大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

天皇杯第4輪 仙台維加搭 3-0 FC東京 ~丸亀でのアップセットを目撃した

2009-11-15 23:15:31 | サッカー全般
広島での鳥栖戦を終えて因島の知人宅で泊まった翌日は東京と仙台の試合観戦に丸亀へ行ったのだが、毎年天皇杯を開催しているだけあって、今までいろんなところで見てきた中でも、リーグ戦レベルとまでは行かなくても比較的運営は良かったとは思う。

天皇杯を毎年行うと、なんでこの試合する為に遠いところへ飛ばされるのかという疑問を抱いてしまうんだけども、逆に言えば普段Jリーグの試合を見ることができない地方都市なんかにしてみれば、是非とも来てくださいというところなのだろうし、その為には適切な運営を行わなければ来てくれないということが解っている。そうなるとこの丸亀ではまず、田んぼのど真ん中にある陸上競技場まで、無料のシャトルバスで丸亀駅から送り迎えしてくれるし、自由席もゴル裏は芝生となれば亮チームのサポが応援できるようにバクスタのゴル裏寄りも自由席エリアにしている。また、ピッチの整備もかなり行き届いていたということも記しておこう。

そして決定的に前日のビッグアーチと異なるのは、売店と場内アナウンス。ビッグアーチではおにぎり弁当とうどんしかなかったが、この日の丸亀はおにぎりにうどんはもとより、から揚げ、ポテト、それにチェロキーまで出していた。スタジアム近くにマクドがあったからそこで買って来た人もいたっけ。あと、アナウンスはプロのDJの人がやっていましたね。広島では、場内アナウンスの女性が噛みまくりやったし、電光掲示板なんかで、「タカギカズミチ」がダブって出てくるような失態ぶりをヤラカしていた。まあ、天皇杯の開催地って各地の協会が来てくださいと誘致しているんだろうけども、それならこの日の丸亀みたいな熱意のあるところに任せていったらどうかな?東京と仙台というカードでありながらこの日は4500人入った。コメントを頂いた高松在住のガンバサポさんなら、昨年の浦和は別格としても、丸亀でこの数字ならむしろ健闘しているということがお判りなのかもしれない。

試合の方はというと、ナビスコ決勝から水曜の長崎でやってそのまま移動した東京に疲れがあったことと、番狂わせの為にこの1週間しっかりと準備してきた仙台との出来がそのまま現れてしまった試合だったと言えようか。サッカーのスタイル見ていると昨日の鳥栖が前から出てくるのであればこの日の仙台はリトリートしてカウンターのスタイル。J2において今年の仙台は堅守をベースに手堅いサッカーで昇格したという評判を聞いていたから、ナビスコ優勝チームがここ数年11月で結構躓いていることを考えると、仙台が自分たちのパターンにはめれればもしや、という予感は多少あった。けどまあ、ここまで見事にカウンターが決まり、3点どころか、東京のGK権田の攻守がなければもっと点取れたなんていう展開は正直手倉森監督でさえ予想してなかったんじゃないだろうか・・・

前半から仙台は中盤でボールを奪ってからは速攻をしかけサイドを広く使って、左サイドからリャンが仕掛けて積極的にミドルを打っていく。また、前線の中島に当てて、彼が潰れて造ったスペースに、中原、リャン、関口らがフィニッシュに絡んでくる。先制点だってそのような形でポッカリ空いたスペースを上手く使われてしまった。逆に東京はSBに椋原や平松が入った分守備の連携やサイド攻撃での連携に難があった感じはしたし、椋原が途中リャンに抜かれた場合は、こういう時に北斗って使えないのかと思った。まあ、連戦が続く中でJFKは入れ替えながら使っていたんだから、その起用法は否定されるものではないんだけども・・・後半からようやく長友と北斗が入って、北斗は右サイドによく上がってチャンスを造ろうとしたけども、自陣でパスミスしてカウンターを食らってしまったりもしていた。

一方の仙台は先制されたらゴール前にガッチリ鍵をかけたけどもただ守りっぱなしではなく、鋭いカウンターもしかけていく。2点目なんか左サイドに攻め上がって追い越す動きをして東京のDFを引き付けてから逆サイドに振って最後関口がズドンと決めた。終了間際の3点目なんてなんでこんなに速いカウンターができるんだっていうくらいのスピーディな攻撃でどっちがJ1かと思ってしまったわw

東京にしてみたら本来こういう相手にもスペースに走りこんでDFを動かすようなことをしたかったんだけども、全般的に動きが足りない。というか、疲れがピークにある時には流石にそういうサッカーは一番難しいだろうなあ・・・平山なんか前半サイドに流れたり、中盤に下がってボールを貰おうとしていたせいか、後半はボックスの中で貰おうとしたけども、そこで何人もの選手に囲まれてしまい、見方のサポートがないまま孤立してしまう。長友だって後半出てきたけども、本来左から中に向かって飛び込んでいくのが得意だと思うんだけども、平松が中へ上がった分サイドのスペースがあんまり使えていないような感じで、ここらへん中盤でタメを作って長友を押し上げられる選手が必要なんだけどもね・・・だから今までむしろ東京は人が少なくなっていく中で本当によくやっていたと思う。あと、印象的だったのは、試合前の練習で権田と塩田がメイン・バックのサポに向かって深々とお辞儀をしてから練習を始めたことだった。

一方の仙台ですが、堅守の前評判はよく解りました。サッカーのスタイルで見ていくと過去仙台だけでなく、横浜FC、札幌、山形みたいな堅守をベースにしたチームなんかの方が上がりやすいとは思う。ただ、サッカーの可能性からしたら鳥栖の方があるかな、という気はするし、手倉森と岸っしゃんとを比べると後者の方がJ1から声が掛かる可能性はあるかな、という気はする。まあ、J1でやれる云々は別にしてまず上がらないといけないわけだし、仙台もこれまでずっと昇格を逃してきたからこういうサッカーになるのはしゃあないんやろうけども・・・ただ、東京相手にこうして勝ったからといってそのまま次リーグ戦でセレッソに勝てるかと言えばそうとも限らないのがサッカーというものなんだけどね。

あ、カシマスタジアムのHP見ていたら、ウチの次の対戦はあっちでやることが決まったみたい。あと、ユアスタと長崎も準々決勝の会場に内定してるのは、スタジアムのHPでは予定に入ってるね・・・

しかし、鹿島が前半戦1位だったとはいえ、同じところでずっとやるのは鹿サポだって面白くないんじゃないかw 天皇杯でモツ煮はちゃんと出してくれるんだろうね?