劇団大樹さんとのはじめての共同プロデュース「絵葉書の場所」が、いよいよ初日を迎える。
作品を提供していた今までよりも、私のテンションも数倍高い。
今回は上演台本も販売する。作品の台本を販売するのは今回が初めてだ。
今まで上演した台本は、ネットでも公開していない。
「新鋭戯曲集」と「微熱の箱」に所収されているもの以外の作品は、何らかの付き合いがある方、信頼する方からの紹介がある方、過去に私の作品を上演してくださった方、に、限定させて送らせてもらっている。
本当はたくさんの方に読んでもらいたいのだけど、本になっていない、つまり著作権が守られていない状態の作品を、顔の見えない未知の相手に送るのは不安なのだ。
ちゃんと上演台本という形にして、未知の方にも作品を読んでいただきたいなといつも思っていた。
今回は、それが実現できてとてもうれしい。
先日、販売する台本が出来上がり、30冊の上演台本が送られてきた。
60冊限定の半分。私が行くまでに販売する予定の本にサインをして送り返すのだ。
出来上がった本は落ち着いたベージュの表紙でとても素敵。
台本に加えて、先日東京に行った時に撮影した写真とともに、川野さんとの対談も所収されている。
裏表紙には舞台にも使われている私の描いた絵。背表紙にも題名と名前を入れてくださっている。背表紙に字を入れるのって、すごく手間がかかるのだ。
共催してくださっているエターナルウィステリアアーツの長門さんが作ってくださった。本当に感謝。
半分は郵送し終えて、あと半分は会場で私が手渡しで売ることが出来たらいいなと思っている。
今日4日が小屋入りということでスタッフ役者さんみなさん頑張っていることだろう。
以前、大阪で公演を一人でプロデュースした時は、出演もしていたので、もう大変で死にそうだった。
公演直前の急な稽古場の手配、足らないスタッフの手配、チケットの売れ行きの心配、公演当日のお弁当、食事の相談、加えて自分の稽古、なんだかいろいろいっぱいいっぱいになってしまって、心拍数が上がり、熱まで出してしまった。
小さな星みずくのライブのようなものならまだしも、芝居の公演を一人でプロデュースすることなんて、私には無理だということが、やってみてやっと理解できた。
その大変な公演を劇団大樹の川野さんはずっとされている。
それでずっと満員のお客様。役者さんたちには信頼され慕われている。その努力と人柄。すごいなあとつくづく思う。
さて、私もそろそろ東京に行く支度をしなくちゃ!
私は8日の公演から会場にいます。ぜひ、観にいらしてください!!
◆劇団大樹&星みずく共同プロデュース公演 vol.1
<共催:エターナルウィステリアアーツ>
2017年12月6日(水)~10日(日)
「絵葉書の場所」 於:小劇場 てあとるらぽう
作:み群杏子
演出:斉藤貴
製作総指揮:川野誠一
出演:川野誠一、花房りほ、奥山貴章、勝又絢子、加藤智彩、伊丹あい子、具志堅華梨沙、志水政計、外海多伽子、俵一。
花美術:横井紅炎(草月流華道家)
ギター:ゆりえ(from ユカリエ)
照明:篠木一吉(創光房)
制作:間宮知子(風ノ環~かぜのわ~)
舞台監督・舞台装置:長門薫
宣材写真:笠井秀敏
制作協力:畠山真実/走川沙瑛子/鈴木さち/中嶋野乃/川野まさみ
製作:劇団大樹/星みずく
<空席状況>
12月 6日(水) 19:30~✖(満席)
12月 7日(木) 19:30~〇(余裕あり)
12月 8日(金) 14:00~〇(余裕あり)
19:30~〇(余裕あり)
12月 9日(土) 14:00~✖(満席)
19:30~✖(満席)
12月10日(日)14:00~〇(余裕あり)
◆チケット <日時指定・全席自由>
前売:3500円 当日:3800円 学生:3000円
日本俳優連合(日俳連)会員:3000円(要会員証)
※学生券(予約のみ)は、学生、養成所生、劇団研究生など対象。
◆絵葉書の場所 公式サイト
https://taiju5.wixsite.com/ehagaki-mimure
◆劇団大樹のホームページ
http://taiju.main.jp/
◆CORICH舞台芸術「絵葉書の場所」ページ
http://stage.corich.jp/stage_main/69825
◆チケット予約フォーム
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P733562
◆お問合せ <劇団大樹>
taiju@yx.main.jp
<ものがたり>
町外れの喫茶店「カフェ・ブランシュ」。色褪せた店内には一枚の絵。店主の光介のもとに「夏実」と名乗る若い娘が訪ねて来る。「ウェートレス募集しているんでしょ。私、働いてあげてもいいよ」。記憶と印象の中のような喫茶店。時間と空間と挿話。絡まった糸がほぐれ、止まった時間が動き出した時、2人は・・・み群杏子が描く、ちょっと歪だけれど温かい。そんな家族の物語。