ずっーと商売を続けているという事は、紆余曲折は在るにせよ支援も有る訳である。不動産屋と煙草屋を営む後輩の煙草店の方で先週に店舗改装があり、此の不景気に散財であるが、煙草に関する窓口や棚やテント等の什器備品はJTが提供してくれたとの事。見積もれば数百万分である。彼は、ハンバーガー屋で20数年前に独立し煙草屋も兼ねて、更に親の家業である不動産業も始めた訳である。それぞれの業は、当初保険だったろうが今では従業員も四人を抱えそれぞれ別店舗で煙草屋と不動産屋を営む。オイラも独立して18年だが、紆余曲折は勿論在るにせよ色々様々な支援も受けて来ている。独立自営としては、後輩の彼の方が先輩だからオイラよりも早めに紆余曲折の経験をして一々が参考に為る訳である。忙しい彼だが、一月に一度程度立ち寄ってくれ会話をすると何かホッとする。付き合いは20年に及ぶし当家の不動産も安心して任せているし、様々な提案もして貰っている。フィナンシャルとはこういう彼の事である。
客商売は、まさに人間模様観察だなっ！大きなビニール袋を提げて傘をさしての来店。女親子だが、一見表情が重い。重い共々、やつれ疲れた表情で洋食なんか食べられるのかっ！という感じで、献立決めもかったるそうである。こうなると、オイラだって食欲が有るのか？無いのか？察する事が難しいので「大袋の中身は？」等と表情と話声でお腹具合を診る訳である。話をすれば、クリーニング屋からの帰りの大袋で家での食事の支度が面倒でへんな洋食屋に立ち寄ったとの事だ。後、次の常連夫婦。いつもはお祖母ちゃんとの三人なのだが今夜は夫婦二人。姑と婿さんの売り言葉に買い言葉だったとの事だ。口は挟めないが、話捲り気分爽快で帰った。人生劇場を観ている様である。
口癖為ってしまったが、昨夜の開店早々「暇ながら」電話が鳴る。予約かっ！と思いきや「募集の件なんですが」と若い女性の声。老若男女生楽器の集いの件だ。先日も書いたが、女性はちょっと控えている。かなりの腕前でも控えている。以前、来店時に他のお客さんの要望で弾いたラテンに惹かれたらしい。で、自分も学びたいと。学びたいという事は、ズブの素人だからモノに為る前に耐えられないであろう。何しろオイラは、ガンガンいくタイプだかんねっ！あのオイラの弾き方をマスターするにはかなりの努力を要する。爆裂早弾緩急斬奏法だからこその曲造りなのだが、聴く分には圧倒的でやってみたいらしい。何人の女性希望者をお断りしただろうか。何人の男性希望者を断念させただろうか。