ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

最近のお気に入り

2015-03-30 | Weblog
最近のお気に入りは、まず本棚。
家のリビングをリフォームして、壁一面を新しい本棚にした。
真っ白な何もない壁にあこがれていたけど、そうすると本を置く場所が無くなってしまうし、もう壁はあきらめて、せめて床には何も置かないでおこう。
リフォーム前に本の大移動をしてリフォーム後にまた戻してという作業に引っ越しほどの労力を使ってしまったのだけど、出来上がった本棚には満足している。
あちこちに並べ替えながら、こんな本もあったんだ、これなつかしい、これ読んだっけ、と読み直す日々だ。
子供のころから本が好きだった。装丁や手触りを楽しんでいたり、一行からイメージを膨らませて自分の世界に入り込んだりという感じだから、何冊読んでもあまり知識として蓄積されていない。
ただ好きな本に囲まれていると落ち着くし楽しいのだ。

本棚以外の最近のお気に入りを集めてみた。

写真の一番上の円筒形のものはエクササイズポール。
平岡さんの教室で勧められて買った。
全身の筋肉や関節を緩め、バランスを取り戻し、正しい姿勢に導く、そうだ。
上に寝ると背筋が伸びて、気持ちがいい。
その下は愛用している布バック。
茶色っぽい模様の方は京都の古着屋さんで買った。ごちゃごちゃしてるようだけど、たいていの私の服にあうし、たくさんものが入る。もうひとつのほうは雑誌の付録。これらとナイロン製のリュックをとっかえひっかえ使っている。バッグが軽いと肩が凝らない気がする。
その下は母の部屋を整理していてみつけた古い缶。裁縫箱にしている。
一番下の大きな本は、最近京都の恵文社という本屋さんで買ったロベール・クートラスという画家の作品集。へたうまのような絵で滲んだ絵具の色使いが美しい。

恵文社には、他の本屋さんでは見つけられないような本がたくさん置いてある。

写真のグレーの小さな本は以前買った笹井宏之の短歌集「えいえんとくちから」。
永遠解く力、永遠と口から、どっちかな。ひらがなって想像力を刺激する。笹井さんは26歳で亡くなられている。ぱっとページをひらいて飛び込んでくる歌のどれもが心に響く。
「ふわふわを、つかんだことのかなしみを あれはおそらくしあわせでした」

この写真には入っていない氷見敦子の詩集も、ずっと以前恵文社で買った。
昔、私と一緒に詩学という雑誌に新人として紹介されていたことのある人だから、名前を憶えていた。
本を発見して、彼女ちゃんと詩を続けてたんだと手に取り、解説を読むと、30歳で亡くなられていてびっくりした。こちらも強く胸に響く詩だ。

あと少しの命という思いがこういう素晴らしい作品を書かせるのだろうか、命の限界を知ってもなお書き残したい気持ちが伝わってきて、胸が締めつけられる。
私みたいは根性なしは、書くことをやめてしまうだろうなと思う。

作品の書き直しが進まない、というか書き直しが嫌いで作品を開く気になれない毎日に、そろそろカツを入れなければ(汗)。

でも、その前に、外はぽかぽか、買ったばかりの春のワンピースで、桜でも観に行こうっと!


コメント
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