へんな洋食屋カフェ

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一月振りの久しぶりに最近のオイラのデジカメ関係(パソコン操作も含めて)の師匠が来店。あまりにも久しぶりなので(だいたい週一来店)緊急事態でも発生したのかと思いきや自身の体調だったらしい。マァ、それでも常連客がフイに来店しなくなると心配である。で、折角久しぶりだから去年の初冬に譲ってもらったNikonD90セットや暮れから借りているレンズの使い勝手も習得し確かもう一台同型D90を持っているのを知っているので、ゆくゆく手放す機会にはオイラに声掛けをと先行ねだりをしておいた。又、昨夜は披露できなかったが彼のカホン稽古用に一曲(引き摺る三拍子のシャンソン)を仕込んだ。オイラが、自分以外の方に仕込んだ曲は営業以外では極僅かしかないがデジカメ繋がりの他、音楽繋がりも有るので頭を捻った訳ですなっ！こうした、商売も兼ねながら趣味で繋がる方は数少ないがそれでも古代史、徘徊、カメラなんかで蜜に繋がる方も居る。オイラは教わった稽古や借りた器材や借りた本は必ずや修得するので欲し
くなるのは当然だし相手もゆくゆく快く手筈をしてくれる。信念として今、使っている全てや学んでいる全ては今生の借りモンだから大切に今、オイラが使用したい訳である。

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帰宅したのは４時であった。ヨガの稽古帰りの嫁さんが入浴しているので湯の熱い内にオイラも入浴し体を温めた。温めたと言えば、帰りの湘南新宿ラインの車内ではベンチシートの下から温風が出ていて徘徊して冷たく為った足元を暖めてくれる。とっても有難いが、フト気付いた事が出た。温泉地なんかで今流行りの足湯である。足元から疲れを癒してくれる施設だが、あの場合は靴紐(特にワラビーは紐靴)をほどいて靴下を脱いで、ズボンの裾を捲り、事情に由れば股引きも捲り上げなくては為らない。女性のストッキングは無論の事だが、下半身全てを寒風の最中にさらけ出して脱がなくては為らない訳である。だから大概、足湯に浸かる女性はストッキング卒業組の老体ばかりで色気も何にも無い訳ですなっ！で、車内足湯。オイラの斜向かいのうら若き女性はスマホ熱心操作の後、睡魔に襲われたらしく居眠りを始めた。多分、営業まわりで足に疲れを感じたし歩き疲れて足も浮腫んだかも知れない、靴を脱いで甲皮の上に足を乗せて車内足湯に浸り始めた。外反拇趾が車
内の対面全ての方々に露に為ったが熱心居眠り最中だから本人は全く関係無しの様相である。オイラは、その様を横浜駅までしか拝見出来なかったが相棒は大船駅まで観れたに違いない。人間模様観察は何時如何なる時所でも学べる学問なのを実感した。

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五反田から百反坂通りへ向かい廃墟混じりの商店街を徘徊する。廃墟混じりの中にオヤッと思える店舗が在った。弦楽器の修理工房である。入店させてもらい材質や塗装の話を聞かせて戴き、ズラリと並ぶチェロの撮影もした。坂を下りると隧道に出た。「百反隧道」である。隧道の中心部は三叉路に為っていて地上の何本かの鉄道線路を潜り抜ける様に為っていた。珍しい風景にシャッターは数多く推せる訳である。隧道を潜り抜けると其処はJR大崎駅で巨大なビルが建ち並んでいて呆気にとられたなっー！デニーズを発見したので３時の一服とする。思えば、昼御飯はサイゼリア、３時の一服はデニーズとファミレス梯子をしたのである。偉業と言えば偉業かも知れない。今日は陽射しも無く北風のとっても寒い日だったのでお店での食事や一服は本当に助かった。そんな街の寒々とした風景を撮影するのも写真の楽しみと謂える。写真撮影は、美しい風景や花や人ばかりを撮るのではなく記録が根本に有ると思います。撮影芸術よりもオイラは記録・記憶撮影なんですなっ！街の移り変
わり、未だに残る旧き建物、風景に相応しくない物体、様々な業種、看板芸術、季節の温度(寒さや暑さ)なんかを撮影して記録しているのである。だから、勿論だが出歩かなくては記録出来ません。徘徊だから金銭もかからず健康的でもあり、世間も眺めて見聞も広める事が出来る文化的で体育的な学問なんですなっ！

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八ッ山界隈は高級住宅街だった。うーん、なんか好ましくない落ち着かない雰囲気だなぁ！駅裏の未整理なゴタゴタ感を味わいたいンだなっ！しかしながら、高層高級マンションが建ち並んだ風景はさすがに東京である。オイラ達二人はカメラをぶる提げて頭上ばかりを眺めている謂わばオノボリサンと化してしまった。つまり、圧倒された訳である。地形的にも台地が続くので高級感があるし下町的な印象が感じられなく落ち着かないのである。そうそうに山手を抜けて台地を降りて五反田へ下ってきた。五反田、大崎間は沢山の路線が行き交う地域だから駅前や駅裏はゴタゴタそのもので風俗から金貸しから立ち食いの店、居酒屋なんかが昼間から営業していた。入店はしなかったが立ち食い寿司店、蕎麦屋、ラーメン屋等と立ち食い専門店が林立し中には営業途中らしい若いスーツ姿の女性も並んでいた。思いもよらない光景である。うら若きスーツ姿、ハイヒール、営業カバンの女性が立ち食い寿司店に並んでいるのである。回転寿司ではありません。立ち食い寿司店です。東京は何でも有
の坩堝ですなっ！直ぐ手前は山手の高級住宅街だったが、丘を降りた下町ではもうこの状態だ。オイラ達二人は些かそんな勇気もなく交番で聞いたサイゼリアに入店してカメラとかバッグとか上着の荷をほどいてゆったりと昼御飯を摂った。

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急遽、伴徘徊となった北品川各国大使館街巡りで待ち合わせが必要となる。午前10頃京急北品川駅国道15号線側改札口が集結場所である。９時15分、家を出立し22分に井土ヶ谷駅へ着くと直ぐ様に急行列車が到着したので乗車する。幸先が善いなっー！ホームに駈け上りその瞬間に電車のドアが閉まるあの悲壮感は例え様がない。乗り込んだ乗客達は哀れみどころか「ザマミロ感」の眼で電車は充満している訳ですなっ！逆に自分がカスカスの感で乗り込みドアが閉まる。で、駈け昇る後口の方の悔しさを眺めるのは愉快である。人間はそんな瞬間々の連続の生きざまなのである。京急横浜駅で快速電車に乗り換えて品川まで行き品川のホームで下りに移り一つ手前の北品川まで往く訳である。北品川駅は品川駅よりも明らかに南に在るが北品川なんですなっ！横浜駅の寒暖計では気温6℃湿度40％だ。しかしながら徘徊には丘も存在するので今日は薄着のスゥイングトップにした。UNIQLOのタートルネックにシルク(黄八丈)のチョッキだ
が歩けば温かく為ってダウンは邪魔になろうと思案したのである。ズボンはいつものツータック・チノパンだが昨日にクリーニング還りの折り目綺麗だ。靴は冬の常用Clarksワラビーですなっ！帽子は書きたい。いつも仕立てて戴く洋服屋から戴いた、HERMESの服地端切れで拵えた別珍(ビロードです)製の八接ぎハンチングだ。さすがにHERMESでそんじょそこらのベルベットの輝きではなく光沢は光輝く洞窟の苔の如しだ。だからと言って街往く誰が判るかと言えば、只の自己満足ですなっ！

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東京大徘徊の計画をする。北品川の八ッ山界隈の各国大使館デジカメ二台持ち込み徘徊の予定である。ひょっとしたら不審者扱いで拉致、逮捕、捕縛、監禁、本国送還なぁんて事態に陥るとも限らない危険な徘徊となるは必須に違いない。叙情的は皆無の政治的徘徊だから、防靭チョッキ若しくは防弾チョッキの支度も必要だろうしいざというときには煙幕も役に立つだろうからカメラバッグに忍ばせる予定である。万が一、無事に大使館街を通過出来たならば五反田の往時「花柳界隈」に辿り着くつもりだ。苦有楽有の徘徊経路を組んでいる。更に五反田とか大崎広小路辺りのゴタゴタも見学したいしその先の百反坂という地名由来も見聞したい。往時はきっと五反田とか百反だとかの田園田畑の田舎だったと推定しているなっ！定食屋だって在るに違いないから「定食屋研究学会」に提出する論文にも役立つだろうと盛り沢山の大徘徊を計画して道程をメモしてメモ頼りに時折は街往く人に尋ねたりして巡る訳ですなっ！当然だが、人間模様観察学も兼ねているし地理地形学も兼ねているし昭和
建築物懐古学も兼ねている。練り計画ですら楽しい訳である。なぁんて書いていると相棒が来店したので早速に極秘大徘徊の計画を伝える。天気との相談も前提だが、各国大使館街練り歩きの危険は半減されて開催の予定と為った。隊長以下総勢二名の大胆且つ隠密徘徊である。

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三種の神器ついでにオイラの趣味の神器について語ります。先ずはギターである。此は伊勢神宮に祭られている鏡に匹敵します。次いで、デジカメ。此も熱田神宮に祭られている草薙の剣クラスですなっ！そして料理、なんなら述べますがやさかにの勾玉かなっ！控えて、彫金とか徘徊とか古代史なんかも神器の末席に加わります。世に謂われる三つの信念ですが、オイラはいずれの趣味も30年越えの継続だからそろそろ神域に片足を突っ込んだに違いないので神器としている訳ですなっ！特にギターなんかは指なんか忘れて弾いているし、料理は10年前から食材の声も聴こえる。カメラも広角レンズを持てば気取られずに直ぐ傍まで近寄り写された事すら感じさせずに撮影出来る。只の「ドゥだっー！」ですが、此がなかなか出来ない技術なのである。三種の神器と言えば大工さんの鑿(のみ)ですが、以前から頼んでおいた使い込んでもう使用に耐えない程に短く研いだ鑿を戴いた。こうした職人の魂とも謂える使い込んだ道具収集も神器に違いない。ゆくゆく額縁を拵
えて展示するつもりでいる。

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暇潰しの三種の神器と言えば「ムギチョコ、いかみりん、お好み豆アラレ」ですなっ！ムギチョコは謂わずと知れた例の直径１cmの歪ないとしい奴である。いかみりんと言えば小麦粉を原料に烏賊の端くれが練り込まれて焼かれた海老煎餅の廉価版だ。お好み豆アラレはピーナッツやエンドウ豆の周りを小麦粉でくるんで焼いたかして有り合わせのアラレ煎餅を混ぜたモンである。いずれもスーパー(それもOKストアーとかマルエツなんかの日常スーパー)のレジ脇に放っぽり出して粗末なカゴに入れて売られている108円の品々である。三種の神器というには畏れ多い108円の駄菓子ですなっ！何しろ三種の神器とは神様の用いる道具に108円とか駄菓子はマズイなっー！デパ地下や成城石井なユニオンや紀伊国屋なんかには置いて無いに違いないが、オイラにとっては暇潰しの三種の神器なんですなっ！だが、暇潰しの時間にへんな洋食屋カフェ前のスーパー横浜屋へ小銭を掴んでその三種の神器だけを買いに行く勇気は無いので牛乳とかイチゴなんか
を買いに出掛けレジ脇で突然気付いてマッ、買ってみっかっ！という重厚な演技をして「普段はこんな駄菓子は食べないけどねっ！」なぁんて、けどね感を即興演技してほくそ笑みながら小走りで帰るのである。しかも、湿気らない様にタッパーに移してちゃぁんと蓋もして保存する訳ですなっ！

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たぶん、きっと、おそらく等と訳せるラテンの名曲を手掛ける。スロールンバの色気漂う艶っぽい曲で、原題は「キサス・キサス・キサス」という。踊りにも適したテンポだし恋愛でのたぶん、きっと、おそらくという心理描写を突いた心の葛藤を唄っている。此を、ギター一本で如何に恋愛注入して艶々に仕上げるのはかなり困難だが手掛ける事にした。ラテン・ルンバの数々の名曲はとかく艶っぽいのでギター一本での表現は難しいンだなっ！音色ではなく雰囲気造りが困難なのである。オイラの様な野暮ったいチンチクリンがやるんだよっー！雰囲気造りとか謂っても奏者の姿・形ってモンが有るのである。況してや先日に57才を迎えた後期中年若しくは前期老体が演奏する訳である。色気や艶っぽさには程遠いンだなっ！しかしながら、オイラは又、そうしたラテンやタンゴのジャンルが大好きで相応しくない代表格として好んで取り上げてレパートリーにしてきたのである。だから、めったやたらには弾かない。幾度かは謂われた経験がある「マスターはそんな感じでそんな曲を弾
くんだっー！」と意外感丸出しであった。

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今月の10日に大船徘徊の大船土産にDOCOMO大船店に立ち寄りポイントで頼んでおいた我が携帯電話の充電池が届いた。なんでも在庫探しに手間取り(八年前の携帯電話だから)高松だかのサービスセンターからの配送らしく１週間を要した訳である。マッ、これで今後二年間は安心して使えるが以後は本体自体の買い替えに違いない。その際、つまり二年後に通信機器関係の状態はどうなっているのか？やはりスマートフォンに換えなくては為らないのか？それともガラ系がしぶとく生き残り今と同様の携帯電話を買い替え出来るのか？時代の流れは全く読めないのである。スマートフォンでも内臓型充電池の交換が可能に為ればオイラの様な物持ちは10年間は使えるが、通信機器産業には好ましからざる客に違いない。物欲目録に明記する訳にもいかないから二年後を見届けるしかない。その点、デジカメとか楽器なんかは旧くて善しっ！の信念が有るのでわざわざ中古物件とか御下がりで大満足しているなっー！特に昨日に使ったRICOHGRⅡの写りはやはり
素晴らしかった。今や五世代目のGRが出ているからⅡは三世代前のデジカメだが、RICOH当時の本気の製品だから今でも充分に通用します。思えば、RICOHGRシリーズはフィルム時代から存在するのでⅡとは言うものの四世代目の製品である。高級コンパクトデジカメの頂点に存在するからプロカメラマンもサブ機として使う程のデジカメだ。ファインダーが無いのでライカ時代の外付けファインダーをアクセサリーシューに載せて画角や構図を決めて撮影するが又その外付けファインダーは圧巻の見応えである。久しぶりにRICOHGRⅡを堪能したなっー！