物語を思いつく場所はさまざまだ。眠ろうとしている時。夢を見て目覚めた時。晩御飯の支度をしている時。掃除をしている時。花に水をやっている時。テレビをみている時。散歩をしている時。本を読んでいる時。お風呂に入っている時。喫茶店でお茶を飲んでいる時。電車やバスに乗っている時。
だから、私の場合、家中、どこにいても思いついたことを書き留められるようにえんぴつと紙を置いているし、外出する時のバッグのなかにはペンと手帳を忘れない。忘れないつもりなのだが、よく忘れる。
外出先なら化粧ポーチのなかの口紅やアイペンシルを使って、文庫本のカバーやティッシュやレシートに書き留めたり、携帯電話にメモしたりする。
この間はお風呂の中で思いついた。それは、次に書きたいと思っている作品の、テーマにもなる、とても大事な言葉だった。なのに、脱衣所には紙もえんぴつも置いていない。もう、湯船に浸かってのんびりと本を読んでいる場合ではない。忘れないように思いついた言葉を何度も口にしながら、お風呂から上がって、居間のテーブルの上にあった新聞に書き留めた。
家中の扉や引き出しをあけると紙とえんぴつが出てくる。洗面所、台所、テーブルの上、テレビの前、たんすの引き出し、食器棚のなか、冷蔵庫のなか、枕の下。
そこらじゅうに書き散らして、どこに書いたか忘れてしまう。
新聞に書き留めた言葉も、結局資源ごみに出してしまった。
久しぶりに引き出しの整理をして、書き留めた紙をみつける。そこからまた別の物語を思いつく。たまに思いつきがいくつも重なって、物語の片鱗になったりする。急いでパソコンに向かう。私の物語は、いつもいきあたりばったりなのだ。
だから、私の場合、家中、どこにいても思いついたことを書き留められるようにえんぴつと紙を置いているし、外出する時のバッグのなかにはペンと手帳を忘れない。忘れないつもりなのだが、よく忘れる。
外出先なら化粧ポーチのなかの口紅やアイペンシルを使って、文庫本のカバーやティッシュやレシートに書き留めたり、携帯電話にメモしたりする。
この間はお風呂の中で思いついた。それは、次に書きたいと思っている作品の、テーマにもなる、とても大事な言葉だった。なのに、脱衣所には紙もえんぴつも置いていない。もう、湯船に浸かってのんびりと本を読んでいる場合ではない。忘れないように思いついた言葉を何度も口にしながら、お風呂から上がって、居間のテーブルの上にあった新聞に書き留めた。
家中の扉や引き出しをあけると紙とえんぴつが出てくる。洗面所、台所、テーブルの上、テレビの前、たんすの引き出し、食器棚のなか、冷蔵庫のなか、枕の下。
そこらじゅうに書き散らして、どこに書いたか忘れてしまう。
新聞に書き留めた言葉も、結局資源ごみに出してしまった。
久しぶりに引き出しの整理をして、書き留めた紙をみつける。そこからまた別の物語を思いつく。たまに思いつきがいくつも重なって、物語の片鱗になったりする。急いでパソコンに向かう。私の物語は、いつもいきあたりばったりなのだ。