来週の休日は、歯医者が終わり次第遠駆けのつもりだが、猛暑だからと海辺へ出掛けカメラ二台首吊りは海岸では怪しい。で、足柄峠越えの駿河小山~相模山北~松田と昭和30年代叙情的古典派印画機械持込散歩術の計画だが、此の時期山沿いは突然の大雨に見舞われる事も屡々で天気予報に注意が必要だ。駿河小山~相模山北~松田の点々との御殿場線沿いは戦災にあっていないから未だ未だ凄まじく寂れた街並みが残る。山北駅前なんかアッと驚く風情だなっ!其の街のタクシー待合所とか、誰が泊まるか想像を絶する駅前旅館とか、誰が仕立てるのか知れないテーラーとか、暑苦しい中華料理屋とか、昔は盛隆したであろう大きな材木屋の廃屋、アナログ表示のメーターを今も使うガソリンスタンドとか叙情満載で一度は、あの駅前旅館に泊まり三つの街の写真徘徊をしてみたいモンである。
昨夜、「美の巨人」を観ていて霊感を得た。とは言うものの大袈裟だが、番組で国宝「松本城」を眺め曲が出た訳である。松本城は、以前にお城巡りが趣味だった頃、信州シリーズで拝観したが戦国剥き出しの上に風雅が漂う名城だったという記憶がある。再びテレビで観て、其れも内部の階段で松本城だと察知し曲が浮かんだ訳である。慌てたっ!何しろ、食事も終わり嫁さんが剥く梨をかじり、冷凍庫で凍る極限まで冷やしたジンジャーエールを飲んでいる最中でメモも何も無い。背に有るピアノを開けて浮かんだメロディーを弾き新聞広告の裏に、其れも子供の添削用の赤鉛筆で殴り書く。今、その新聞広告裏赤鉛筆殴り書きの片仮名譜面がヒラリと在る。一夜明け、曲想は全く忘れているが此の新聞広告裏赤鉛筆殴り書きが有ればギターで何とか為る。三拍子フラメンコの早弾きのつもりである。此処んとこ、一連のラテンシリーズ編曲が一段落して新曲創作に切っ掛けは欲しかった。今回はオリジナルの新曲である。