理想なんだけど、今までの代表見てるとミクロ視点でしか考えられない選手らの発言力(選手って大体自分の持ち場で役割を果たすことを第一に考えるもんだが)が大きくなりすぎるキライがあるんでそれも難しい、ってことでしょうね。

ただ、そんなに青写真通りに行くかといえば、幾つかの落とし穴がある。それは、

1.アジアを舐めている
2. W杯本戦ではポゼッションが必要な場面もある
3. 守備をどうするのか

という点なんだけども。

1については、2次予選の相手を考えるとそんなに悲観する状況にはなりにくいけども、最終予選へ進むと苦しい状況は考えられる。そうなれば、アジア限定仕様での選手選考というのも考えて、なんだけどもヤットは出番あるかな…

2については協会の見立て違いも指摘しないと行けないのだが、ブラジル大会のギリシャ戦なんかは相手が退場者を出したこともあってか、引いた相手を崩せなかった。もっと言えば、フランス大会まで岡ちゃんが用意していた守備プランはアルゼンチン戦で開始15分で崩壊してしまった。その後にアルゼンチンが省エネモードに入ってもうたってってことよね。本当は格上の相手こそ、状況に応じて押したり引いたりする駆け引きっていうのに長けてるんだけど、技術委員会の分析って…まあ、こんなもんですわ。

3は、堅守速攻というゲームプランを成り立たせる上での後ろの耐久力を意味するんだけども、南アフリカでは、決してハイラインに合っているとも言えなかった中澤と闘莉王で後ろを固める守備があればこそ岡ちゃんのゲームプランが成立したわけでもあるんだけど。

その意味で、ハリルが言う使えない選手ってというのが実を言うと槙野と森重であったことが考えられるかもしれない。まあ、今大会では守備陣に負担かかり過ぎでこの2人には気の毒な面もあったとは思うけどもね。それでも守備の強度を発揮しないといけないというの難しさは今の代表にはあるわけだけども。大輝はセンターバックとして考えて欲しいんだし、一度試して欲しいけども、ハリル的にはタッパが足りないと思われてるんかね?ただ、サイドバックのポジションにおいては中国が色気出して大輝のところへ放り込んでたけども、しっかり対処していたのがハリルにはどう映ってたんだろうか?