梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

徒然に・・秋の恵み

2010-12-07 08:28:22 | 雑記
炭にするのに適したのは楢材なので炭焼きをしても山にそのまま残る木が幾つか有る、風が運んだか所々に生えている杉や松の針葉樹、幹が曲がっている山桜、それに山栗の木が残る、秋になるとこの山栗を拾いに雑木林に行く。炭焼きのお陰で何処に有るかは解かっていた、栗が落ちる頃には雑木林の葉は殆ど落ちてしまい歩くのに邪魔にはならない、竹篭を腰につけてゴム長を履き鎌を持って行く。割れたイガをゴム長を履いた両足で開くと鎌の先でほじり出す、10数個に一つ位は必ず虫が入っていた、山栗なので店で売っている物とは随分違う、東京に出て来て店の栗を見て認識が変わった位の大きさだが味は充分に美味しい。此れはおやつになる、殆どは茹でるのだが幾つかを囲炉裏の灰に入れて焼き栗を作る、この時に皮に傷を付けて置かないとかちかち山の話しの様になる、灰を吹き飛ばして手の内で転がしながら皮を剥いて食べた。栗拾いの時にイガの部分を一緒に持ってきて囲炉裏でくべると煙も出ないで良い焚付けになった。その他にも秋の山では赤い実の木の実が食べられた、今だったら食べられないかも知れないが小さな赤い実で「カマスカ」と言っていたが恐らくガマズミだと思う、そしてアケビ、種ばかりだがその廻りの白い部分が独特の甘みが有って大好きだった、小さな頃親父が取って来たのを縁側で種を吹き飛ばしながら食べた。山百合の根も取って来て蒸かして食べる事も有った、百合の根は開き切らない菊の花の様な形をしていてその花弁が厚く大きくなった様な感じのもので蒸かすとホクホクとした食感があったが余り味らしい味はしない、お袋が一度此れで羊羹を作った事がある、真っ白の羊羹が出来たので「おめでたいから紅白にした」と小豆の羊羹を作り幾つかに切り分けた物を市松に並べて出したが別に何かおめでたい事が有ったわけではない、結構お茶目な所のあるお袋だった。



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