大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

体内にガンバを充電すべく鳥栖まで行ってきた

2012-02-26 09:32:56 | ガンバ大阪
とりあえず、アウェーゴル裏だけにしかない、日本酒バーで地酒を頂いたことと、専スタ故にトラックがないお陰で、ゴールをお膳立てしたチンの切り込みを間近で見られたことだけで、鳥栖に行った甲斐があった、と言っておきましょうw チンのあのドリブルは05年リーグ優勝を決めた試合の最後の4点目を思い出したけども、横浜FCで2年間赤帽さんにハードワークを叩きこまれてから一回り大きくなって来たように思えた。その意味では、もう少し彼を見たいと思うんだが・・・使わなかったら、星原とセットでまた隣に持って行かれそうなんでそれだけは勘弁して欲しい(星原の場合更に親子鷹というのが加わるわけだし)w

試合内容をざっくりと振り返ってみると、再三にわたる決定機を決めていたら、というような、試合で失点にしても藤春の裏に出さられてから形を作られたもの、というある意味お約束の展開ではあったかな。この時期はまだ、開幕に向けて調整している段階でしかない中で鳥栖が狙い通りの展開を見せた試合ではあるけども。前半から鳥栖は今季の戦い方のベースというべき、中盤で網を貼っておいて奪ったらショートカウンターという形を立ち上がりから徹底してきたが、藤ヶ谷にまでプレスを掛けて来るんで、そのうちペースが落ちてくるだろうと呼んでいた。案の定、前半の30分過ぎからはこちらの方が決定機を演出出来るようになったけども、パウとラフィーの連携が今ひとつ(というか同じ左利きでプレーエリアがもろ被りしそうだが)で、決めきれなかった。後半も失点してから佐藤が決定機を2回程外していたが、佐藤の方がラフィーとの組み合わせは現時点で合っているような気もするが。

佐藤の決定機について言うと、パウなら恐らく2回のうち最低1回は決めていただろう。ただ、あの場面まで持っていけたのは佐藤だからというのもあるんよね・・・

戦い方の面で気になるとしたら、一つには今季からワイド志向が出てきていることか。サイドチェンジを多く取り入れたのは、今年の特徴なんだけども、それは精度とキックの強度を伴うからこそ可能なもので外れてタッチを割るぐらいならまだマシな方で、相手に取られたら、逆サイドが薄い分だけ一気にピンチを招きやすい。加えて選手同士の距離感が広がっているのが気になる。どちらかと言うと、この試合でも数人の選手が近い方がまだ攻撃の形というか、フィニッシュの形に持っていけていたように思えるんだけども。

まあ、この点については、多分ロペスコーチあたりが、戦術面でイニシアチブを握っていてそれ故に勇人等がサイド攻撃において重宝されてしまうのだろうと言うのは想像に難くないのだが、問題はこういうやり方にしたいと考えて監督を替えたのは誰かさんだということだろう。こういう変わるポイントとか、変わる前の形とかを思い出すと去年浦和がやらかした失敗によく似てるといえば似てる。なら、それなら誰かさんは海外はおろか、国内の他クラブの試合すらまともには見ていないんじゃないかね?

確かに、これ迄のガンバの試合を見ているとなんでそないに狭い所へ出そうとすんねん、という所から結構皆フラストレーションを貯めていたりしたし、誰かさんがそこにメスを入れたかったのかもしれないけどもね。ただ逆に何故今までそういうスタイルをとっていたのか、という考察がやはりあまり為されていなかったという事だろう。

浦和にしても、フィンケ時代を懐かしむ人が去年多かったけども、それはペトロの際にあまりにも、反対方向に急激に舵取りを急いだことで、そうした人たちの頭の中でフィンケが美化されてしまったのかもしれない。フィンケの在任中などは、中央が糞づまりの状態に苛立ちを覚えていた、というレッズサポを個人的には知っているけども、急に時計の振り子を反対側に振ってはならないという教訓を去年の浦和からは学ぶべきではないだろうか?

まあ、敢えて鳥栖戦でやった形を継続するつもりで行くならば、ガンバに籍を置く選手でそれが合いそうなのは宇佐美だけなんだけどもね・・・余談だが、宇佐美なんかこないだのCLバーゼル戦では遠征に帯同しながらベンチ外という嫌がらせを受けているわけで、クラブも今季限りと解ったせいか、完全に見切りをつけてしまってユースからの昇格組をベンチに入れている。しかも、その試合でハインケスがリベリーを途中で下げてしまってから失点するという采配で、リベリーがハインケスとの握手を拒否ってベンチに下がるということになって迷走感が漂っているわけですな。

つまり、宇佐美には来季がないと解った途端にユースの選手を使う為に枠を空けたいし、いつでも帰って下さい、てかもうさっさと帰れと、いう言葉をバイエルンの方からは出かかってるのに、当の本人は夏まで練習出来るのを前向きに考えるとぬかしとるんやから、ホンマに何考えとんねん、あのバカタレは、とつい口走ってしまうのは、やはりガンバサポとして宇佐美は可愛いからなんよね・・・

で、話を元に戻そう。救いがあるとしたら、去年浦和みたいなアイソレーションでの仕掛けはやらないことと、あとヤットがいれば彼はあまりサイドチェンジを選択しないということだろう。その理由については、北健一郎氏の本をお読み下さいw まあ、結局はヤット頼みということなんだが、ただそうなると、ACLでグループリーグを勝ち抜けてもラウンド16はヤットとコンちゃんはケガでもしない限りほぼ最終予選に招集されるのは間違いないので、二人抜きでやらないといけないのがキツいだろうな・・・

そう考えると、今季セホーンが掲げている4冠というのは表向きはサポ向けのリップサービスであって、現実的には上手に世代交代を図りながら、何とかJ1で上位の方に食らいついていき、来年もACLに出られたらいいな、というのが現実的な目標なんだといえばわかりやすいかもしれない。ただまあ、目標は高い目標を持っていれば現実的なゴールに辿りつけるというのは南アフリカでのどこかの代表チームを見れば判ることだから、とりあえず、4冠が目標と言うのだろうが、問題はその言葉が独り歩きすることですなあ。

あと、目についた部分を箇条書きにすると、

・大輝は守備面で成長の跡を見せた

・ラインコントロールは期待薄い

・去年のようなサイドバックが左右のつるべ落としではなく、ブラジル的な2バックになるのだが、その分CBが前よりもサイドに引っ張られやすくなる

・ビルドアップに置いてGKに戻す形も今季から増えていきそうなんだが、肝心な藤ヶ谷があまり繋げられない。彼は彼なりに一生懸命に取り組んでいるとは思うけども、ジンヒョンや加藤がやっていたそれにはまだ及ばない。藤ヶ谷を使い続けるなら去年のようにラインを高く押し上げてボランチのところでビルドアップする方がまだいいとは思うのだが・・・