ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

10月30日の夜は直木記念館へ

2010-10-21 | Weblog
10月30日・31日は、からほりまちアートの期間だ。
昼間から空堀町のいたるところ、石畳の路地や商店街前にアート作品が展示され、マーケットやワークショップが出現し、お寺ではジャズライブが開催される。
テナントハウス「萌」二階、直木三十五記念館も午後5時から無料解放され、夜の10時ごろまで、演奏会やお話会など、さまざまな催しが行われる。
そこで、30日(土)に、私たちも語らせてもらうことになった。

メンバーは、私と、りゃんめんで仲良しだった松本高誌くん、松本くんの仲良しの朝寝坊月眠ちゃん、特別ゲストにサンダーボルト書林の加藤友彦さん。ギター演奏は、加藤さんの友達の元古本屋の柴垣大理くん。
なんだか不思議な男と女の小さなお話を4つ。3つは「微熱の箱」から、あとひとつはこの日のために書いた新作だ。
私たちの出演は、午後8時ごろの予定。入場無料。ただし、30人も入ればいっぱいになる会場なので、お早めに。

出演後は(まあ、出演前も)、隣にあるビールも飲める古本屋、サンダーボルト書林で、出演者一同ワイワイゴロゴロしていると思います。お時間ある方、どうぞお遊びに!
萌には他にもいろいろお店があって、イタリアンのお店や靴屋さん雑貨屋さんなど、にぎやかに営業しています。

  み群杏子とココモドハーモニクスVol.1
        <ラインナップ> 
        ●夜のいるか
        ●鏡の男
        ●やさしい時間
        ●マグカップ男


場所は地下鉄谷町線「谷町6丁目」2番、4番出口より徒歩3分、桃園公園横のテナントハウス「萌」二階。

そうそう、ラストには、インディーズの人気バンド、トリモデルの鶴原谷量くんがソロで出演するそうですよ!









微熱の箱 ービックワンシアター2010-

2010-10-18 | Weblog
17日、楽日の公演を観せてもらった。
かつてラジオドラマのために私が書いた小さな作品。そのなかから9つの作品を使い、それぞれを箱に見立て、それらを新たに演出の押谷さんが書き足した物語でくるりと包んで構成されていた。
きっちりと作りこまれたリアリティのある舞台セットは、現実ではない場所を、ここだって現実なんだよ誰だっていつだって思い出に会えるんだよと言ってくれているみたいだ。
ごちゃごちゃと可愛いものたちで溢れかえった部屋は、レトロで居心地のいい喫茶店のようで、近所にあれば毎日でも通ってみたくなる。飾り付けられたどれもがお話の内容に関係ありそうで、じっとみていて飽きない。
10の小さなお話箱(最後のひとつは、押谷さんがドラマをまとめるために書き足したものだ)が、一つ一つ開かれていく。それを、満員の客席が息を呑むように見つめている。あちらこちらから起こるくすくす笑いやすすり泣く声。そんな中に身を置いて作品をみせてもらう。作者としてこんな幸せなことはない。
聴かせる為に書いた作品をお芝居にしているのだから、セリフにも無理がある。でも、それがかえっておもしろく思えてくる。
「昔、魚だったかもしれない」や「都忘れ」は、語りを多用していたゴダールやトリュフォーの映画みたいだ。
着ぐるみのダンディ君や、ボロ雑巾風のグレに笑ってしまった。
押谷さんが作り出した書けない作家のヤマモモさん(だったかな?)も秀抜だった。
進行役の二人の女の子も可愛かった。
私的には、「冬の朝に」のじゅんちゃんにキュンとなって、不覚にも涙がこぼれてしまった。
みんなが一生懸命で好感がもてた。
「よかったね」「集中して観てたからぜんぜん長くなかったね」そういいながら帰っていくお客さんたちの声を聞いて、なんだかほっこりと暖かい気持ちになって、終わったあとの舞台をずっと見ていた。

おまけに「微熱の箱」の本を30冊も売ってくださって!
押谷さん、みなさん、ありがとうございます。
素敵な舞台、楽しませてもらいました!