へんな洋食屋カフェ

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ファッションセンター「しまむら」を出て、駅前商店街を歩きながら考えると「しまむら」では総額2580円の買い物であった。よぅく考えると今年に新調した衣類は、ブルゾン一着、チノパン三本、ポロシャツ三枚、靴下12足である。なんと細やかな日常経済生活であろうか。ブルゾンは古着屋で確か800円、チノパンは一本19000円、ポロシャツは一枚500円、靴下は三足組で580円である。総額は計算するのも恥ずかしい位に細やかだ。商店街の詰まりに在ったのはブランド品金プラチナ腕時計買い取り専門店である。意を決して入店する。朝方の買い取り屋では3000円であったが此処では如何なモノか？そうは言ってもパソコンかなんかで流通額は広く公開しているなだから良くても5000円位かと考えながら暫し待たされる。この買い取り屋での待たされる査定時間は嫌なモンですなっ！あんまり長いと偽物だったのか？とか、何かしらの因縁を探して安値買い取りを企んでいるのか？と考えてしまう訳である。カウンター後ろのカーテンが開
き買い取り額が発表された。15000円ですと言う。朝方の五倍の買い取り額にビックリしながらも平静を装い「お願いします」と手打ちに為った。高価買い取りに偽りは無かった。メデタシ。

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朝からの雨降りだが、街に出た。不要品買い取り屋へブランドバッグの売却と伴に物欲目録筆頭のチノパン探しである。先日に伺った隣街の南太田に在る買い取り屋に出掛ける。その後に南太田から京急で上大岡のファッションセンター「しまむら」へ行く予定だ。雨降りで雨に濡らしながら出掛けた買い取りでは今回は担当者が前回とは異なり買い取り屋特有のあれこれ因縁付けで型番が古いとか隅が擦れているとか中がカビだとかでキッパリ3000円と言われたのでそのまま持ち帰り南太田から上大岡へ向かう。上大岡は都会だから買い取り屋も数軒はあるだろうし3000円以上の買い取り額ならば帰りは身軽にしたいので即決のつもりでいる。先ずは、上大岡駅前のファッションセンター「しまむら」へ滑り込む。二ヶ月前に三崎の帰りにしまむら三崎店で買った1900円のチノパンが良かったンですなっ！更に、三足580円の女性用靴下がこれまた良かったンですなっ！ファッションセンター「しまむら」はやはり女性衣類が多く殆どのお客さんは女性だからオイラのご
とき中年男は居所がない。で、妙齢の店員さんにチノパン売り場を案内というか引率というか手引きされてチノパン売り場へ到着した。色々様々のチノパンが在るがオイラの狙いは只一つ、モスグリーンのツータック綿チノパン1900円ウエスト88股下70である。これ以外には目もくれないで売れ残り品をゲットした。更に引率されて女性用靴下売り場へ案内される。此処は、案内無しでは立ち入るのが不可能な禁断の女性用下着売り場である。ちょっとでも目を動かせば視界にはパンツやブラジャーが入る。早々に三足580円を選び再び引率されて買い取りカウンターというか会計場所に並ぶ。大変な想いをして物欲目録筆頭のチノパンと物欲目録第二位の靴下を買ったのである。

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物欲目録の更新の紙書きを変更して携帯内に保存する様にした。実は、暇潰しの時に物欲目録更新作業をしていると、とある常連客が「買い物予定一覧表？」とオイラの更新作業を覗き込んだ。隠す必要も無いから、これに呪文を唱えると数ヶ月以内に入手出来る訳ですなっ！買うのでもウンと安かったりしますが、殆どはゆくゆく戴ける呪文の式次第なんですなっ！と答えてしまった。答えてしまったというのは、その方が呪文を教えろと言い出したからである。有史以来二千数百年続く物欲入手式次第はそう簡単には教えられない訳である。で、携帯内に保存し毎日更新する事にしたのである。マッ！物欲とは言うものの車だとか家だとか宝石だとかのトンでもない事柄を書いているのではなく小物や日用品や衣類程度の物欲目録だから見られる事すらが恥ずかしいンだなっ！だが、目録に明記し呪文を唱えるとその物以外の関連品まで必ず入手出来るのはとても不思議だ。今年も未だ11月だが150点を超える戴きモンをした。年末、締め括りの佳き日には感謝の祝詞、祓い詞を述
べるのは謂うまでもないが祓い詞(はらいことば)は特に大事である。これは好意で戴いたにもかかわらず前使用者の想いが品物に憑いている場合が有る為に祓い詞を掛けて禊払いをし清浄にする儀式である。呪文とは言うものの、文字通りの呪いではなく天下の回りモノの順序を活かせる順繰りにして戴く呪文である。

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隣の家の玄関先に育つ「ホンコン・カポック」という観葉植物を戴く算段が近付いた。一年前から「処分の際は下さい」と言い続けてきたのである。しかしながら、よぅく眺めると植木鉢から根が地面に這って抜くのに難儀するのが目に見える。更に丈も２メートル、幹は直径10センチメートルの大観葉植物と化して樹木と為っている。この樹木をオイラはへんな洋食屋カフェ店頭の喫煙場所に置きたい訳ですなっ！樹木の頭部分は直径が１メートルも有るから其れなりの植木鉢に植え替えないと強風の際は倒れると予測される。で先日、いつでも戴ける準備に納屋から火鉢を出しておいたのである。火鉢ならばあのホンコン・カポックも植え替えても大丈夫であろう。さもなくば、木材で木箱を拵えて植木鉢換わりにするしかない。だが、木材ではゆくゆくはそれ自体が朽ち果ててしまうのも予測される。うーん、困ったなっー！今月中には引き受けないと処分されてしまう訳である。その樹木は、菊品評会で幾度となく入選している隣のおばさんが剪定してきたので姿形は美しいンですな
っ！是非とも欲しい。だが、このホンコン・カポックは物欲目録には一度も明記していなかった訳である。

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久しぶりに愉快痛快な来客、へんな洋食屋カフェの開店時間に合わせて来店してくれた男女三人組だが、何しろ朝の10時半である。ビール三個を意気なりプシッ！と開ける。プシッ！とは、へんな洋食屋カフェのビールは缶ビールなんですなっ！で、おまかせ三品料理を注文。空腹に任せて気持ちよい食べっぷりの処に白ワインをグラスで三個ときた。うーん、こりゃ飲むなっー！と察したオイラはその刹那にボトルの方が得ですよ、グラスワインは一杯500円だが、ボトルならば7,5杯とれて2000円ですからと勧めで白ワインボトル一本をあっという間に空にした。その後、オツマミ系を更に三品注文と同時に赤ワイン一本追加である。段々と眼はタレ目に為ってきたが酔い崩れない凄さがある。そして、赤ワインもう一本追加だ。未だ、昼前である。温泉旅館で必ず朝からお銚子が必要な町内会の旅行の様相となってきた。更に缶ビールも追加である。で、へっちゃらな様子で店を出たがへんな洋食屋カフェでは滅多に訪れないお客さん達であった。

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発掘品の内、「バガボンド」というマンガ本が37刊出てきたので長男がオイラの代わりにBOOK・OFFへ売りに出掛けてくれた。なんと総額840円の買い取り額であった。一冊500円近い本が37刊で新刊ならば18500円だが古本屋の買い取り額は840円。バカにすんなよっ！概して中古品買い取り屋はそうである。「高価買い取り宣言っ！」なぁんて幟や旗に掲げてはいるがイザ査定となると低価買い取りだ。特に大規模中古品バザールなんかでは最低価格買い取りでありゴミ棄て寸前の買い取り額である。買い取りカウンターに袋いっぱいの衣類や本を車を出してわざわざ持ち込んで、多分持ち帰りは嫌だろうなっー！じゃ！仕方がないが買ってやるけどこんな額ですよっー！的なアコギな商売である。製造者やマトモな販売者はやってられません。とは言うものの、逆に目当てが有っての買い物客つまり発掘者や考古学者にとってはこれ以上の発掘現場は無い訳である。巨大セレクトショップ(つまり中古品バザールだが)は見学だけで
も楽しい。セレクトショップ巡りは更に楽しい訳である。特に、徘徊途中の気分転換にはうってつけの場所と言える。

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娘のヒグマ部屋大掃除も終了したらしくパトロールがてら見学に行くとアクセサリーショップの様に綺麗にディスプレイされていた。ナァンだ、やれば出来るじゃんっ！しかしながら、あの綺麗さがいつまでそう在るかが問題なんだなっ！来週には28袋の衣類を順繰りにゴミ出しである。雑誌だって10冊束ねが21束あるが一度に出して良いモノか？衣類28袋は70リットル用のゴミ袋である。その他、いいですかっ！その他10数袋はこれから家族総出で取り捨ての選別が必要だ。と書いてはいるが娘にとっての不要品の中にはあのLOUIS VUITTONも数個発掘されている。昨夜は大型のショルダーバッグが発掘されている。棄てるには忍びないので取り敢えず居間に寝っ転がっているが家族全員は興味無し。思えば VUITTONのショルダーバッグは空のバッグ自体が重いのである。居間で邪魔にされたらオイラが気付かれぬ様に自室へ引き摺り込む予定でいる。よぎるのは買い取り屋に出したら幾らに為るかなっー！男女兼用だからオイラが暫く持って
みっかなっー！と思案しています。

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毎朝、パン屋の仕入れの道すがらコンビニで煙草を買うが、その際に暇潰し用のちょっとしたオヤツも買う。百均コーナーのズラリと並んだ袋菓子は壮観で今日のオヤツは？と選ぶのも楽しい訳ですなっ！コーンチョコ80g入り108円、ミックスピーナッツ170g入り108円、海老煎餅60g入り108円その他様々な袋菓子が108円で迷っちゃうなっー！そうそう麦チョコも良いなっー！柿ピーも良し、揚げ煎餅も外せない、とマァ毎日々一袋づつを入れ替わりで買う。今日のオヤツは海老煎餅を選出したが、嫁さんがへんな洋食屋カフェ前のスーパーでイカピーも買ってきたので海老、イカの言うなれば海鮮オヤツという豪勢なオヤツに為った。うーん、嫁さんがイカピーを買ってくるならばオイラは麦チョコかコーンチョコを買って色々な味にもしたかったなっー！と108円の袋菓子を睨んで後悔している。下々丸出しの細やかな楽しみに於ける後悔である。煎餅類は大好きだが、DVDを観る暇潰しの時は食べ音が我ながらやかましい訳である。だ
からDVD鑑賞の際にはチョコ系が宜しい。しかもコーンチョコや麦チョコ系が宜しい。ピーナッツ入りとかアーモンド入りはやはりやかましいので映画鑑賞どころではなくなりますなっ！ポテトチップスも駄目だなっ！アーモンドチーズ煎餅はどうか？レロレロと舐めて最後にカリッとやかましいからやっぱり駄目だなっ！しかも40g入り108円だから割高である。セコい話でスミマセン。

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先日の伊勢佐木町二丁目街頭固定灰皿一服場所での妙齢の売春当事者若しくは売春斡旋業の方というか売春世話人の女性のその道のプロたる技術を紹介しましょう。二日間の綿密且つ崇高な研究に因れば、行きずりの男が煙草を吸おうと街頭喫煙所に立ち寄りますなっ！世話人は、そこでもう既にターゲットを決めている。勤め途中の一服者では売春の相手には為らないから見向きもしない。なぁんとなく毎日サンデー(定年退職者)で身なりのキチンとした獲物を狙う訳である。暇潰しの散歩途中、財布には大枚がちょっとは入っていて買い物帰りではないご仁をターゲットにする。で、ここからです。煙草に火を点けた瞬間に「お茶でもどぅ？」と来るのである。研究の結果、吸い終わる間際、つまり何時でも煙草を灰皿に投げられる状態の獲物はターゲットではない。火を点けたばかりでマァ一服含んでヤレヤレなぁんていう瞬間の刹那に声を掛ける凄さだ。プロ中のプロとみたっ！この一服からはまだこれから数服のヤレヤレがおとずれる訳だからその場を直ぐに離れるとは限ら
ないと踏んでいるのだ。一服、二服、三服と煙草を吸う内に妙齢のプロ中のプロの術中に落ちてしまうかも知れない。いやっ！過去の経験上、その一服の刹那に今日の売上に集中力を絞り込んでいるに違いない。まったく凄腕である。

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退院後に養生している娘が数年振りに部屋の片付けをすると一念発起したので「こりゃ、一気呵成に」とオイラも袋詰め、本縛り、家具移動を手伝う。オイラ自身、娘の部屋に入ったのは七八年振りであった。先日も書いたが、足の踏み場も無いなぁんて言うモンではなく扉が開かない程の大散らかり様である。70リットルのゴミ袋が23個もいっぱいに為るくらいの不要品である。雑誌やマンガ本、文庫本類は百冊を超える数だ。ファッション雑誌、痩せる秘訣本ばかりなので古本屋も呼べません。今まで床はフローリングだと信じていたが扉付近が片付き、やおら床が見えてくるとナンと絨毯であった。つまり、今まで床は見えなかった訳だから足の踏み場どころの話ではない。ちょっと片付くとオイラは納屋に運んで、その間に掃除機を掛けさせるが幾度と無く掃除機は目詰まりを起こした。不要品とは言うものの、正札が着いたままの洋服や靴なんかもゾロゾロと発掘され一気には棄てられず納屋ではゴミ袋を広げて母や嫁さんが使える品物は無いかと考古学資料室の復元作業の
様相である。オイラと娘は現地(娘の部屋)で発掘作業、母と嫁さんは資料室(納屋)での復元作業でなんとも大学や教育委員会の考古学博物館の様である。掛かる事、三時間。今日の発掘復元作業は終了し取り敢えず寝場所は確保した。娘もお腹が減ったのだろう、エサ待ちのヒグマの様にベッドにへたりこんだ。