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演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

星みずく公演「ガランスの夜」終了です!

2013-05-14 | Weblog
星みずくプロデュースVol.5「ガランスの夜」、無事終了しました。

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ライブハウスでの公演ということもあって、はじめておしゃべりからスタートした今回。
長々と前説をするなんて私に出来るか?と思っていたけど、かえってそれが緊張の緩和になったような気がする。とても自由な気持ちで詩の世界に入ることが出来た。
詩から入って、次に二人芝居、最後は大正時代の詩人であり画家である村山槐多の評伝と、今回は一回の公演としては欲張った構成だったかもしれない。

槐多伝は、新しい形の二人芝居に仕上がったと思う。
私が槐多の生きてきた道や時代背景、私なりの解釈で書かれた作品を紹介し、その語りをバックに、酒井君が村山槐多本人として登場し演じ、槐多本人としての作品紹介をすることで、客観性と主観性をクロスさせてみたのだ。作家としての私、読み手としての私、演者としての酒井君、それぞれを生かした酒井君の演出だった。

今回のタイトル、「ガランスの夜」のガランスは村山槐多が好きだった絵具の色で、フランス語で茜色を指す。ガランスは血の色だ。槐多の暗い情念。もっと生きたいという気持ち。槐多の心を知るために、酒井君は、槐多の全集を読み、評伝を読み、絵の模写もし、槐多と同じように紙くずに埋もれた床で寝て、槐多の気持ちを体感しようとしたという。役者魂だ。その熱演と存在感に圧倒されたというお客さんも多かった。

役者を仕事とされているお客さんの一人は、作家が自分の言葉を発するということの強さが羨ましいと言ってくださった。ことば=自分の違和感の無さ。星みずくで目指したいことの一つで、とてもうれしかった。

まだまだ力不足で課題の残る公演だったけど、
また次に向かっての力をもらえたうれしい公演でもあった。

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共演の酒井君、ピアノを弾いてくれたみーちゃん、感謝です。
遠く東京から来てくださったお客様、いつも来てくださる方、久しぶりの方、初めての方、たくさんのお客様に観ていただけました。本当にありがとうございました。
過分なお褒めの言葉もいただけて、うれしい限りです。
そして今回は1ステージだけの公演だったため、時間の調整がつかず残念がってくださった方々、お気持ちだけでもとても励みになりました。ありがとうございました。

(写真は集まってくれた元りゃんめんにゅーろんのメンバーたち。自分のことは棚にあげるけど、言わせてもらえば、みんなおっさんになりました(笑))












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