ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

クリスマスだからって…

2018-12-24 | Weblog
子供の頃、クリスマスにプレゼントをもらったりあげたりという習慣は、私には、というか、我が家にはなかった。
私自身、クリスマスだ誕生日だ記念日だと言って何かを企画するというのはずっとダサいと思っていて、成長してボーイフレンドが出来ても何もしなかった。プレゼントや豪華な食事は何でもない日にすることにしていた。
芝居の公演などに関係するようになると、公演中に誰かの誕生日があると出演者たちがサプライズプレゼントをしたりしている。オトナだからその場の雰囲気を壊すようなことはしないけど、ふーん、と思ってみている。まあ自分の誕生日にそういうことをしてもらったことはないので、その時はうれしいと思うかもしれないけど。

ただひとつ、個人的に思い出す儀式はひなまつりだろうか。
子供の頃、思いつくと持っている人形やおもちゃを全部集めて並べた。
私は人形やおもちゃをあまり大切に扱わない子だった。
長い髪をジョリジョリと短く切ったり、身体に色を塗ったり落書きしたり。
なので家にある人形たちを、お気に入りもそうじゃないのもすべて取り出して飾ることは、自分なりのお詫びの儀式だったのかもしれない。
3月3日ではなかったかもしれないけど、たまにするそれが私のひなまつりだった。

そんなことを思い出して、まあクリスマスだからというわけでもないけど、家にあるクマたちを飾ってみた。
全部はさすがにめんどくさかったので、普段は大きな籠につっこんでいる分だけ。
一体一体、母が作りあげた時のことばを思い出す。
この子は目の表情がいいでしょう、この子は手のかたちが可愛いの、この子は首をうなずくようにしたの、この子は手足の色を全部変えてみたのよ…
一緒に作ろうとしなかったことをちょっと後悔している。

まあなんだかんだ言ってるけど、結構クリスマス気分を楽しんでいるのかもしれない。
今夜はすき焼きとスパークリングワインにしよう。







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