ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

アンティークレース

2006-04-06 | Weblog
古いレース。どちらかというと、飾っておくものではなく、実際に身につけられるものに目が行く。アンティークショップにある細い糸で丁寧に編まれたブラウスやショール。欲しいが手が届かない。せめて付け衿でもと思うのだけど、やはり高くて諦める。
ネットでアンティークレースの店を見つけて覗いてみた。高いけれど、買えそうなものも売っている。ボビンレースで編まれた160センチもある長い付け衿。19世紀のイギリスのものだそうだ。少し染みがあり、加工用にと売っていたが、そのまま首に巻きつけてもきれいだと思い、思いきって買うことにした。同時に面白いものを見つけた。やはり古いレースで出来たスカーフで、糸切れが多いために格安になっている。古びて糸切れが多いというところが反対に気に入って、これも買うことにした。注文すると、2,3日で送られてきた。はじめて手にした古いレースは、やはりとても感動的。どちらも生成り色で、染みも目立たない。長い衿のほうは、直接首に、あるいはタートルの上に、くるくると巻いて使おう。糸切れの多いほうは、生成り色のカーディガンに縫いつけてみた(写真)。
気がついたら、はじめから古びたような服ばかり着ている。ダメージ加工やらほつれ加工やら切りっぱなしやら。真新しいものは安心できない。道具も服も。ところどころ糸が切れてボロっぽいスカーフは、私の生き方にも、似合っているようだ。