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蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

すっきり爽快、これに勝るものなし

2012-05-27 | ブログ

小説を書こうと思ったのは、とある人に勧められて。

わたしは、もともと小説志向ではなく、ほとんど読んだこともないので、お手本にするものはない。

読んだことがあるのは、数えるほどで、35年ぐらい前、太宰治、三好達治、谷崎潤一郎、有島武郎ぐらい。
芥川龍之介、夏目漱石、遠藤周作、モーパッサン、アンドレ・ジッドも、ほんの少し読んだ。
火野葦平の河童の話も記憶にある。(この河童バナシ、べつに、おもしろくもなんともなかったという感想)
あとは、有吉佐和子の作品を3作ほど。
田中康夫の「なんとなく、クリスタル」なんていう、ブランドの名前がずらずら出てくる作品も読んだけれど、
当時、主人公と似たような生活を送っていたが、まったく共鳴することもなく、
こんなものが流行ってるって、不思議、と思っただけ。
自分の感性が鈍いのか、田中氏の作品がダメなのか、どっちなのかは知らないが。

群ようこも、ほんの少し読んだことがあるが、ちょっと楽しいかも知れないけれど、あんまりこころには残っていない。
吉本ばななにいたっては、どこがいいのか、さっぱりわからず、自分のセンスを疑ったりもした。

それぐらいしか読んでない。

最近の作家さんは、ほとんどわからない。
特に、男性作家は、まったく読んだことがない。

知人たちにハードカバーの著書をもらったが、全然、読んでいない。何冊も棚の中に眠ったまま。
ごめんなさい。

小説よりも、ノウハウもの、実用書のほうが好き。
ノンフィクションとか、取材を元に時流の女性たちの傾向を分析するものとかは好きだった。

「妻たちの思秋期」や、
家庭画法に連載されていた、離婚の危機にある女性を掘り下げた工藤美代子のノンフィクションシリーズとか、
結婚しないのが流行りだと煽っておいて、
ころっと手のひらを返したように、これからは結婚する女性が幸せの最先端、などと、
今まで牽引してきた独身女性を見事に裏切る、マスコミのいい加減さ炸裂の「クロワッサン症候群」とか。
(どれもこれも、かなり古い・・・いやはや、いやはや・・・・・)

酒井順子の「負け犬の遠吠え」は、ツボ中のツボだったが。
結婚していて子供アリのわたしは、勝ち組のポジションのはずなのだが、
酒井女史は、そんな、わたしのようなおばさんを誉めているのではなく、真のターゲットは・・・・
と、これは、実際には実用しようがないけれど、わたしのバイブルにしている。


じつは、あんまり読み物は読まない。
眠くなる。

自分が知りたいことばかりを集中して読んだりした。
女性解放の啓蒙書とか。

結局、上っ面だけ追っかけて、真のところは啓蒙啓発されずに、頭でっかちで、実体は、全然自立していない、
声だけ元気な、中途半端なことになったけれど。


と、ここで、またまた再度、言い訳をするわけではありませんが、言い訳をします。(どっちやっっ!!)

わたしは、とある人に、何度も勧められて、あまり乗る気はしなかったけれど、
その人の期待に応えようと、喜ばせてあげたい気持ちで、小説を(お遊びで)書いてみようと思っただけだ。

その人は、小説の同人誌だかなんだかをやっていて、自分も小説を書いて、
月に一回、作品を発表したり、人の作品を読んだりして、感想や意見を交換しているそうだ。
で、わたしがブログを書いているというと、ぜひ、小説を書いてみてください、と強く勧めてこられたので、

しかたなく(ああ、言い訳がましい、しかも、何度も)、小説に初トライしたというわけだ。

小説の重みなど、まったくわからず、無知の怖さで、ぶつかってみただけだ。

社交ダンスでいえば、始めてから最低5年はかかるところを、
そんなことは、なにも知らないで、「1ヶ月で踊れますよ」と言っているようなものか。


ハナシは、ころっと変わって(変わりすぎるけれど)

つい最近は、なんと、JAZZがちょっと好きになっている。
どういう風の吹き回しだろう? 自分でも理解に苦しむ。
あんな、海を越えた、お洒落な人しか聴いてはいけないような洋楽など、わたしにはわからない、と、ずっと思い込み、
せいぜい、子供の頃は和製グループサウンズや、思春期では和製ポップスぐらいの、
あちらのものの焼き直し、手直し、猿まね日本版ぐらいを
ミーハーチックに聴いているふりをしていただけだったが。

若い頃と今は違うのか、同じなのか、よくわからないが、
読書がキライで、子供の頃、母親によく叱られたことは、今でもはっきり覚えている。

あんなものは、強制されて読むものでは決してないはず。
それを叱って強制的に読まそうなんて、ああ、わたしの母ったら・・・
(母が読書している姿を見たことは、一度たりともない)
そんなレベルの母親の娘なので、わたしも、たいしたことはない。
子供の頃、うぐぐ、と無理やり読んだのは、
安寿と厨子王、良寛、一休さんなどの「日本の昔のお話」っぽいものや、
シートン動物記、いや、ファーブル昆虫記のフンコロガシ。
なんか、理科嫌いのくせに、いかにも無理している。
星の王子様、なんてのも無理して丸呑みするように読んだ。意味不明だった。
そりゃあそうだ、星から来た王子様なんだもの。


古いものばかり。
モダンじゃないけれど、よくよく考えると、古典に近い。
へんに流行を追うより、(今思えば)良かったかもしれない。(屁理屈、負け惜しみですが)


好きなことならこんなに、楽しくすらすらとキーボードの上を指が踊るように、すべるように動く。

小説は・・・その逆。
たいしたものが書けるわけでもなし、
長時間、椅子に座り、パソコンの前にはりついているため、足が浮腫んで、肩が凝るだけだ。

というわけで、寝る前に、好きなことをさらさら、サクサク書けて、とても気分がスッキリした。
趣味なんだから、好きなことを自由に、自然体でやればいいと思っている。

このブログは、読んでくださる方がおられて、そして読んでいただくと、とても嬉しいけれど、
小説は、読んでいただいたとしても、所詮、素人のお試しトライアルなので、(一生、その域を出ない)
自信作とは程遠いし、反応がコワイし、自分自身も傷つく。

なので、読んでほしいんだか、読んでほしくないんだか、どっち?と聞かれると、
答えは、う~~ん・・・とても微妙な、苦渋のレスポンス、といったところです。

 

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