ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

戯曲デジタルアーカイブ

2021-06-26 | Weblog
上演された戯曲を半永久的に保存しておく戯曲デジタルアーカイブ。
私も「ポプコーンの降る街」と「パセリの木」の二作品を出品させてもらっている。2月末から公開されているようで、この二作品についてはいつでも無料で下記のサイトから閲覧・使用可能です。
ぜひ!

み群杏子 || [日本劇作家協会] 戯曲デジタルアーカイブ

日本劇作家協会による劇作家名や戯曲名、上演時間、上演人数などで検索が可能な戯曲のデジタルアーカイブ検索サイトです。

[日本劇作家協会] 戯曲デジタルアーカイブ

 


劇団大樹第14回本公演「半月カフェの出来事」

2021-06-15 | Weblog
昨年10月にYouTube撮影を兼ねて訪れて以来の東京行き。
新幹線はガラガラ。京都駅も東京駅も閑散としていた。
ホテルはシングルの一番安い部屋を予約したのに、通されたのはなぜかデラックスなツイン。
なんだか得した気分だ。
会場は東長崎の小劇場てあとるらぽう。もう10年以上も大樹さんの公演でおじゃましている。
感染対策も万全で安心して観劇することが出来た。
やはり生の舞台はいいなあと思う。
セットも生演奏もいつもながら素晴らしい。

今回上演された「半月カフェの出来事」は、2009年に上演された「森蔭アパートメント」の続編になる。
私にとって登場人物は(人物に限らず動物やモノの場合もあるが)分身のようなものだ。
どの人物にも自分が反映している。
新しい作品を書いていても、前の作品の登場人物を登場させたくなったり、書けなかった側面を書きたくなったりする。一つの物語では限られた側面しか書くことが出来ない。ほったらかしにしてしまった過去や未来も気になる。
そういう意味でも「半月カフェの出来事」を書いている時間は、「森蔭アパートメント」の面々とも再会できた特別な時間だった。

「半月カフェの出来事」のラストで、宏一朗が「作ってよかったな、この店をさ」という。
それがそのまま私の気持ちだ。
書き上げた後、どんな舞台になるんだろう、どんな方たちが演じるんだろう、と想像し、
上演されれば実際の舞台を拝見し、関わった皆さんとお話しする。
作家としてのすべての楽しみを満足させてもらえる。
「書いてよかったな、この作品を」と言える大樹さんの公演。
今回は打ち上げもなく皆さんとお話できる時間も短かった。それでも中止になった去年のことを考えると感無量だ。
長かったこの一年、頑張った川野さんはじめキャストスタッフのみなさんに、本当にご苦労様と言いたい。

京都に帰ってから配信も観させてもらった。配信の映像も素晴ら しかった。
配信チケットをまだの方、6月20日まで観ることが出来ます!
そして、「森蔭アパートメント」「半月カフェの出来事」の脚本と、今回の「半月カフェの出来事」のDVDが購入できる応援チケットも、以下のサイトでまだまだ発売中です!

「半月カフェの出来事」公式サイト https://taiju5.wixsite.com/half-moon-cafe 









恋するさかな

2021-06-07 | Weblog
劇団大樹さんの公演「半月カフェの出来事」が6月9日から始まる。
コロナ禍の中でいつもになくチケットの売れ行きも厳しい状況だと聞く。
私は京都に住んでいて、友人知人には応援チケットや配信チケットを勧めているのだけど、
遠方にいても、こういう状況でなかったら本物の舞台を観に行きたかったと言う方もいる。
私自身、いつもなら早々と最終日を含めて何日間の東京行きを決めるのだけど、今回はまだ決めていない。
でもやはり舞台は観たい。
セットも生演奏も、大樹さんの公演は格別に素敵なのだ。

表題の「恋するさかな」は、今回、絵本作家である森蔭宏一朗が書いた童話の題名ということになっているが、
実は昔、私がNHKのみんなのうたを書いていた時に没になった童謡の題名だ。

  さかな さかな 恋するさかな
  誰をみてるのお月さま
  おはなししたいな そばに行って 
  さかな さかな とどかぬ心

歌詞は1番から3番まであって、さかなは恋するお月さまが満ちたり欠けたりするたびにときめいたり悲しんだりを繰り返している。
せつないさかなの心にいつしかお月さまも気が付いて、最後はめでたく三日月のゴンドラに乗せてもらって、
お月さまのもとに行くことが出来たというお話だ。

どんな曲調だったのだろうとデーターには残っていない昔のファイルを捜していたら、出てくる出てくる反古になった原稿の山(-_-;)。
詩や童話や童謡。こういうのを書いていた時期もあったんだ。
読みだすとなつかしさで時間を忘れる。

昔から私の物語はストーリーはたいてい型どおりの起承転結になっている。
登場人物は悩んだすえ、自分なりの気づきがあって再生していく。
この「自分なりの気づき」が物語の決め手で、それがうまく行くと、物語は成功する。
気づきは最初にストーリを考えている時にはなくて、筆が進んでいくと突然やってくるのだ。
自分がものを書いていて一番面白いと感じる時はその時なのかもしれない。 

さて、半月カフェの出来事、気づきが成功しているかどうか、舞台としての効果はまだわからない。
早く実際に観てみたいなと思っている。


劇団大樹さんの公演情報、配信や応援チケットのことなど、次の公演サイトに詳しく書かれています。

「半月カフェの出来事」公式サイト https://taiju5.wixsite.com/half-moon-cafe 

ぜひ!
私も観に行きます!