先日頂いた復刻版ダックス、大変調子が良い。本屋にてバイク情報の本を買って調べたら、様々の要因で同等のダックスだと売値が12万～22万円している。お礼の金額も決定した。情熱と執念・欲しいという心の表れが隣のバイク屋の親方に伝わり実を結んだ。感謝に耐えない。ミニバイクも五台に成り打ち止めであるが雨降りの日には金属バイクは乗らずガレージにて鎮座。その為にスクーターもあるから上手く活用している。結局、どれも大事で採り捨ての気持ちは発生しない。維持費も掛らず例えば税金は年千円だし、燃料費は月に全台で千五百円。
あの鉛筆サック、今一度製作。今度は薄手の銀板にて造った。薄いが故の強度不足を考えていたが、円柱だから意外と強く、しかも薄いが故のバネ効果に因り上手く収まる。やはり失敗は成功への道標である、失敗から検証し次回への教訓にして成功へ導く。薄い銀板だから見た目の質感は無いが、軽くて使い勝手は良い。反面、厚手の方は見るからに質感が有るから存在感が強く色気が美しい。次回は、この両者の兼ね合いを上手く採り質感と使い勝手を活かしたい。何しろ試作品である為、一年程使用してその間に反省点を見付けて活用したい。
驚いたのだが、趣味性の強い得物(得物は道具)は相性を引き付ける。銀杏並木の散策だからカメラ持ちは多く歩いているが、その得物が問題だ。その空間には、得物の放つオーラだけで無く所有者の「想いあふれて」が漂う。帰りには、たまに寄る中古ビデオ屋。発見したっ！名作「旅情・旅愁」その他、パトリス・ルコント監督作品3本、都合5本で1000円。でも、ナカナカ探し出せない映画がある。「タンゴ・レッスン」というフランス映画。どうしても欲しいのだが、ナカナカ出現しない。「想い」が足らないのか現れない。出会いを待つのも楽しい。
昨日は、休みにて最近入手した二台目のダックスを駆り港方面へ。勿論、クラシコカメラも一緒です。山下公園前の海岸通の銀杏並木の紅葉たるや、素晴らしいっ！アッと言う間にフィルム二本を消化し、ダックスのシートの上でフィルム交換中に声を掛けられた。クラシコカメラとクラシコバイクに目が入り声を掛けてくれたのだが、目が合えば知人。それも、横浜では老舗で名店のカメラ屋さんの若い衆、やはり休みはカメラ散歩でした。今、思い出すと双方が知り合いと気付いたのは暫く後で当初は、バイクとカメラに目線と会話が進んでいた。
メーカー秘話で、プロトタイプ造りに五年。とか言うが、正にその通りっ！プロトタイプを完成させ、実用品ならば実用に耐えるか？使い勝手はどうか？と検証するには一年必要である。四季の湿度や温度変化・使用頻度などを検証するにはその位の期間が大事。実際に、二月に造った銀枠象牙象巌鏡面仕上げの100円ライターケースが夏の気温と湿度で微妙な膨張を影響させ象牙が一枚割れた。そしてこの一枚の象牙を再度造り填め込むのが至難。修理の事も考えたモノ造りに気付いた。趣味だから良いが商売物であったならば、大変な事に成る。
鉛筆サック完成っ！とは言ったが心残は沢山ある。「こうしたら、あーしたら」と反省点が出現する。机上で下書をし、寸法を採り、銀板・金板を切り荒組み立てをする。良しっ！と一気に仕上げ迄に近付く、後は研きと、そこで実際に鉛筆を入れようとしたら入らないっ！銀板を丸める際の内径と外径のたった5〓の差がイカンのだった。そこ迄、2時間翌日に持ち越し更に2時間、何とか形にしたが不細工である。プロトタイプは大変だっ！そこで、知人でお客さんの方。プロトタイプは、試作品。では、製品・工房品は？プロダクションモデルと教わる。
本当は、オイラもミニバイクいじりをしたいのだが、あの油の臭いが手に着くのが難点でバイク屋さんにお任せしている。誰もが行っているバイクいじりだからオイラにだって出来るのだが、そこはやはり料理人の為に控えている。思えば、喫煙しますが手指に煙草の臭いを着けたくないから自作の「吸い口ーつまりパイプ」にて吸っています。喫煙も楽しみだから、吸い口造りも趣味の一石二鳥である。これは、意外と欲しがる男性が多く求められる機会が沢山ある。マァ、作品が男の小道具だから商売には成らないが、いずれ機会を得たいと思います。
この三連休は、お店も暇でそれはそれで困ったモンなんですが、早目の帰宅にて以前から想いあふれていた「鉛筆サック」の製作。金・銀のコンビでモダンな造りにしようと研鑽。只の筒と言えば筒なんですが、結構困難で気づいたら0時なので撤収。今晩の修正・仕上げに今も製作途中を眺めています。何が、上手くいかないのかを探るのも翌日の楽しみでもある。かなりの肉厚の金・銀の為質感が凄いっ！オイラは、こう言う実用品での「凄いモノ」「想いあふれて」に魅せられ今では造れるから苦心して製作しています。造った作品を使用するのも楽しい。
結局、オイラの場合は金銭も掛らずに何とか教わる。マァ、趣味の範囲だし相手の領域に手足を突っ込む事もないから上手く面倒みてもらっている。しかも、そういう方々はお客さんにも成ってくれたりして言い事づくめである。で、昨夜は恒例の伊勢佐木町ライブ出演者発掘に行ったが、そこで数人の高校生に声を掛けられた。ダックスだっ！彼等もバイク乗りであり、思わずオイラのド・ノーマル・ダックスが目に入ってしまった。凄い威力である。そうなると更に愛すべき遺産となり「至宝」に変わる。レストアに一年待った甲斐がある。嬉っ！
教わって自分で行ったら、必ずその時点での結果を報告し見て貰い評価をして頂く。相手も甲斐があるし、それより自らの進歩・発展に成る。だからそうして接するのでは無く、結果としてそうなるという事。欲が先行したり金銭が絡んだり見え隠れしたりしたら心良く教えてくれません。下心というでしょうなっ！オイラだって、欲が無い訳ではないが、その欲が習得したいという欲に想いあふれているから懇切丁寧に相対してくれます。ソコイラ辺の性格は、得な方だと思うし、それより必ず聞きッ羽無しでなくその後も尋ねるから身にも付くのだろう。