ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

2017 今年一年

2017-12-30 | Weblog
日記はつけてないし、日程や約束も月終わりに破り捨ててしまうカレンダーに書くのみで、年々忘れっぽくなる私の一年を振り返っての確認は、月に一回更新するかしないかのこのブログだけだ。で、とりあえず年の最後には一年分を読み返すことにしている。

今年は去年よりも更新しているなあとか、ああ、こんなこともあったなあとか、来年こそはしっかり予定を立てて生きないとなあとか、出来なかったこととか、やりたいこととか、一年の締めくくりとして考える。
例によってとりあえず、なんとなく、ぼやっと、適当に。

そして読み返すと、結構充実してるじゃないかということになり、その辺がアバウトな人間たるゆえんなのだがちょっと満足してしまい、来年も頑張っていこうとそれなりの気合も入るのだ。

今年は絵を描いたし、絵に関する本もたくさん読んだし、美術館にもたくさん行った。
立命館大学で「ポプコーンの降る街」を、富山大学で「パセリの木」を観せてもらった。
「絵葉書の場所」の上演で東京にも数回行ったし、台湾にも行った。
東京では「微熱の箱」も観させてもらった。
(この写真は東京で「微熱の箱」の通し稽古を観させていただいた時のもの。
絵葉書の場所の公演中に通し稽古があるということでおじゃました。
主宰の巴さん、出演の役者さんたち、ちょうど絵葉書の場所を観に来てくれていた富山と滋賀の学生さんたちやタミーさんも誘って一緒にお邪魔して。とても楽しい時間だった。)


Pアクトで朗読もさせてもらったし、ネット配信の機関誌の仲間にも入れてもらった。
着物好きのえびちゃんの影響で、ちゃんとした着物を着てお出かけしてみたいなあと思うようになり、家にある古い着物や帯を整理したり、ネット動画を観ながら帯の結び方を研究したり。
何年か前にも着物に夢中になった時期があって、その時は古い布の魅力にはまり、骨董市に通って虫食いだらけのモスリンの帯やらきれいな模様の縮緬の端切れやらを買っていたのだけど、今は実際に着てみたいのだ。

でも、今年のメインはやっぱり「絵葉書の場所」の東京公演。劇団大樹の川野さんには、公演のたびに、努力や熱意や力を集めることの大切さを教えてもらっている。私に出来ることは、それに値する作品を書くことだけだ。
(タイトル下の写真はその絵葉書の場所の舞台の一部、チラシで埋め尽くされた伝言板。過去の星みずくのチラシも張ってくれています。)

さてさて、今年も一年、ありがとうございました!
来年もゆるりと頑張っていこうかと思います(^^♪
















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絵葉書の場所、無事終了しました!

2017-12-12 | Weblog
12月6日~10日まで、7回の公演が無事終了した。
今回は共同プロデュースという形で参加させていただいたのだけど、現場のお手伝いはほとんど出来なくて、私はただただ観客として楽しませていただいた。
観に来てただいた沢山のお客様、演出はじめスタッフの皆様、出演者の方々、何よりも劇団大樹の川野さん、皆さんに感謝です。本当にありがとうございました!
急きょ増刷して70冊販売した上演台本や20冊余り持って行っていた「微熱の箱」の本も完売。上演台本なんて、そんなに売れるものだと思ってなかったからほんとにびっくりだ。
全日満席で小さな受付けも会場もうれしい悲鳴を上げていた。

劇団大樹の川野さんは、生演奏にこだわる。繋ぎも効果音もすべてその場での演奏だ。
今回はギター。ギターのゆりえさんは役者の経験もある方なので、舞台上で演奏者であり登場人物でもあるという難しい役割をきっちりと果たされていた。
舞台セットはいつものように美しかったが、最初目にしたときには少し違和感があった。どこか近未来的なイメージもあって、私の感覚とは少し違っていたのだ。でも、白いワンピースを着たゆりえさんが登場し、舞台に佇むと、それで私の絵葉書の場所の世界が完成したような気がして、ほっとした。

作品自体は20年も前に書いたもので、合わなくなった時代背景に少し手を入れたが、よくもわるくも、自分の書くものは何年たってもあまり変わってないなあと(笑)、つくづく思う。

舞台というのは台本と演出と演技と音楽と照明とセットと、いろんなものが一つになって完成する。
沢山の人たちがかかわり、それぞれの思いがぶつかり合う。
書いたものと出来上がった舞台はやはり別物で、作者からみたら、違和感のある部分もあり、想像を超える部分もあり、だからこそおもしろいのだと思う。

今回は舞台上に掛けられた絵も描かせてもらったし、
舞台に作られたカウンターで川野さんのマスターが入れるコーヒーも飲ませてもらった。

てあとるらぽうという小さな劇場もとても素敵だ。3日間おじゃまして、東長崎という町の雰囲気も大好きになった。
毎回違う個性の役者さんたちが出演してくださり、スタッフさんたちとの出会いも楽しみになっている。
今回印象的だったのは、劇場近くの焼き鳥屋のお兄さんと東京タワーのエレベーターガールだったという受付のお手伝いをしてくれた女の子。
来年になるか再来年になるかわからないが、またこの町で大樹さんと協力して新しい作品を上演することが出来たらいいなと思う。
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いよいよ「絵葉書の場所」はじまります!

2017-12-04 | Weblog

劇団大樹さんとのはじめての共同プロデュース「絵葉書の場所」が、いよいよ初日を迎える。
作品を提供していた今までよりも、私のテンションも数倍高い。

今回は上演台本も販売する。作品の台本を販売するのは今回が初めてだ。
今まで上演した台本は、ネットでも公開していない。
「新鋭戯曲集」と「微熱の箱」に所収されているもの以外の作品は、何らかの付き合いがある方、信頼する方からの紹介がある方、過去に私の作品を上演してくださった方、に、限定させて送らせてもらっている。
本当はたくさんの方に読んでもらいたいのだけど、本になっていない、つまり著作権が守られていない状態の作品を、顔の見えない未知の相手に送るのは不安なのだ。
ちゃんと上演台本という形にして、未知の方にも作品を読んでいただきたいなといつも思っていた。
今回は、それが実現できてとてもうれしい。

先日、販売する台本が出来上がり、30冊の上演台本が送られてきた。
60冊限定の半分。私が行くまでに販売する予定の本にサインをして送り返すのだ。

出来上がった本は落ち着いたベージュの表紙でとても素敵。
台本に加えて、先日東京に行った時に撮影した写真とともに、川野さんとの対談も所収されている。
裏表紙には舞台にも使われている私の描いた絵。背表紙にも題名と名前を入れてくださっている。背表紙に字を入れるのって、すごく手間がかかるのだ。
共催してくださっているエターナルウィステリアアーツの長門さんが作ってくださった。本当に感謝。
半分は郵送し終えて、あと半分は会場で私が手渡しで売ることが出来たらいいなと思っている。

今日4日が小屋入りということでスタッフ役者さんみなさん頑張っていることだろう。

以前、大阪で公演を一人でプロデュースした時は、出演もしていたので、もう大変で死にそうだった。

公演直前の急な稽古場の手配、足らないスタッフの手配、チケットの売れ行きの心配、公演当日のお弁当、食事の相談、加えて自分の稽古、なんだかいろいろいっぱいいっぱいになってしまって、心拍数が上がり、熱まで出してしまった。
小さな星みずくのライブのようなものならまだしも、芝居の公演を一人でプロデュースすることなんて、私には無理だということが、やってみてやっと理解できた。

その大変な公演を劇団大樹の川野さんはずっとされている。
それでずっと満員のお客様。役者さんたちには信頼され慕われている。その努力と人柄。すごいなあとつくづく思う。

さて、私もそろそろ東京に行く支度をしなくちゃ!
私は8日の公演から会場にいます。ぜひ、観にいらしてください!!



◆劇団大樹&星みずく共同プロデュース公演 vol.1
<共催:エターナルウィステリアアーツ>

 2017年12月6日(水)~10日(日)
「絵葉書の場所」 於:小劇場 てあとるらぽう

作:み群杏子 
演出:斉藤貴 
製作総指揮:川野誠一

出演:川野誠一、花房りほ、奥山貴章、勝又絢子、加藤智彩、伊丹あい子、具志堅華梨沙、志水政計、外海多伽子、俵一。

花美術:横井紅炎(草月流華道家)
ギター:ゆりえ(from ユカリエ)

照明:篠木一吉(創光房)
制作:間宮知子(風ノ環~かぜのわ~)
舞台監督・舞台装置:長門薫
宣材写真:笠井秀敏
制作協力:畠山真実/走川沙瑛子/鈴木さち/中嶋野乃/川野まさみ
製作:劇団大樹/星みずく

<空席状況>
12月 6日(水) 19:30~✖(満席)
12月 7日(木) 19:30~〇(余裕あり)
12月 8日(金) 14:00~〇(余裕あり)
        19:30~〇(余裕あり)
12月 9日(土) 14:00~✖(満席)
        19:30~✖(満席)
12月10日(日)14:00~〇(余裕あり)

◆チケット <日時指定・全席自由>
前売:3500円 当日:3800円 学生:3000円
日本俳優連合(日俳連)会員:3000円(要会員証)
※学生券(予約のみ)は、学生、養成所生、劇団研究生など対象。

◆絵葉書の場所 公式サイト
https://taiju5.wixsite.com/ehagaki-mimure

◆劇団大樹のホームページ
http://taiju.main.jp/

◆CORICH舞台芸術「絵葉書の場所」ページ
http://stage.corich.jp/stage_main/69825

◆チケット予約フォーム
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P733562

◆お問合せ <劇団大樹>
taiju@yx.main.jp

<ものがたり>
町外れの喫茶店「カフェ・ブランシュ」。色褪せた店内には一枚の絵。店主の光介のもとに「夏実」と名乗る若い娘が訪ねて来る。「ウェートレス募集しているんでしょ。私、働いてあげてもいいよ」。記憶と印象の中のような喫茶店。時間と空間と挿話。絡まった糸がほぐれ、止まった時間が動き出した時、2人は・・・み群杏子が描く、ちょっと歪だけれど温かい。そんな家族の物語。








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