特に、スナップ撮影は偶然の瞬間をフィルムに焼き付ける訳だから、待時間がどの位か見当が就かないしその間常にカメラの露出やピントを引きずって頭に無いとトッサにシャッターは落とせない。絵画などは想像で描けるし不要な電柱なんか描かなくても良い。だけど写真は、その瞬間が大事だしアリノママ写るから始末が悪い。瞬間と言ったが一秒以内の出来事、それを250分の1秒のシャッターで切り取る。切り取るとは、画角や構図取りで必要な場面を必要な瞬間で切る訳だ。しかも、プリントする迄結果が出ずやり直しが効かないからシビアです。
昨夜、常連のプロカメラマンが以前にオイラが演奏した場面の写真を額付きでくれた。勿論、サインして頂いたがそのサインに「JPS」のマーク。それは、「日本写真家協会」だ。そのプリントに大変な箔が付いた。その方は長年、スタジオで記念撮影や学校での卒業アルバムの依頼でやってきた方だが、去年引き立てを得て協会入りした。写真は、その時の祝賀パーティでのオイラの演奏場面だ。写真も地道な活動の積み重ねでしかない世界、勿論修行期間も必要。芸術系だからセンスも重要だし引き立ても大事。当然、全てが手間の「手作業」である。
完全コピーは困難な曲だし、ましてや再現はオイラの性に合わない。でも、素晴らしいその曲の歌心を理解出来ないと只の「ヤッツケ仕事」に成ってしまうから悩んでいた。20年前は、オイラも30才前。様々な経験や汗や心の未熟さが解明に至らなかった訳だ。で、今もう50才に成ろうとして他の様々な趣味、子育て、物造り、文章読み、映画鑑賞、叙情的古典派印画機械持込散歩術などを経て理解に苦しく無くなった。要領が悪いというか、遅れているというか、とにかくオイラの場合は煮詰めてこないと閃いてこない。だから、頂に近付く事で良い。
で、満点なんて実は無いっ！その時満点と思っても、続けているか内に益々上達しあの時は大した事でないのに気付く、そして上には上が居る事にも気付く。名工が、生涯修行だと言うのも20年位続け、ある局面を越えたら更成る峠が見えて実感する。特に「手仕事」は、衰えることがないから益々未熟さを感じる。今、20年来聞き続けいつか演奏出来る様にと思っていたボサノバの曲に取り掛かっているが、譜面に仕上がる迄には暫く掛るであろう。何かが解明出来なくて弾く心に至らなかった訳だ。実は、その何かが作曲者の心理であるから難しい。
料理でも例えば、ハンバーグなんて焼き始めて15分は掛る。これ10分位で出来上がるのは電子レンヂを使うしかない。オイラは、銅のフライパンで焼きをつけて後オーブンでじっくり仕上げる。だから、ほぁほあハンバーグだっ！で、15分必要。オリジナルソースなんて10日間掛ります。どれも混ぜ物だから一つ「手抜き」をしたら取り返せません。これを18年位続けているから今では平均点に狂いが無い。平均点と言っても70点ですが、とにかく狂わない。満点は、珠に出ても70点に戻す。何故なら満点は取り続ける事が至難だから平均点に想い溢れる。
今は歩いているか、足踏みしているか？の状態だが、動作を休み無く続けていれば出発は楽であると思う。休んで居たら、イザ出発の時に支度からして戸惑う。その為には、常に「手探り」でも良いから「手」を動かせて保護し鍛えていなくてはならない。その行動が、余裕を産み周囲を眺め判断に困らないゆったりとした正しい心の動きが出来る。常に思うが、「兎と亀」の亀の目標は「頂」なんだから遅くても失敗しても「頂」に向かえばいいんです。大体、「手仕事」たるや地道な研鑽の積み重ねでしか成り立たず、急成長には何か歪みが有るなっ！
好きな事をやり続けているから楽しいでは、自分よがりである。思えば、「手仕事」の「仕事」という字。人に使えると書く。飲食店の前にサービス業だから、本来は世の為・人の為に成る筈なんだ。自分の姿勢次第である。だからと言って、ニーズに応えてばかりでは経営は成り立たず、原価を考えなくては赤字だし、家族経営だから営業時間も限度がある。「手探り」の連続だ。それにしても、まず皆さんの経済が良く成らないと外食に余力は出ないから早く早く景気が良く成らないと。その曉に役立てる様に精進していなくては「その時」進めない。
大寒だし給料日前だしからか昨夜のお客さんは誰も来たらず。仕込みも終り、娘とバイクの話をしたりギターを弾いたりして時間迄過ごすわびしい晩でした。業者の配達もいつもの時間より早く暇が想像出来ます。この長いスランプ脱出に良い材料なんて見付からないですなっ！暗箱の「手探り」が続いています。先日、テレビである企業が逆況から脱出に成功した事を放送していたが、感心した。利潤追求・売り上げ至上主義でなく、世の為・人の為に成るのか？が先決だそうだ。考えたっ！オイラの行いは、世の為・人の為に成っているのか？だっ！
で、そんな状態をお客さんとも話す。すると参考意見が出てスランプ脱出に「手助け」となる。思えば、人はスランプを話すと必ず脱出対処の参考意見を述べてくれる。その方本人も、そうしてきたかの様で有る。「手助け」とは、作業だけではなく言葉だったり身をもって示してくれる行動だったりするなっ！手探りー手助けー手作業の関連実行が解決や脱出に向かう。そしてその行動は、経験と成り自分の身に着く訳だ。スランプに陥る反省も大事。手助けの感謝も大事。感謝ー実行ー反省、そしてその経験を別な方に報いる報恩の一連を学べます。
昨日は、休日でしたが生憎の冷たい雨の為に「晴耕雨読」の鉄則通りに成った。雨読ー雨の日は、家で勉学であるの故事です。そんな時は、書き溜めた彫金用のスケッチを元に物造りをすれば良いのだが作業場は物置改造だから寒くて出来ない。で、歴史本とバイク本を交互に読みあさり、飽きたら買い溜めたビデオ映画を鑑賞した。昔の映画は、映像や演技が本物だから写真趣味には大変役立つしスランプ脱出にも効果的だっ！そして流れる音楽も自分の楽器演奏に役立つ。一石数鳥である。「手探り」の状態の時は、映画鑑賞は大変役に立ちますなっ！