ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

Pアクト文庫、無事終了しました

2015-09-27 | Weblog

昨日、Pアクト文庫に出演させてもらった。
衣装はなぜか季節外れの、それも私に関しては作品と関係のない浴衣姿。
これはPアクト文庫恒例の衣装合わせの結果だ。
Pアクト文庫ではいつも出演者の衣装に共通点を持たせている。
今回は「花柄のゆかた」というわけで、私はおととし買った薔薇柄の浴衣で勝負。
足袋を穿いて夏着物のように来ていたせいか、それほど季節外れな感じもなくお客様からも好評だった。

私自身はあまり協力できなかったけど、客席は昼も夜もいいあんばいに満席に。
(公演の詳細は、飛鳥井さんがPアクトのブログにアップされているので、参照くださいね)

私が読ませてもらったのは「もりお君のこと」という作品。

これは、もう10年以上も前に、深夜のテレビドラマとして書いたものがもとになっている。
私らしい作品をといううれしいお話をいただいて、もう一歩で企画が通るというところでドラマ枠がバラエティに変更になってしまい、そのかわりに私は悪質商法啓発ドラマというのを書かせてもらったのだけど、作品自体は宙に浮いてしまった。
宙に浮いてしまったその作品を、まずは星みずくの第一回公演の時にリーディングドラマとして書き直してときちゃんに読んでもらい、そして今回一人読み用に書き直して自分で読んだというわけだ。
なんだかちゃっかり有効利用している。

作品としてはなかなか好評、でも読みはまだまだと反省。
もう飛鳥井さんは別格なので比べようもないが、朗読も奥が深い。

いろんな方とお話ができ、お客様から私の好きな作家を当てられたりして、今回のPアクト文庫はとても楽しかった。
思い出の人物の一人一人にスポットをあてて、形を変えてそれぞれを主役にした短編を、もっと書いてみたいと思ったり。

さて、これからは11月公演に向かって、集中していかなければ!






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下宿屋の話

2015-09-22 | Weblog
もう今週末になってしまったPアクトでの朗読会。
今回私が読ませてもらう作品は、自作の短編で、古い下宿屋に住む人たちの小さな物語だ。
下宿屋やアパートを舞台にした作品を、私は結構書いている。
「森蔭アパートメント」「パセリの木」「月見荘秘話」…。
そしてこの11月に上演する「灯屋・うまの骨」という作品も下宿屋が舞台になっている。
先日、その稽古の帰りにみんなで飲みに行き、下宿屋談義になった。
出演者の坂口さんは、学生時代、古くてボロい下宿屋で暮らしていたそうだ。
そこには共同のお風呂があったのだけど、11時になるとお湯が止められる。遅く帰った時なんて、お湯の出なくなった冷たいお風呂に入っていたらしい。

昔は、一階に大家さんが住んでいて、二階が下宿屋なんて家もたくさんあった。
私が子供の頃住んでいた家も、二階を改装して下宿人をおいていた時期があった。
私が覚えているだけでもいろんな人がいた。
お針子さんやバンドマン、芸人さんや夜の勤めの女の人。女の人には小さな男の子がいて、お母さんが勤めに行っている間、家で預かったりして、私もよく一緒に遊んだ。

ちょっとわけありの人たちが集まる場所として、下宿屋は漫画にも小説にもよく出てくる。
下宿屋と言わずにドミトリィとかシェアハウスとか言ってみると、おしゃれな感じの作品になるかもしれない。

さてさて、まずは26日の朗読会。
お客様はまだまだ大丈夫なようです。
あまり宣伝しませんでしたが、三者三様の朗読が聞けて、お得感満載ですよ~。
ぜひ!

 Pアクト文庫 
 9月26日(土) 14時と18時
 出演  たぐろたみこ み群杏子 飛鳥井かゞり


  * 場所等詳細は前回のブログで。 
    ご予約は私、あるいはPアクトまで。

    (写真は、以前散歩していて見つけた、なつかしい感じのアパートです)。


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Pアクト文庫のご案内

2015-09-09 | Weblog
私が福井にある一滴文庫に行ったのは、4年前。モクレンの探偵の稽古中だった。
モクレンの探偵で演出をお願いした幸さんが演出していた若州人形座の公演を、旅行気分で観に行ったのだ。
その公演で、語りと登場人物すべての声を一人で担当していたのが飛鳥井かゞりさんだった。
等身大に近い人形たちも素晴らしかったのだけど、飛鳥井さんの声も素晴らしかった。
物語を語りながら、娘、男、老人、老婆、すべての登場人物の声を使い分ける。
なめらかで堂々として艶があり色がある声。
ああ、素敵な声だなあと、家に帰ってからインターネットで飛鳥井さんのことを調べた。
京都の女優さんで朗読教室も主宰されている。
自分もあんな風に語れるようになれたらなあと、その教室に通い始めた。
通い始めて3年ほどになる。

Pアクトは河原町今出川にある小さな空間で、朗読の教室のほかにもいろんなワークショップや演劇の小公演なども行われている。
そのPアクトで毎月行われているPアクト文庫も、今月で32回目。
私が出演させてもらうのは、今回で2回目だ。

私は自作の短編を語ります。
場所、時間等は添付のチラシを参照ください。
予約・お問い合わせは私、またはPアクトまで。

お時間のあるかたはぜひ観に来てください!
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