へんな洋食屋カフェ

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この日、夕方の４時から市大病院のホールでハモニカのボランティア演奏会が開かれるのである。勿論、へんな洋食屋カフェの大常連のハモニカの達人にも連絡はしてある。4時5分前に到着するとハモニカの達人も来ていた。演奏会が終わり、これも何かの縁だからと挨拶を交わしへんな洋食屋カフェへの遊行を勧めてオイラも達人も自己紹介する。話をしていると演奏者は以前にはフラメンコのバイレ(舞踊)をしていたとの事で、オイラの十八番もフラメンコギターだと述べると話は更に盛り上がった。きっと、近い内に来店してくれると感じた。ハモニカの達人とは演奏会終了後に病院内の喫茶店でカメラ談義をする。何しろ彼とはつい先週にフジフィルムと邉を交換したばかりで、お互い今日は別行動だが試し撮りをしていた訳である。彼もオイラのフジフィルムＸ10をとても気に入ってくれ、オイラはオイラでPENTAXｋ-7を大変に気に入ったのである。双方、お互いが気に入ってとても良い交換会だった訳ですなっ！帰宅して、早速に撮影デー
タをパソコンに取り込む。その前にPENTAXではカメラ内でフィルターを掛けて絵画調、魚眼調、モノクロ等の弄くりをしての取り込みをした。アートフィルター搭載のPENTAXｋ-7入手で更なるデジカメの楽しみが産まれた訳ですなっ！

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休日だが、野暮用である。野暮用とは言うものの国民の義務を果たすべく確定申告の相談に区役所へ出向く。時期も時期だから大変な混雑であったがちょっと待って下書きを検分して貰い、ちょっと手直しをして戴き「ハイッ、清書して税務署へ届けて下さい」として終了した。その後は、先日に入手したPENTAXｋ-7とCanon50Dで試し撮りである。南区の北尾根伝いに中区の桜木町方面へ出る。試し撮りだからバンバン撮影する。桜木町から野毛、伊勢佐木へ進みDOCOMOショップへ立ち寄りオイラと末っ子の携帯の充電池を貰う。その足で親方の入院していた市大病院へ向かいながら撮影を続け、途中のBOOK・OFFへも立ち寄る。BOOK・OFFでは例の新入手PENTAXｋ-7の当時の新製品情報が載っているカメラ雑誌の発掘だ。日本カメラとアサヒカメラという二大カメラ雑誌の2009年7月号8月号をゲットした。文献資料としても重要な雑誌だ。とにかく、入手したカメラは五年前の中古品だから今更ながら特集雑誌と
かカタログなんかが有るはずは無い。こんな時に役立つのは古本屋だなぁ！105円のカメラ雑誌を二冊ゲットして親方の入院していた市大病院へ向かう。

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親方の退院が決まりヤレヤレである。色々様々諸々あれこれと親子だから助けられ、励まされ、叱咤激励されて「そうは言うけどさっー！」と思う事は屡々だが、やはり家に居てくれる安心感は大きい訳である。腹部動脈瘤カテーテル手術だから切腹には至らず予後は案じている程よりも元気なのも幸いだし、不憫に思う気持ちは和らいだ訳である。もう既に肉親を見送った方々の話を聴くが大概は「もっと一緒にいたかった」が殆どである。オイラは幸せな事に親子で家業を行い喜怒哀楽を共有し今現在も隣棟の半同居だ。毎日が親子の会話である。親を大切にっ！なぁんて言葉は有るが今もって経済的にも精神的にも多大な援助を受けている我が家の不甲斐なさには親が居てくれるからこそ痛感しているし感謝もしているなっ！せめて可能なのは毎日、元気良く家業に専念し、数多くの戴きモノを先ずは親に提出しそこから改めて分ける程度の事である。戴きモノのカメラなんかも先ずは親方に使って貰うし、洋服なんかも先ずは親方に着て貰い気に入らなければオイラが着る事にしている。だ
からと言ってオイラが物欲に薄いという訳ではない。しかしながらオイラは欲してもジッと機会を待つばかりだ。邁進はしないんだなっ！また今晩から親の叱咤激励を受ける訳である。

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昨日は、とても不思議な土曜日でカメラ仲間が四組来店したのだがいずれも時間差で出会う事には為らなかった。午前中からいつものハモニカ(愛称ですよ)、ハモニカが帰るとプロカメラマン家族、四時頃にスナップの師匠家族、晩には仕事帰りのプロカメラマンと四組のカメラマン達だった。ハモニカは毎日の来店だからいずれのカメラマンとは会って会話もしているが、その他のカメラマン達は如何なる理由か一度も会した事は無い。昨日は、それが四組の来店だったが避けている如くに出会う事無くである。しかしマァ、オイラとしてはその都度にそのカメラマン達に併せたカメラ関係話を持ち出さなくては為らないから頭の切り換えはちょっと苦労するなっー！プロ達はそれぞれの愛用カメラがNikonとCanonという様にバラバラ対立メーカーだし、ハモニカはフジフィルム社製オンリーだし、スナップ師匠は古典的にも完全マニュアル撮影の単体レンズマニアだから話は大変である。或意味、オイラにしか出来ない話芸の芸当と謂える。ギター演奏もそんなこんな
で色々なジャンルの楽曲が弾ける様に為ったのだが思えばカメラもそう為りつつある訳である。

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冬の乾燥は木の楽器には過酷である。愛用しているギターも30年が経つが五年程前に表面板に二ヶ所と裏板に一ヶ所の割れが出て今のところ漆や瞬間接着剤やニスなんかで割れを修復して弾いている。修理工房で依頼したら10万円は必要だし修復とは言うものの割れの箇所の裏から薄い板を貼るだけだから自分で治している訳である。先日、バイオリンのストラディバリの特集番組を観たが300年も経つ木の楽器の裏側は絆創膏の如くペタペタと何十枚も薄い板が貼られていた。あれ程に修復されても艶っぽい音色が出る訳である。で、オイラも五年程前からは試行錯誤を繰り返して修復を繰り返している。実は、昨夜に割れの箇所に漆を重ねて塞いだ訳である。今朝、弾いてみると乾燥も加わって素晴らしい音色で響いた。思えば、修復ってナンなんだ？綺麗に新品同様に戻す事か？使用可能に治す事か？オイラは思う。使用者が望む状態を長岐に渡って維持し衰えさせないようにしていく作業ではないか？マッしかし、展示物なんかは見た目に元通りに為れば良い。道具は、
元通りではなく使用者が望む状態に育む事に違いない。

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「一枚の繪」と言えば、先日に自宅から店に持ち込んだとあるカフェのクレヨン画の場面は何処であろうか？へんな洋食屋カフェも昨年末から模様替えをして絵画的なカフェに変身したのだが、常連客の提案で「へんな洋食屋カフェの図」を募って絵画展をしようよっ！という事に思案が向いている。提案は他にも有る。ギターを含めたアイドルタイム・カフェ・ライヴである。提案が、ニーズに発展し要望にまで発展しているのを待っている訳である。だいたいが、オイラは突き進むタイプではなく待って々、受け止めるのが得意な訳ですなっ！とは言うものの、只待つばかりでもなく根底には何かしらを仕掛ける。叩き台とか動きや提案の前の段階で仕掛ける訳である。で、その叩き台に載ってくれた方々の紆余曲折を形に整えていくのが得手だ。つまり、イイトコ採りと言えば聞こえは悪いが仕掛けには培った人脈とかが必要で、そこにも商売柄で色々様々諸々あれこれと手助けしてくれる方々の存在が有るのである。

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金曜日、午後１時半、気温11℃、湿度30％弱、佳き日に滞りなく大交換会は終了した。彼の昨夜の話を総合すると、その四万円で買い上げると言い切った相手は嫉妬したらしい。へんな洋食屋カフェよりも自分の方が友人度がずっーと上だろっ！何で先ず自分に相談しなかったのか？と、癪に触ったとの事である。彼はフジフィルムＸ10入手にとても喜んでいるのは謂うまでもない。食後には早速、あれこれとカメラの設定をして操作感に浸りアイスコーヒーを飲みながらテーブルの目の前に鎮座させて腕を組んだり、ちょっと角度を替えたりして眺めている。嬉しい気持ちは調理場のオイラが彼の後ろ姿でよぅく判る。オイラも一仕事終わるとPENTAXＫ-７を元箱から取り出してあれこれと設定を行った。このカスタム設定の時間は、面倒ではあるが大変に楽しい一時である。或意味では撮影中と同程度に楽しい至福の時と謂えなくはない。来週の試し撮りの行き先調べも更に楽しい。帰宅してドライキャビネットのどの位置に鎮座させてやろうかと思案するのも
楽しいに決まってるじゃんっ！PENTAX社製のデジカメもこれで二台と為った。RICOH社製は三台、Canon社製も三台、フジフィルム社製は親方の一台と為った。しかしながらここで、実はつい最近にPENTAXとRICOHは合併した事を思い付いた。するってーと、PENTAX-RICOH社製のデジカメは五台所有と為った訳である。全ては戴きモンである。

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思えば、オイラが調子良く「じゃ、交換すっかっ？」と発言したのには訳は有る。彼が去年の秋口からオイラ所有のフジフィルムＸ10kとても興味を抱いていたし、彼が所有するデジカメ二台は共にフジフィルム社製でメーカー自体が彼の好みでもあるし、ストロボとかの付属品が同社製だから共用可能だから彼にはＸ10の入手は好都合な訳ですなっ！一転、オイラの利点はそのヘが中級機でありオイラが興味を抱くアートフィルターを内蔵している機種という事に尽きる。オイラが現在所有している七台のデジカメにそのアートフィルターは一台も内蔵されていない。最近に始めたパソコンでもフィルター効果なんかはフォトショップなんかの組み込みをすれば可能なのは判るがカメラ内で出来れば良いなっー！とは常々考えていた訳である。昨日の昼過ぎの時点では二人の欲望は完全一致し、即決の状態で、翌日の物々交換式次第まで練り上がっていたのである。さぁて、明けた今日金曜日、式次第は無事滞りなく終了し綺麗な手打ちと為るのか神のみぞ知る訳ですなっ！

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話はひっくり返された。彼は、へんな洋食屋カフェを出た後にカメラ仲間と集い「そんな勿体無い事をするなっ！ナンなら俺が四万円で買ってやるっ！」とオイラとの交換会を否定されて悩んでいた訳である。オイラは当然、困惑した。今夜、別れ際にあれ程に「明日の交換会は宜しくお願いします」と何度も言って別れたのである。その交渉、交換に於いては午後の１時から６時半まで五時間を超える談合が在ったにも拘わらずである。彼は、友人を天秤に掛けた訳である。オイラは電話口で言った「友人を損得勘定で計られたらオイラは辛いなっー！今晩、キリストさんに尋ねたら？」と。彼は熱心なキリスト信者である。一応、オイラは明日にはちゃぁんと用意して店に持って行く。神の決裁は明日に決まる。なぁんか嫌な感じである。こんな格言が在る「自分に相談、行き過ぎる。友に相談、迷われる。神に相談、救われる」。前記の四万円の威勢の良いカメラ仲間はその後どうしたのか？即座に四万円を出して買い上げたのかっ？言葉のアヤとか調子で言ってしまったに違いない。何しろ
、本人が二日前に中古カメラ店で元箱付き一年間メーカー保証付きで34000円で買って来た中古デジカメを二日後に40000円で買い上げるなぁんて事に為る筈もないだろっ！よぅく考えて、神に問い、明日に来店しないか？袋を提げて来店するか？のいずれかを待つばかりである。

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降って湧いた話である。休日前の火曜日に常連のハモニカがPENTAXの一眼デジカメを新調してオイラに見せびらかしに来たのだが、此がとても良い中級機で彼も喜んでいる微笑ましい雰囲気をオイラも喜んでいたのだが、休日明けの木曜日にナニやら浮かない顔である。調子が悪いのかなっー？と聴いてみるとフジフィルムのＸ10というデジカメの方が好みだったらしい。そのフジフィルムＸ10はオイラが所有しているので「じゃぁ、交換すっかっー？」て言ってみると「交換してくれる？」とえらく乗り気であった。一応は、念を推して交渉成立したのだが、彼はそのPENTAXは二日間しか使用していない訳である。何故、PENTAXを買ってしまったのだろうか？マッしかし、双方お互いが満足して良ければオイラはお役に立てるので明日金曜日に大交換会が開催される次第と相成った。で、帰宅して明日の支度、つまり元箱にそれぞれの付属品を詰め直して当時のカタログ、カメラ雑誌の掲載記事の切り抜きをファイルに寄せて家中に在る一番高級そうな手提げ紙袋
に入れて準備万端とし、さぁて風呂でもと脱衣しているとその彼から電話連絡が入る。