色々様々な業界で不景気は判る。特に、外食業界は大変だ。由って、食品業界も大大変だなっ！で、先週から三度、取引を求めて来てくれている牛乳業界の大手メーカーの方がいる。三度目はお土産付である。お付き合い、つまり取引もしないのにお土産を戴くのも失礼だから受け取れないが、以前に取引をしていた業者だ。
中古カメラ店には行ったが、時勢だろう中古カメラの分野もデジカメの棚領域が増えてオイラ等のフィルムクラシコカメラは棚の隅でチョロチョロしていた。帰宅途中の道すがらたまに寄る中古ビデオ屋へも立ち寄るが、此処でもDVDの領域が圧してビデオ関係はかなり少ない。どうしてしまったんだっ！デジタルがそんなに良いのかっ！一時代を築いてきてデジタルの礎を創ってきたアナログを粗末にするとは、言語道断だっ！新品屋さんならば判る。が、しかし中古ショップでデジタルだかんねっ！売れれば良いってモンではないだろっ！信念とかポリシーとかコダワリとか一途な心根は無いのかっ！オイラなんか新品を買えないから言っている訳だが、アナログの温もりなんて知ってるか？アナログの不都合に愛着を感じるかっ？アナログの誠実なトロさを味わえるかっ？世界に問いたいっ！世界に名だたるメーカーに問いたいっ！オイラは段々と化石化し世界遺産に近づく訳である。
いつもの気の合う初老の常連さんに問う。何日か前にオイラは隣のご主人のフランス人に尋ねた「ヌーベル・バーグ」の意味をである。知っていた。逆にNHKから録った「音楽探偵アマデウス」を貸してくれる。今回はバッハの「無伴奏チェロ組曲」である。パブロ・カザルスが100年前に発掘したバッハの宇宙である。オイラも若かりし頃に全曲挑戦したが五番六番は当時では不可能で断念した。今でも弾ける曲は一番だけである。技術的にも難しい組曲だが、それよりは音楽性というか芸術性というか宇宙観が出せない訳である。今ならひょっとして、此の楽器ならば弾けるかもしれないが取り組むには二年は必要だろうと怖じけずんでいる。何しろバッハだかんねっ！たった一ページの譜面でも何ヵ月も掛かる。此のオイラでもである。で、聴いて戴いても「ふ～ん」程度の感触しか得られない。「どうだっ！」というタイプの曲ではない訳である。悩んでいる。
二週続けての怠惰でだらしのない休日から脱け出して朝から歯医者で「入れ歯」の型採りを済ませる。後、外出ついでに床屋でサッパリだっ！更に外出ついでに伊勢佐木町のブックオフにてカメラ雑誌を物色し歴史本も買い求め、隣の隣の娘が修行中のレストランにてスパゲッティを社割で食べる。ハンズメッセにも出向くつもりであったが、新聞折り込みでは欲しいモノに目がいかなかったので思案中である。横浜西口でのバイクの置場所にも困るし、予定外で出掛けて不必要な物体でも見てしまい散財にでも為っても困る。二週間後には「入れ歯」の散財もあるだろうから出費は控えたい。でも、伊勢佐木町まで来たからには中古カメラ店には行かなくては為らない。何か、地方の方が年に一度の都会巡りの様相である。