よしもとばななの本はよく読んでいる。オリジナルな世界があるし、彼女の作品のなかには、宝石のようなことばがたくさんある。登場人物それぞれが持っている自分だけの価値観や幸せの形が、よくわかる。女の子は、喫茶店のような小さな店を経営していたりする。とても居心地がよさそうで、私はその店の常連になりたいなあといつも思う。この人たちの中に入りたいなあと。
アルゼンチンババアを読んだのは、4,5年前だろうか。映画になったというので、懐かしくなってもう一度本を引っ張り出してきた。街はずれの廃屋のようなビルに住んでいるひとりのおばさん。それがアルゼンチンババアと呼ばれているユリさんだ。読み返してみれば、魔女のようなわし鼻で、目は鋭いつり目でとがった顔つき、ぼろぼろの服と書いてある。あ、それであんなメークだったんだと、納得できた。アルゼンチンババアは、私のなかでは、やさしくきれいなマリア様のようなイメージで記憶されていたので、鈴木京香が演じていることにはぜんぜん不思議はなかったけれど、なんであんなメークなんだろうと、そのことが不思議だったのだ。
ばななの作品を映画化したものでは、「キッチン」が好きだ。おかっぱ頭の川原亜矢子がとても可愛かった。5,6回は見たと思う。映画のアルゼンチンババアは、観るかどうか、まだ決めていない。
最近人からユリの花をもらった。玄関に飾りながら、ユリの花の香りは、なんでこんなに甘いのだろうと考えて、またひとつ、ばなながアルゼンチンババアにユリさんと名づけた理由もわかったような気がした。
アルゼンチンババアを読んだのは、4,5年前だろうか。映画になったというので、懐かしくなってもう一度本を引っ張り出してきた。街はずれの廃屋のようなビルに住んでいるひとりのおばさん。それがアルゼンチンババアと呼ばれているユリさんだ。読み返してみれば、魔女のようなわし鼻で、目は鋭いつり目でとがった顔つき、ぼろぼろの服と書いてある。あ、それであんなメークだったんだと、納得できた。アルゼンチンババアは、私のなかでは、やさしくきれいなマリア様のようなイメージで記憶されていたので、鈴木京香が演じていることにはぜんぜん不思議はなかったけれど、なんであんなメークなんだろうと、そのことが不思議だったのだ。
ばななの作品を映画化したものでは、「キッチン」が好きだ。おかっぱ頭の川原亜矢子がとても可愛かった。5,6回は見たと思う。映画のアルゼンチンババアは、観るかどうか、まだ決めていない。
最近人からユリの花をもらった。玄関に飾りながら、ユリの花の香りは、なんでこんなに甘いのだろうと考えて、またひとつ、ばなながアルゼンチンババアにユリさんと名づけた理由もわかったような気がした。