あちら側とこちら側というか、あるいはあの世とこの世というか、さらには現実と非現実というか、とにかくみえている世界とみえていない世界の両方を、主人公が行ったり来たりしている小説が好きでよく読む。そういう世界は、村上春樹、小川洋子、川上弘美、江国香織といった人気の作家たちの作品にもよくみられるが、児童文学にとても多い。
キャサリン・ストーの「マリアンヌの夢」、フィリパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」、ポ-ル・ギャリコの「七つの人形の恋物語」、ベラ・バラージュの「ほんとうの空色」などは、子供のころからほんとうに好きなお話だった。日本のものにも好きなものは多い。安房直子の作品、竹内文子の作品、柏葉幸子の作品。そういう作品は一般にファンタジーものといわれている。割り切ってものを考えようとすると、ファンタジーは消えてしまう。割り切れない感情をこそ大切にしたいと、私はいつも思う。
家の近くに新しく出来た図書館に時々行く。図書館が新しいと本も新しくて気持ちがいい。今日は柏葉幸子の「牡丹さんの不思議な毎日」というのを借りてきた。牡丹さんが買った家に住み着いているおばあちゃんゆうれいのゆきやなぎさんが可愛い。あっちの世界とこっちの世界を自由に行き来している登場人物たちが、道徳とか常識に縛られていないのが楽しい。
この作家のあっちとこっちを行き来する目は、とてもやさしくて好きだ。
キャサリン・ストーの「マリアンヌの夢」、フィリパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」、ポ-ル・ギャリコの「七つの人形の恋物語」、ベラ・バラージュの「ほんとうの空色」などは、子供のころからほんとうに好きなお話だった。日本のものにも好きなものは多い。安房直子の作品、竹内文子の作品、柏葉幸子の作品。そういう作品は一般にファンタジーものといわれている。割り切ってものを考えようとすると、ファンタジーは消えてしまう。割り切れない感情をこそ大切にしたいと、私はいつも思う。
家の近くに新しく出来た図書館に時々行く。図書館が新しいと本も新しくて気持ちがいい。今日は柏葉幸子の「牡丹さんの不思議な毎日」というのを借りてきた。牡丹さんが買った家に住み着いているおばあちゃんゆうれいのゆきやなぎさんが可愛い。あっちの世界とこっちの世界を自由に行き来している登場人物たちが、道徳とか常識に縛られていないのが楽しい。
この作家のあっちとこっちを行き来する目は、とてもやさしくて好きだ。