ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

絵を描く 

2017-01-21 | Weblog
芝居に使う絵を描かせてもらうことに決まって、行動開始。
まずは道具からと、天六の路地裏にギャラリーを構える画伯のところに、昔描いた絵を持って相談に行く。

絵具の使い方、立体感や遠近感の出し方など、アドバイスをもらう。
なかなかセンスええやんと言われ、え、本当か?と思いつつ、そういえば私、小学校5年生の時に文部大臣何とか賞とかいうのをもらったんだっけ。その絵、どうしたんだろ。母親が長い間台所の壁に飾ってくれていたけど。などど、古いことを思いだし、ちょっと図に乗る。

図に乗ったところで、画伯について行ってもらって、必要な画材を買い出しに。
前はパステルで描いたけど、今度は水彩画にしよう。
水彩絵の具にも種類があり、私の描き方なら不透明の水彩絵の具のほうが使いやすいと教えてもらう。いろいろ迷って、ターナーの24色アクリルガッシュを買う。
筆やスケッチブックもそろえ、やる気満々で家に帰る。
インターネットで描き方講座を検索する。
ネットの水彩画講座は、透明水彩画の描き方ばかり。不透明の水彩画講座はないのかと探して、やっと小学生のための絵画教室というのをみつけ、さっそく描き始める。
描きだしたら一気に仕上げないと気が済まない。ぱぱぱっと1時間で完成。なんと大雑把な。もっと丁寧に描けないものかと反省。まあ、これからです。

絵心が芽生えて景色をみれば、ベランダからの景色もなんだか新鮮。
夕景の空、雲、家、マンション、線路、高速道路、山、古墳、あ、観覧車もみえる。
近くから遠く、色の重なり、光と影…。うーん、これを絵で表現してみたい。

と、そのまえに台本の書き直しがあったっけ。
頭をリセットして台本を何度も読みかえす。


この一冊の台本が、何人もの労苦を経て舞台になって上演される。
なんだか感慨深い。充実した一年にしたいなと、あらためて思う。


「星みずく」
URL : http://hoshimizuku.blue.coocan.jp
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あけましておめでとうございます。

2017-01-04 | Weblog
年明けからずっと、家を出ていない。
テレビを観て、本を読んで、ごちそうからの残り物を食べて、まあ考えたら正月に限らず一年中似たような生活なのだ。

一日からずっと読みつづけていた本を昨日やっと完読。
何年か前の出版なのだけど、年末に紀伊国屋で見つけて、そうそうこれ読みたかったんだと、買った本だ。
高樹のぶ子著「マルセル」。実話をもとにした小説だ。

1968年、まだ新しくなる前の国立京都近代美術館で開催されていたロートレック展から名画「マルセル」が消える。そして7年たった時効後に、絵は無事返却される。誰が、何のために盗んだのか。その謎を、返却されたのちもずっと追いかけていた新聞記者がいて(ここまでは事実通りだ)、物語は、40年後、その新聞記者の残したメモをやはり新聞記者になっていたその娘が見つけ、さらに深く追及していくというミステリー仕立ての筋立てになっている。

私の好きな京都やパリの街もよく描写されていて、面白く読めた。
この事件については、当時実際に現場にいて、高樹氏が「マルセル」を書く上でその取材メモを提供したという新聞記者本人も「マルセル嬢誘惑」という本を別に出しているそうで、そっちのほうも読んでみたいなと思っている。

ロートレックはポスターよりも洗濯女や踊り子たちの舞台裏や普段の娼婦たちを描いた作品のほうが私は好きだ。
マルセルは、ロートレックが通っていた娼館の娼婦なのだろうか。
けだるそうで、でもどこか人生を達観しているような、冷たさとやさしさとあきらめとが同居している横顔。じっと見ていたい絵だ。

今年12月に東京で上演する「絵葉書の場所」という作品にも絵がかなり重要な役割で登場する。
その絵は、名画でもなんでもないのだけど、登場人物にとっては大切な絵だ。
今回は制作のお手伝いはあまりできないけど、舞台に飾るその絵を描きたいと思っている。
自己流だけど絵を描くのは好きなのだ。
そういえば「ポプコーンの降る街」にも絵が登場してきていたっけ。
絵から物語をつくるという作業もまたやってみたいと思う。

そうだ、前回、移行に失敗したとか言っていた星みずくのホームページ、移行はちゃんとできていました。ただ、検索エンジンにひっかからなくなってしまって…、なぜかな。

以下が星みずくの移行先のURLです。

「星みずく」
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